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宮國椋丞、シーズン最終戦登板の緊急事態。

2014-10-03 23:00:31 | 2014年シーズン

5日の最終戦は宮國らしい。
前田健太と澤村の投げ合いを予想していたが、驚いた。
スポーツ紙によると、4日に小山、澤村のリレーが予定されているとある。
小山、澤村を同じ試合で投げさせてまで宮國に先発させる訳は、
やはり菅野抹消との絡みだろうか。
ここにきて、CS、日本シリーズに向けての、単なる宮國テストとは考えづらい。
仮に菅野がポストシーズンまったく投げられないとしても、
今の宮國にその穴埋めをさせるのは無茶な話。
8月7日、久しぶりの一軍先発でベイスターズに3回4失点KOを喰らったときから、
宮國に大きな変化は感じられない。
9月に入ってからのファームでの成績も、けっして良好とはいえない。

9月に入って宮國がイースタンリーグで先発登板したのは3試合。
いずれも敗戦投手になっているが、シーズン前半の頃のような酷い内容ではなくなっている。
先月の28日のイースタン最終戦に先発登板している宮國を少し見ることが出来たが、
結果は3回を投げ4安打4失点という内容。
球が高く浮いたところを叩かれて初回から3ランを打たれるなど4失点。
その後は持ち直すも、解説の緒方耕一氏は、
最近の登板の中でも悪いほうの部類に入るピッチングと厳しい評価だった。
たしかに制球、投球フォームと、課題が改善されているようには見えない。

球が指に掛かったときは140キロ台後半のいいストレートがいくと緒方氏が指摘したように、
時折、キレのあるストレートがいくのは間違いないのだ。
ただ、何度も書いていることだが、今季、ずっと取り組んでいる脱力フォーム、
どうしても躍動感のなさばかりが目についてしまう。
そんなことはないだろうが、脱力したままボールがいってしまってはいまいかと、
ちょっと心配になってしまう投球が、そこそこ混ざって見える。


入団当初の宮國を見て、勝手にダブらせていた投手がいる。
以前、ジャイアンツに在籍していた河原純一だ。
しなやかなフォームからキレのあるボールを投げる宮國を見たとき、
将来的に河原のようなノビのあるストレートを投げるピッチャーになって欲しいと勝手な思いを抱いた。
ゆったりとしたフォームから、投げる瞬間に ”ピッ” とスナップを利かせる、あのしなるような感じ。

宮國は今、ワインドアップで投げているが、河原は当時、ノーワインドアップだったろうか。
投球フォームが似ているとは言わないが、モーションは共通して、しなやか。
河原も宮國のように手足の長い体型をしていた。

河原はいっとき二段モーションで行き詰ったときがあったような記憶がある。
宮國は逆に現在、やや二段モーション気味なフォームで投げる。
これは以前、イースタン中継の中で前出の緒方氏が 「制球を整えるためらしい」 と解説していた。
個人的には、以前の流れるようなフォームの方が美しくて好みだが、
良くなるのであればこの際どちらでもいい。
いずれにしろ、リリースの瞬間に重点を置いているという意味では、
宮國も目指しているところはそこのはず。

ただ、今の宮國を見ていると、はまった溝はけっして浅くないように見える。
今のジャイアンツで、いちばんの心配のタネである。
どうにかして、いいカタチをつかんで欲しい。
どうか、つかんで欲しい。


絶対に負けられないカープ相手に、宮國がどんな投球をするのか。
もちろん楽しみではあるが、それ以上に心配が上回る。
いい投球をしてくれるに越したことはない。

来週から宮崎でフェニックスリーグが始まる中での宮國登板。
今回一軍は宮崎には入らず、東京で調整するとの報道もある。
わざわざ最後の最後で宮國を登板させる理由を考えると、
やはり狙いはポストシーズンを睨んでとしか思えない。
大竹、さらに菅野までポストシーズンが無理となると、内海、杉内、小山、澤村。
たしかにそうなったら厳しい。
ここにあと一人二人、せめて一人、誰が加わるか。
先日、今村はまあまあの投球を披露したが、セドンは厳しい内容だった。
そう考えると、やはり宮國を試しておく必要はありそうか。
まさかこの大詰めの大詰めで、
キューバの ”秘密兵器” のベールを剥ぐような大胆なことはしないだろう。
どうあろうと、この段階での宮國先発登板は緊急事態であることに変わりない。



宮國がイースタンリーグの最終戦に登板した9月28日の楽天イーグルス戦。
宮國のあとを引き継いだのは越智だった。
越智は1奪三振を含め、1回を三者凡退で締めた。
本人のコメントだが、この日は1球もストレートを投げなかった。
初めて試みた配球で、一度、試してみようと臨んだイニングだった。
「まずまずの結果でした。」 コメントの最後で越智はそう締めくくっている。

復帰し立てのときは、ストレートも140キロ台後半を何度か記録していたが、
一度落ちると戻すのは難しいのだろうか。
その後、なかなか球速は戻らず、今季は四苦八苦していたイメージが強い。
新しいスタイルを模索し、一歩踏み出していただけに残念である。
球団は職員としてのポストを用意していたようだが、越智は現役続行の道を選んだらしい。
当時の活躍と、31歳という年齢、難病を克服しての復活過程、
ファンとしてはもう一年くらい様子を見て欲しいと無条件に思うのだが、プロの世界は厳しい。








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