トラ技

途中駅から座った身だしなみのキチンとした年配の紳士、　カバンから取り出したのは雑誌トランジスタ技術、もじもじと恥ずかしそうに目をやっていた。
トランジスタ技術と言えば略称トラ技、　3本足のトランジスタを見る事は皆無になった今でも発行してるとは思ってもみなかった事。　
現役の頃　仕事柄つまみ読みをしたもので、　初歩的な事だとなめて読んでると急に難しくてついて行けなくなる。　小学生レベルから急に大学院になったみたいな文章にたびたび遭遇。　最初っから難しければ読まないのに　やさしく誘ってから蹴飛ばされた感じ、　知りたい事より文章に気をとられ恐々と読み始めた事を思い出した。
時代が進んで今はどんな記事が載ってるのか、　まるっきし解らない内容になってるに違いない。

　　　　　

　　　　　映画「ファイナルスコア」デイヴ・バウティスタ、ピアース・ブロスナン

真空管となるとソケットに差し込んでいて画像はブラウン管、　ガサバっていたテレビは薄くなるし電話・パソコンも平べったいスマホに変わった。　
新聞の文化欄に八㌅フロッピーディスクについて載っていて　出始めは80キロバイトだったそうだ。　今はテラバイトのSDカード・USBがスーパーに並んでいる。
その昔は磁気テープ、そのまた昔は穿孔テープとかパンチカードでキーパンチャーという女性がキーを叩いて8ビットの穴をあけてるのをるのをテレビで見た事がある。　子供の頃　郵便局のゴミ置き場で大量の紙テープを見かけたものだ。

台所のトースター。　外観も中身も100年も前と変わっていない好感の持てるやつである、　ここに来てヒーターが付かないの事があるのでそろそろ買い替えなくては。