黄昏のガンマン

ガンマンはとうにリタイヤ
節々は痛むし物忘れが頻発して今は街外れの小屋で自炊暮らし
ダラダラと過ごす毎日だ。

手足の表現が楽しい

2019-03-28 | 日記

上野駅公園口の改札はおしくら饅頭状態の混みようで、やっと改札口を出て東京都美術館に向ってると桜は見頃。

「奇想の系譜展」には長時間並ぶ覚悟で来てみたら15分待ちの列で二人づつ並んで待つ。  前列の小型のキャリーバッグを持ったオヤジは列が進むのをお構いなく下を向いてスマホをいじっていいて、自分のタイミングのいいところで歩を進めるけど 身体だけそっぽに移動して置き去りにしたバッグを取りにまた戻ると云う動作を繰り返えす。 早く詰めろと言いたい所だけど言えないのでイライラする。

 65才割引のある方は証明できるのを用意してとの放送があって 窓口に近づきポケットから免許証を出してると 前のオヤジも片手に持っている、 俺と同じ爺さんじゃないか スマホなんかに夢中になってんじゃネーヨ と言いたいところだ。

 

黒門の桜が綺麗に咲いていた

会場は普通の込み具合で 後ろから眺めて隙間が出来ると割り込んで列に入るという流れで見て行く。

江戸の絵を鑑賞して思ったのは、顔の感情が豊かでドーダという具合に描かれ それに手足の表情も顔以上に面白い表現をしている。 ごつい足の形や指の踏ん張り具合、爪の鋭さ 手の指の反り具合 見ていて楽しくなる。  

子供の頃 手の指がどの位い反るかと比べっこをやったもで 自分のは全く反らずに真直ぐ伸びたままで何時も最下位だったのを思い出す。 しかし掴む動作には問題なく今でも出来て長いこと頑張ってくれてありがとうという感じだ。

美術館を出て自由の女神はどうなってるかと行ってみたら撤去されており 土が剥き出しで殺風景だ、黒門の方に目をやると桜が綺麗に咲いていた。


ショボイ生活

2019-03-26 | 日記

長袖下着の両方の袖口がボロボロになってしまった。 シャツを着て仕舞えば解らないけどはみ出したりすると見っともないので袖を折り曲げてから着るようにしている。

だいぶ使い込んだし在庫も乏しいので冬物バーゲンが始まるのを待って 木綿の下着を買おうとスーパーに行ってみたら なんとバーゲンは終わってしまい並んでるのは春物の半袖下着ばかりだ。  秋になったら買うか来年のバーゲンまで待つか迷うけど 来年の可能性が大である。

     

     受講生のクロッキーをする

長年使い込んだ細長い形状の櫛の歯が2本抜けてしてしまった。 普通は一本づつ抜けると思うのだけど気が付いた時は2本並んで抜けていた。 だいぶ薄くなった頭髪、負荷は少ないのでフサフサの人の倍は長持ちしたと思われ 実用上差し支えないがそろそろ買い替え時だ。

マツモトキヨシ、福太郎を探してみて女物は置いてあるけど男物はない。 百円均一に行ったらけっこうの種類が置いてあって 使っていたのと同じ様なのを買ってくる。 使ってみると今のより歯が1ミリ長いだけで違和感がある、 使い慣れた今のがまだ使えるので あと数本抜けるまでは使い込むことにした。

長年の独り暮らし、ショボイ生活が身についてしまった。


広告に負けてしまう

2019-03-23 | 日記

幸いにして数年前に患ったガンや高血圧の再発無く落ち着いていて他に深刻な病気もないみたいである。
しかし腰痛 コレステロール、γgtpとかの数値が悪いほうに来ていて、朝食後に処方された薬5種類を飲んでいる。 朝っぱらからこんな歳になってしまった とつまらない思いをさせられる毎日だ。
今月は誕生月で通販で買った事がある販売会社から誕生祝のメールやお手紙を貰う。
大体が割引や粗品のサービスで薬関係ではロコモアやノコギリヤシとかを買いなさいの売り込みである。

    

  映画「卒業」からダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス

新聞には毎日の様に年寄り向け薬の全面広告で載っていて、 
風呂やトイレも一人で出来なくなる、靴下を履く時よろける、お肌のシワやタルミ 深いほうれ線、人の名前が出てこない、 夜中に何度もトイレに駆け込む、目がかすむ、、、等々の脅し文句を並べ 大変だ大変だと思わせておく。 それから うちの製品のおかげで若さをよみがえらせたの喜びの声ら届いてる とうまい宣伝文句で売り込んでくる。
年寄りを食い物にしやがって てな気が湧いてくるけど症状は全て当てはまるので癪にさわる。 すがる思いで数種類の薬を飲んでいて 効いて良くなったという感覚は無いけどダラダラと飲んでいる。
友人達からも効いたと云う話は聞いた事はない けど少しでも恰好良く生きたくてつい広告に負けてしまうんだよね。


何年生まれですか

2019-03-19 | 日記

駅の改札を出る前に小用を足して 手を洗おうとしたら2つある洗面台は満員だ、 一つは中年男が櫛を使ってから顔をじっと眺めるの作業を繰り返してる、もう一つは俺と同年輩のハンチングの爺さんが背広を引っ張ったり襟を直したり、後ろから見てると何度やっても変わらないと思うんだけどなかなか終わらない。
俺のイライラしてる顔が鏡に映ったのか中年男がそそくさとどいてくれた。
久し振りの大塚駅、 まだ時間があるのでブラブラしてると広告の絵で塗りつぶされた都電らしい乗り物が通って行く、良く見るとやっぱし都電だけど薄黒い絵で塗りつぶされて昔の都電の雰囲気とは大違い せっかく残った都電、以前の姿で走ってもらいたい。汚い物が動いてる様に見えてしまた。

    

     バラを描く

少し遅れて合コンの会場に入ると なんと先程のトイレで身だしなみを直してたハンチングの爺さんがいてそれも同じテーブルに案内される。 話してみると思いのほか感じがよくて友達になれそうな人だ。
少し経つとハッピバースデーの曲が流れて誕生月の人が台の上に呼ばれ 自分も呼ばれてまった。
パチパチする線香花火みたいのが刺さったケーキを貰うとインタビューを受ける。
司会者の何年生まれですかの質問に答えると 戦前生まれの方ですね と言われてしまった。 せっかく若く見せてモテようと思って来たのに、これじゃもてるわけないよね。 司会者はもっと考えてやって貰いたいものだ。
幸い先程の爺さんが俺より年上だとの話しで慰められる いい爺さんがいて良かった。


生涯童貞的

2019-03-16 | 日記

テレビ100分de名著で夏目漱石の小説「三四郎」を取りあげていたので見てみる。
中学生の頃に映画や漫画でみた柔道家の姿三四郎は大技 山嵐を武器にカッコいい活躍振り、悪がき連中には人気があったものだ。 漱石の三四郎も同じ様な活劇をと期待して読んでみたら コチラの三四郎は男と女の話でつまらし解らないので途中で放り出してしまったのを思い出す。
大人になって勤めが東大に近い時期があり三四郎池には時々行って 畔に立つと読みかけの本の事を思い出す。 訳もわからづに立ってるのも情け無いので読み返してやろうと思っていたらこの歳になってしまった。

    

     映画007「ロシアより愛をこめて」からラストシーン

テレビの中で講師がこの小説はオクテの三四郎への応援小説だと解説すると 司会の伊集院が星飛雄馬、矢吹丈、フーテンの寅さんを例に出して童貞力、童貞的な人物だ と話し、講師は漱石は結婚はしたけど生涯童貞的だと解説する。 これで小説の中身がなんとか解った様に感じられた。
柴又に行った時 オバサン連中から寅さんだ寅さんだと呼ばれてまんざらでもなかったのを思い出す。 この話をすると寅さんより少しは男前だよ と慰める様な事を云われるけど そのまゝで十分嬉しいし 童貞的とは意外とカッコいいものだ。 俺は独り者だしこの際 生涯童貞的で行きたいとあらためて思う次第だ。