黄昏のガンマン

ガンマンはとうにリタイヤ
節々は痛むし物忘れが頻発して今は街外れの小屋で自炊暮らし
ダラダラと過ごす毎日だ。

悩みが一つ

2016-05-30 | 日記

今日も出かけるので玄関のドアを開けて締めたとたんに鍵をポトリと落としてしまったのに気付く。 歳をとったとはいえ鍵を持つぐらいの握力は充分にあるはずだが 分析の結果 施錠する事が頭からはなれ次の出かける動作に入ってしまい鍵を握ってる事を忘れてしまうのが原因と思われる。 
「目先の事」とはマイナス思考と言われるが 雑念を入れないで今の動作をカタズけるよう心がけるべきだある。 歳をとると先が短くなったせいで ついあせってしまい先走った動作をしてしまう様である。
しかし今日 スーパーのレジでポイントカードと思って出したら これはスイカですよと店員に言われてしまった、 なんというか おちょこちょいが進んでしまったのも大きな原因みたいである。

       

      デッサン教室で描きました

最近 食器洗いをしていて茶碗を落下させてしまうことが発生する、これも余計な事柄に頭が行ってしまい今やってる事を忘れてしまうのが原因と思われる。 瀬戸物は思ったより丈夫で割れてしまう事はないけど 少し前に落とした際にご飯茶碗のフチを欠いてしまった。 目立ちもしない傷だし使い慣れた茶碗なので引き続き使用してる。
ラジオを聴いてたら 茶碗が人の災難を引き受け身代わりになって欠けてくれたもので 運気が下がるので欠けた茶碗は捨てなさいと話してた、 気になったので検索したら そんな物を使ってると金回りが悪くなるとも出てきた。 年金暮らしだし 金回りが悪くなると更に持ち出しが増えてしまい困ってしまうけど 使い慣れた茶碗を捨てる気にもなれない、 ここで悩みが一つ出来てしまった。


尻が痛くなる

2016-05-28 | 日記

相変わらずの医者通いで 週始めに泌尿器科で尿の流量検査をする。
看護師から排出する前にスタートボタンを押し 終わったら終了ボタンを押せといわれてその通りにし、終わって直ぐにUCGで残尿の検査。
医師から流量のグラフを見せられ オシッコの勢いは正常で残尿も問題ないと言わる。  自分では残尿は常に感じてるし 勢いについてもショボショボと出てるので気にはなってたけど こんな程度でもいいのかと一安心 しかし排出が始まるまでに時間が掛かってると言われてしまった、 スタートが悪いのは確かだがこの日は言われるほど悪いとは思われない。 後で気が付いたのだけど 物を取り出してからスタートボタンを押すべきだった 所が チャックをあけ物をモゾモゾと取り出す前に押してしまったのが原因だと思われる、次の検査では気をつける事にする。

     

       映画「晩春」から笠智衆を描きました

昨日は友人から誘われ上野鈴本演芸場に。
開演前に居酒屋に行く計画でトイレが気になる。 紙おむつの話も有るが落語を聴きながらオムツに排出するのも嫌なので中生ビール一本で我慢して演芸場に入る。
映画鑑賞と違い 前座、二つ目を飛ばして番組の途中から席に着く客、 一席の切れ目でトイレに行く人などがいて席を立つのは気にならない状況、 取り越し苦労をしてしまった。 しかしこの演芸場、 同フロアにトイレがなくて階段がきついので年配者にはくたびれる。
演目は何回か聞いた事がある 毎度バカバカしい古典の落語、 気楽に聴けるが前席との間隔が狭くて短足の自分でも足が伸ばせないし背もたれの角度も合わずに尻が痛くなってくる、昔の畳敷きの演芸場を思い出しあぐらをかきたくなる。 最近の映画館の座席はゆったりなので改修の際は参考にしてもらいたいものである。   金曜日の居酒屋はどこも満員でやっと探した居酒屋で仕上げをする。 焼き鳥も冷奴も辛くて変な味で 舌に残ってしまった。


気合を入れて起き上がる

2016-05-25 | 日記

朝は目覚のラジオで目が覚め ニュースを5分間ぐらい聞いてからムニャムニャして それからその日の計画を練る。 計画といっても洗濯、医者通いなどの細かい事で それでも気合を入れてエイとばかり起床する。 ところが最近になって日か伸びて早いうちから明るくなるので目覚しが鳴る前に目が覚めてしまい 暫らくすると ウトウトして再度眠りについてしまう、 そのうちに目覚ましのラジオが鳴ると眠たい最中でうるさいのでつい手を伸ばしてスイッチを切ってしまって寝過ごしてしまう、 という日々が続くようになってきた。 そこで二度寝の時間を含んで目覚ましの時間を早めれば解決すると思い時計の設定を20分早める事にした。

       

     科捜研の女から沢口靖子を描きました

目覚ましの時間の変更なんか直ぐにでも出来るものだが 簡単な事ほど後回しになるもので昨日にやっと時間の設定をする。 
やはり目覚しが鳴る前に起きてしまいウトウトとする、 そのまま寝てしまえばいいものを早めに設定したと思うと眠れずに目覚ましが鳴る事ばかり気になり ついに目覚ましのラジオが鳴る。 ラジオからはニュースではなく朝からうるさい音楽をバックにコマーシャルが流れてきてやかましい、 眠気が襲ってきて手を伸ばしてスイッチを切ってしまう。 目が覚めたら大幅に寝すぎてしまった。
朝は7時のニュースを聞きながらのユッタリの食事をする事にしてるが 最近 ニュースの時間は食事の支度中で忙しい状態が続いてしまってる。 朝6時に起きて散歩に出る定年以来の習慣を半年前に崩してしまって 今は元に戻す気になれない、  まあー 誰に迷惑をかける訳でもないしダラダラとした朝が続く模様であるが 起床の際はだけは気合を入れてる次第である。


記念メニュー

2016-05-23 | 日記

世界遺産になる西洋美術館を通り過ぎ動物園の方向に進むと若冲展には相変わらず行列ができていて90分待ちの表示、 緑が濃くなった桜並木を下って不忍池に出ると少し前まで刈り取られて殺風景だった水面は新しい蓮の葉が勢いよく伸び出し新緑が眩しい。 陽気がいいのでホームレスらしき人達2グループが昼間から酒盛りをして 中に茶髪のオバサンホームレスもみえるけど楽しそうに見えない。
久し振りに贅沢な食事をと思い旧聚楽の階段を登り精養軒のウインドウの前に立つ。 6千円を超えるメニューがあったりして ためらってると「黒田清輝生誕150年記念メニュー」2980円という表示がある。 この値段なら何とかなるし つい最近 黒田清輝展を見学したばかりでこれを注文する事にする。

   

   西洋美術館前を通って不忍池に出る

店員に肉の焼き具合を聞かれて よく解らないので普通にしてくれと答える、 少し経つと店員が準備をするからと言ってフォーク、ナイフを左右上部へと並べ出す、 何時もファミレスか立ち食いなので緊張して姿勢を正してしまった。 まずはビールが届く 暑くて汗を掻いてるので生き返った心地。 
料理は最初にサラダが出て来て、リンゴがアクセントになる初めての味、 フォークとナイフで食べるけど量が少なくなると掴みづらくなり指先でホークの上に乗せて平らげる。  スープが出てパンと同時にメインの料理、 メニューには長たらし題目で載ってるが要するに牛肉と羊肉の焼いたのが出て来る。 羊肉は滅多に食べなくて ナイフを入れると粘っこくて結構抵抗するものだ、 口に入れるとなかなか噛み切れないので適当な所で飲み込む、牛肉は柔らかで問題ないが量が少ない。
デザートが出て紅茶で〆 値段の割には充分に楽しめました。


武芸者

2016-05-21 | 日記

テレビで「五輪書」を取り上げてる。 ここでも興味があるのは巌流島の小次郎との決闘。
映画 小説では巌流島に向かう船で櫂をを削って木刀を作るシーンは決戦を前の名場面、 しかし実際は事前に自作した物で小次郎の長刀より1尺も長い造りで決戦のときには相手に解らないように脇に隠して近づき 剣を合わせる際にジャーンてな具合に相手にみせ意表をつく作戦で さぞ小次郎も調子を崩したの違いない。
武蔵はわざと遅刻をして相手をイライラさせたり 小次郎敗れたりと声をかけ怒らせたりの意地悪な心理戦をやるし 太陽を背にする位置取りをしたりで 我々の子供の頃は汚い事をすると評判が悪い面もあった。

    

     矢野橋村画、宮本武蔵挿絵のコピー

子供の頃 白髪になった頑固爺さんの武蔵が岩屋に篭って五輪書を書いてる漫画が目に浮かぶけど内容を聞くのは初めて。
五輪書は地・水・火・風・空の五巻からなっていて 空の巻きは色即是空みたいな仏教哲学の世界で 武蔵独自の境地を現してるが難しくてその境地がわからない。 塚原卜伝は千日の行で山に篭ったり武芸者も域に達すると修行僧のようである。 このなかで一番の印象は 「我、事におゐいて後悔をせず」の言葉、 当時の武芸者の勝負は生きるか死ぬかで後悔は死を意味すると思われる。 それに引き換え我思うところ後悔ばかりの人生で いかにいい加減に生きてきたか 反省である。

高校の頃に買った吉川英冶の宮本武蔵6巻が捨てずに取ってある、これを機会に開いてみたら昔の粗雑な紙で周囲が黄ばんでる。 最後の巌流島を読み返して出てきた挿絵、 武蔵の木刀は小次郎の剣より短くてそれ程長くは無い、作者はこの事には触れていないのでこんな絵になった様である。