今東京に来ています。昨日は広河隆一さんのチェルノブイリ27年周年の講演会に行きました。おびただしい子供たちに発生した甲状腺がんは、決して摘出手術すれば治るというものではなく、4人に1人が再発していること、発見が遅れて生命を落とすケース、手術が成功しても一生ホルモン剤を服用し続け、副作用に苦しまなければならないことなどが、苦痛にあえぐ子供たちの痛ましい映像とともに報告されました。
この日、日本ではまた悲劇が起きました。
-----------(以下、ourplanet-tvさんのウェブサイトより)-----------------
2011年6月24日に、福島県郡山市の子ども14人が、年間1ミリシーベルト以下の環境での教育を求めて仮処分の申立てを行っていた裁判で、4 月24日仙台高等裁判所は、申立てを却下する決定を下した。
判決によると、低線量の放射線に長期にわたり継続的に晒される結果、「生命・身体・健康に関して由々しい事態の進行が懸念される」と表明する一方、「現在直ちに不可逆的な悪影響を及ぼすおそれがあるとまでは証拠上認めがたい」として、原告の申立て却下した。
原告はこれまで、低線量被曝により、甲状腺がんをはじめ、先天障害の増加や悪性腫瘍の多発、1類糖尿病の増加,水晶体混濁、白内障、心臓病の多発などが起こる可能性を主張してきたが、これらについて裁判所は、原告の主張を認めている。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1578
【関連資料】
仙台高等裁判所による判決文(PDF)
http://www.ourplanet-tv.org/files/20130424sokai.pdf
【関連動画】
ふくしま集団疎開〜明日、仙台高裁で審尋(2012年9月30日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1451
ふくしま集団疎開裁判~子どもの被曝をめぐる判断を問う(2012年1月19日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1299
集団疎開裁判第1回審理~裁判所が前向きな姿勢(2011年7月5日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1151
学校の集団疎開求め仮処分申請〜郡山の子ら14名(2011年6月24日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1132
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今後間違いなくチェルノブイリの悲劇が起きることが分かっていながら、疎開を認めない。その理由は2つ。お金がかかる、そして原子力政策に水を差すためです。がれきの広域処理や警戒区域の除染、焼却炉設置などのバラマキをやめて、ただちに子供を疎開させるべきです。そして、世界的に地震が活動期に入っている今、活断層だらけの日本でこれ以上原発を稼動させてはならない。このことは、被害者である福島県民が最も声をあげなければならないのです。
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