7月18日(木)
試験焼却の一般公開に、3.26政府交渉ネットの藤原寿和さんが駆けつけて下さり、現場担当者に熱心に質問されました。連絡会メンバー2名、計3名と環境省・日立造船とのやりとりを2回に分けてお伝えします。
013.7.21
藤原作成
7月18日一般公開時におけるQ&A
【受付テントの中に展示してあるバグフィル―と回転炉の模型の前で】
Q1バグフィルターの材質はテファイヤー(テフロンとガラス繊維の混紡)か?
A1:テファイヤーと言うのはメーカーの商品名ですが、材質はそうです。
Q2:傾斜式回転炉の実験はどこで?
A2:九州で。
(周囲の喧騒で再質問が出来ず)
【貯留ヤードのところで】
Q3:何と何を混合しているのか?それぞれの放射能濃度は?
A3:100Bq/kgの牧草1350kgと5,800Bq/kgの稲わら150kgです。(後で配布の資料でも確認できた)Q4:内部は負圧にしているのか?
A4:そうです。
Q5:井戸水の使用量は?
(即答できず調べてから回答有り)
A5:1日80リットルです。
【焼却炉のところで】
Q6:二次燃焼室が図面には表示されていないが?
A6:それはフローシート図なので表示されていない。
Q7:一時燃焼室での温度が650℃でその上の二次燃焼室で温度を800℃以上に昇温しているとの説明だが、使用している燃料は灯油か?
A7:いえ、重油です。
Q8:重油では硫黄分が高いのではないか。
A8:そうですが・・・
【測定場所で】
Q9:バグフィルターとへパフィルターの測定値にさほど差がないが?
(注:16、17日の測定データのこと)
A9:ばいじん濃度計の検出限界範囲が通常(50mg/㎥~)よりも相当低いので差が出ない。
Q10:煙突の出口にテレビモニターを設置して目視で異常を監視できるようにして、それをHPにアップしていつでも誰でも外部から見れるようにしてはどうか?
A10:(日立造船の担当者も加わって)煙が見えるというのは一昔前の古い炉の時代の話で今の炉はそんなことはありません。
Q11:線量測定は空間線量の測定だけでなく、焼却対象物について含有線量も計測してリアルタイムに知らせるべきでは?
A11:含有濃度の測定は月1回行います。
Q12:重金属は測らないのか?
A12: 焼却灰は測ります。
連絡会メンバーより
【監視室で】
HQ.常駐する要員は。
A.責任者は日立造船の社員で、もう1人は(下請けの)日進の社員。それに現地雇いの方3名(?)です。土日は焼却を行ないません。
ぼくらの見学は第2回目でした。最終の第4回目に田人地区の区長ら5名(おそらく全部で10名)が見学しました。
彼らは、見学会があることは知らなかったのですが、支所から連絡があり、それで参加したメンバーです。参加枠は5名で、内訳は田人地区の区長3名+区長代理2名の計5名です。
そのときには、なんと、前処理室の中まで入り、そこを抜けて焼却炉側の見学に回ったそうです。焼却炉も鉄階段を上り、煙突(?)に設けてある小窓から回転焼炉で焼却物が燃えているのが見えたとか。
4回目の参加者で田人地区以外の人は塙町から来ていたようだと聞きました。この方々も「一般」参加者ではなく“招待”者だったのでしょう。
それにしてもこの扱いの違いの姑息なこと。腹が立ちますね。