ふくしまの里山を次世代に

鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログです。

美しい里山が危機に!

2012-11-04 15:23:48 | ニュース


「鮫川村で汚染稲わらや牧草などの焼却実験」

9月19日、簡単な報道がさらりと流された。何となく目にした記憶があるだけではっきりと覚えていない。次にこれを目にしたのは10月初旬、ツイッター上だった。

「汚染稲わらを焼却実験 環境省、年度内に鮫川で」(福島民報 9/18)
http://www.minpo.jp/news/detail/201209183711
(要約)原発事故で汚染された大量の稲わら、牧草など農業系副産物の処分にむけ、県内初となる焼却炉を年度内に設置、計600tを焼却する。他の市町村にも設置を働き掛ける。
県内の汚染副産物は十数万トンに上り、営農に支障が出ているケースもあるが、これまで焼却に安全性が実証されていないため処理が進まない。

環境省は今年度、各市町村に打診し鮫川村が受け入れた。実験により、減容可能な量、焼却灰中の放射性セシウム濃度を抑える手法、作業の安全対策などを検証する。

焼却炉は1日5t程度を処理できる小型炉で、放射性物質を放出しないフィルターをつける。稲わら、牧草、堆肥、落ち葉など600tを焼却、H26年9月に終了予定。
1600平方メートルの用地を確保し焼却灰は最終処理方法が決まるまで用地内などに保管。

環境省が業者に委託。設置費用含め今年度4億6200万円、25年度1億8000万円、26年度9300万円の見込み。
同省は「実験で安全性を確認する」としている。


要するにこれは、まだ安全性の確認ができていないものを実験して確かめるということになる。
600tというが、どんなものを燃やすのだろう?


東日本大震災:福島第1原発事故 汚染稲わらや牧草など焼却、鮫川村に施設建設へ
毎日新聞 2012年09月20日
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20120920ddm012040097000c.html

 東京電力福島第1原発事故を受け、環境省は、福島県鮫川村で発生した1キロ当たり8000ベクレルを超える放射性物質を含んだ「指定廃棄物」を焼却する施設を、今年度中に同村に建設する。全国でも同種の施設はなく、処分が滞っている汚染稲わらや牧草処理のモデルとなることを目指す。.....

「8000ベクレル」ってすごく高いんじゃない?
「指定廃棄物」ってのも初めて聞く言葉だ。

情報に当たっていくうちに驚愕の事実。
「予定地:鮫川村青生野江堀」

!!!私の家のすぐそばじゃない!

私は鮫川村の住民ではなく隣接した所に住んでいる。青生野は塙町、いわき市、北茨城市と接している。予定地はちょうどこれらの境界線付近になるが、情報は全く知らされていない。
急いで鮫川村の担当部署へ電話をかけた。

<地域整備課 課長とのやりとり>
 
・住民への説明はあったのか?

 「地権者を含む周囲30軒のみに同意を得た。住民には説明会を行っていない」

・なぜ行わないのか?

 「今のところは予定していない。今月(10月)下旬には広報紙でお知らせする」

・自分は予定地より至近距離に住んでいるが、周辺市町への説明会は行わないのか?

 「予定していない」

・青生野江堀地区とのことだが、青生野小学校からすぐの、…の辺りか?

 「地権者が風評被害を気にして非公表にして欲しいと言っているので、詳しい場所は明かせない」

・工事を行うのはどこの会社か?

「日立造船とその関連会社と聞いている。契約が締結されたばかりとのこと。」
・工事着工はいつか?

「11月半ばには始まる」

・・・信じられない。こんな暴挙が許されるのか?

とにかく情報を集めなければ。


<環境省資料>「平成24年度放射性物質を含む農林業系副産物の焼却実証実験に係る調査業務」の概要及び企画書作成事項


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