税理士の戯言

大阪市中央区の税理士法人代表ブログです

復興に向けて

2011年03月15日 | コラム

 本日、昼過ぎに無事、平成22年の確定申告が全部終了しました!

 

 いつもなら、解放感、安堵感、達成感、そして純粋に喜びですが、

 今年は、先週末の東北地方太平洋沖地震のことがあり、
 手放しで喜べず、
沈痛な思いがいつもどこかにあります。

 報道で地震の被害の甚大さが明らかになるたび、
 被災者の皆さんのご苦労を知るたびに、

 心が痛く、自分にも何かできないかとの思いが募ります。
 被害にあわれた皆さんにお悔やみ、お見舞い、
 そして少しでも早い復興を祈ります。



  税のプロとして、今
回の被災含め、確定申告関係で少しお話します。

 確定申告期限は、翌年の3月15日で、この期限を過ぎた場合に、

 納税額が発生する人が、確定申告をしていない場合は、

 「無申告加算税」というペナルティの税金と延滞税が付加されます。(国税通則法)

 

 今回の災害のようなやむを得ない場合は、どうなるのでしょうか?

 ちゃんと、期限延長の救済措置が国税通則法に明記されております。

 

 加えて、本来は23年の被害は22年の経費、損失に入れることができませんが、

 特例の適用措置を考えているとのことです。

 (法律は非情なところがあり、原則では、23年に家が倒壊して、莫大な損失がでても、
  22年に儲けがあれば納税義務が発生します。)


 この特例は、神戸・淡路の阪神大震災の場合も適用されましたが、

 今回もいち早く野田財務大臣が記者会見で発表しております。

 以下、野田財務大臣記者会見の概要です、ご参考まで。

  http://www.mof.go.jp/kaiken/kaiken_my20110312.htm

 

 税制で出来ることは限界がありますが、税に携わるものの一人として、

 被害にあわれた方の負担が少しでも軽減されることは良いことだと思います。

 

 また、これだけの大被害です。

 税負担能力のある人、会社には、自主的な義援金に加え、

 復興に向けての新たな税負担などもやむを得ないところだと考えます。

 








          
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“花押” 続き

2011年03月08日 | コラム

 

前回、花押の話をしましたが、

そもそも、この話は、先日久しぶりにお会いしたA社長との

会話からはじまります。

 

確定申告の捺印をお願いしたときに、

「実印ですか?」と聞かれ、

「認めで結構ですよ」と。

 

そこから、印鑑の話に会話がはずみ、

 A社長の持論がはじまりました。

 

「印鑑にはよく、上下がわかるように目印があるものや、

突起やへこみがあって便利なものもあるが、あれはいけない」

 

 「マークとかで決めるのでなく、一回一回、印鑑を見て、
よく確認して押さないといけない。
っくり、上下を確認するその間合い、その余裕がとても大事だよ。」


 「そうすることで、捺印する書類もゆっくり見ることになる。」

 

 「私は、実印は氏名のどの部分に押すかも決めているから、

  私以外の人が勝手に押したらすぐにわかる」と。

 

 「なるほど…、深い~い!」

 

 この話を聞いて、伊達政宗のセキレイの花押に穴をあけたという

 話を思い出したのです。

 

 早速、事務所に帰って、申告書の記名欄のどの位置に押印するかを

 色々テストしています(*^_^*)

 

 勿論、じっくり見るということも心がけています。

 








          
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現代版“花押”

2011年03月02日 | コラム

3月になって、確定申告も折り返し地点を過ぎました(>_<)

 

この時期、税理士として、署名(記名)、捺印がとても多く、

毎日印鑑を押しています(^_^)v


最近は、
IT化が進み、電子署名(e-tax)による、
「電子申告」も増えてきましたが、

個人の確定申告はまだまだ紙ベースで署名、押印して、税務署に提出です。


 

「署名」(=サイン)は古今東西を問わずあったようですが、

昔の武士の署名は、花押(かおう)といって、

とても凝ったものもあります。

真似をされないように、色々工夫をしていたのでしょうけど、

あれだけ工夫をこらしたものだと、一つ書くのに時間かかって

数はこなせないでしょうね(^o^)

 

花押にまつわる話で有名なのは、セキレイ(鳥)をかたどった、

伊達政宗のエピソードです。

 (伊達政宗の花押)

 

あるとき、豊臣秀吉から一揆を煽動した謀反の疑いで詰め寄られ、

絶対絶命のピンチをむかえます。

一揆煽動の密書に、正宗の花押があったのですが、

書面をつきつけられたときに、
正宗は自分の花押ではないといいきります。

「自分の花押には、セキレイの目の部分に針の穴が通してある」と。


とんちの一休さんみたいな話で、
秀吉が何と答えたかはしりませんが、

無事に許されたそうです。

 

針の穴を通すことは、今の花押“電子署名”では絶対出来ないですね(*^_^*)








          
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