今朝の日経新聞の一面に、
「エルピーダ、米マイクロンが買収へ 今日決定」
という見出しが大きく載っていました。
エルピーダ? マイクロン? 一体どこの国の話?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
エルピーダは日本の半導体メーカーです。
バブル期、世界を席巻していた日本の半導体メーカー
NEC、日立製作所、三菱電機の半導体事業(DRAM)
を引継いだのがこの会社です。
日本の半導体メーカーはかつて世界市場の8割を独占していましたが・・・
今は、韓国のサムソン他との価格競争に敗れ、
この3月末に破綻して会社更生法で生き残りをかけていたのです。
日の丸最後の半導体メーカーとして、公的資金も投入したのに・・・
280億円の損失が発生するようです。
半導体最盛期には、今の仕事ではなく、エレクトロニクス業界にいたので
この記事は大変感慨深いものがありました。
日本の半導体メーカーが、アメリカ市場でシェアーを独占し
米国の半導体メーカー保護のために政治問題にまで発展したのは
遠い昔ですね。
「日米半導体交渉」なる言葉がありましたが、
結局、アメリカのマイクロンに買収されるのは皮肉な話ですね。
大きくても儲からなければ駄目です。
価格競争の行き着く先に勝者なしです。
体力のある大企業ですらそうですから、
いわんや中小企業は・・・です。
あと、政府は民間に手をだすべきじゃないですね。
みんなの税金です。
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