先週に引き続き、松下幸之助に関する本から、
印象に残った部分を今日も一つご紹介したいと思います。
(「同行二人 松下幸之助と歩む旅」 -北康利著- )
戦国の三武将の「ホトトギス」の鳴き方の話は、それぞれの性格を顕著に表すことで有名です。
織田 信長 「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」
豊臣 秀吉 「鳴かぬなら鳴かせてみましょうホトトギス」
徳川 家康 「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」
そして、松下幸之助は、「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」
幸之助は、三武将は「三つともホトトギスが鳴くことを期待しているから
出てくる言葉ですな」と言います。
幸之助のホトトギス観には、傑出した経営者に共通するもう一つの要素、
「素直な心」が表れています。
あるとき、新聞記者から事業成功の秘訣を聞かれた幸之助は、
「『天地自然の理法』にしたがって来ました。」と答えたそうです。
「衆知を集めた上で心を鎮め、一般大衆の声に耳を澄ませてみる。
するとおのずから進むべき道が見えてくる。
世の中の動きをありのまま受け止められる。
好調なときには気を引き締め、うまくいかなかったときも悲観することなく、
問題点が明らかになってよかったと考え、着実に努力しながら状況の好転を待つ。
『好況よし、不況なおよし』という彼の言葉は、
まさに「素直な心」を端的に表している。」と筆者は記しています。
何度とない試練、様々な逆風(それこそ会社存亡の危機にも直面した)にも、
敢然と立ち向かい、
「五つや六つの手を打ったくらいで万策尽きたとは言うな」
という口癖からもわかるように、努力の人幸之助ならではの言葉には重みがあります。
凡人には、一に努力、二にも三にも努力です。
その際、「トップ含め、皆の方向性があっているか」
ということが非常に大事と思います。
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