税理士の戯言

大阪市中央区の税理士法人代表ブログです

年輪を刻む(設立20周年に寄せて)

2009年08月17日 | コラム

 お盆休みも今日までです。
明日から、ちゃんと起きれるかな・・・と不安に思いながらブログ書いてます(笑)。
 
 
この休み中に、お客様の会社設立20周年のパーティに出席してきました。
 少し長くなりますが、そのときの祝辞の一部です。

 
「一言で20周年と申しましても、ここまでの道のりは、
決して順風満帆なときばかりでなく、
厳しい逆風のときもあったことと思います。

 ある本によりますと、日本で毎年設立される会社は8,9万社くらいあります。
 ところが、3年後にはそのうち40%は倒産という形で消えてなくなり、
さらに5年たつと85%はなくなってしまうとありました。
15%しか残ってないのです。
そして、さらに2年後の10年たったときに残っているのはわずか5%だそうです。
 昔、企業30年説と言われていましたが、経済環境の変化が激しい今では10年説です。
その中で、H社さんは20年という年輪をしっかり刻んでこられました。

 20年前といいますと、平成元年。日本全体がバブルに沸いていたころです。
その年設立された会社が何社かはわかりませんが、
今残っているのはほんの数%と思います。
 また、残っている会社もこの不況のなか厳しい会社が多いと思います。
その数%に残れて、こうして20周年の設立パーティを出来ることは本当に、
社長様はじめ従業員さん皆さんのたゆまない地道な努力、
新しいものにチャレンジしていく開発力、技術力、
そしてまたそれを支えてくださった、
ここにお集まりのお取引先様があっての賜物だと思います。

 
歴史あるところの代表格は、『羊羹の虎屋』さんです。
実に500年続いているそうです。500年前と言えば室町時代です。
500年以上続いた秘訣は、
『変えるべきものと、変えてはならないものを、はっきり区別してきたこと』
だそうです。

 今、世界的な不況のなか、H社さんは創業時の初心を忘れることなく、
今後、さらに独自技術を開発されていくことで30年、40年と
年輪を刻まれていくことと確信しております。」


 このお客様は、非常に特殊な技術、特許ももっておられます。
社長は、学生時代から寝ても冷めてもそのことばかり考えてこられたそうです。
本当に仕事が好きな方で、それが原点です。

 今後また、厳しいときが来るかもしれませんが、
原点を持ち続けておられる限り必ず乗越えていかれるでしょう。

 IT産業のように華々しい業界でなく、飛躍的な増収はないですが、
毎年少しずつ実績と信頼を積み重ね、売上を伸ばしてこられました。
 木でもそうですが、着実に少しずつ成長し、年輪を刻んでいる方が強風や雷雨、風雪に強いものです。



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1 コメント

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Unknown (税理士)
2009-08-17 11:25:35
厳しい時代での会社の経営は今を見る事も大切ですが、これからもしっかりと見ていかないといけないのですね。
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