学生時代に書いた日記の中に、「機嫌を知るべし」
という箇所があります。大事な岐路にたったときに、書いた一文です。
現代では、「機嫌」という言葉の意味は、
1.精神の状態。気分。気持ち 『父の機嫌が悪い』
2.よい心持。快い気分 『酒を飲んでご機嫌になる。』
といったように使われます。
「機嫌」は、高校(中学か?)の古文の時に、現代の言葉と意味が全然違うので、
覚えた言葉の一つです。
勉強をしているときは、単に覚えただけでしたが、
大学生になって暇ができたときに(本当に暇で、どうやって一日を
過ごそうかと思った時期がありました(笑))、改めて、徒然草を読んで、
目にとまったのが、「機嫌を知るべし」の段です。
古語では、「機嫌」というのは、「時期」「時機」という意味です。
吉田兼好は、前段で、「物事には何でもタイミングがある」
という意味のことを言っています。
「世の中に合わせていくには、タイミングがある。」
「タイミングの悪い人は、人の言うことを聞かないし、気持ちを合わせられないし、
やることがうまくいかないものだ。」と。
徒然草といえば、「無常観」であり(受験のときのキーワードでしたネ)、
ここだけ読むと、世渡り術のような感じがしますが、大事な後段があります。
「必ずやり遂げたいと思うことは、時機を云々するものではない。
とにかく、躊躇することなく、やるのだ。」とのくだりがあります。
ビジネスにおいても、全く同様です。
チャンスは、そう何度もありません。
ここ一番は「今」かもしれません!
『されば、真俗につけて、必ず果たし遂げんと思はんことは、機嫌を言ふべからず。』 -徒然草より-
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