税理士の戯言

大阪市中央区の税理士法人代表ブログです

賢者に学ぶ-徒然草85段-

2009年07月10日 | コラム

 人の心すなほならねば、偽りなきにしもあらず。
されども、おのづから、正直の人、などかなからん。
己れすなほならねど、人の賢をみて羨むは、尋常なり。

 
-中略-

 
狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。
悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。
驥を学ぶは驥の類、舜を学ぶは舜の徒なり。
偽りても賢を学ばんを、賢といふべし。

 
学生時代に勉強した徒然草で、記憶に残っているのが、
「賢い人に学べ、真似をすればいい」という段です。
社会人になった今、学生時代以上に響きます。

 -中略-以後の意訳(古文の専門の方、「飛訳」ならごめんなさい)ですが、

「狂人の真似といって、大通りを走れば、それこそ本物の狂人だ。
悪人の真似といって、人を殺せば悪人になる。
千里を一日で走るといわれる駿馬を真似る馬は、駿馬と同類だし、
中国の五帝の一人、舜帝を真似ればその弟子となる。
うそでもいいから、賢人を真似すれば、それは賢人といっていい。」

 
最近、悲惨な事件を真似する人が沢山いますが、
真似るなら、賢人の真似をすることが大切です。
ビジネスにおいても、成功している人を真似ることです。
そのためには、素直さがないといけないと、兼好は言っています。



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