税理士の戯言

大阪市中央区の税理士法人代表ブログです

まだまだ厳しい…

2009年06月24日 | コラム

 国の緊急経済対策や、中国向けの特需、エコポイント導入による
家電商品の需要喚起等、マクロ経済の指標は、「底打ち」のようですが、
街での実感は正直あまりないです。

 久しぶりに、朝喫茶店で珈琲を飲んでいて気づきました。
数ヶ月前にすぐ近くにあった喫茶店が1件廃業したので、
その影響でさぞかし満員だろうと思って行ったのですが、
(1年前は、朝は相席でないと座れないぐらいでした)
予想に反してかなり空いていました。

 
そうです。
景気後退で、会社は経費を削減しなければならない。
⇒ 賞与や、給与が削られる。
⇒ 真っ先にお父さんの小遣いが削られる。
という図式になっています。
 お父さんは朝の珈琲とタバコという「至福のひととき」も我慢なのです。


 この図式は、まだ続きます。
⇒ 喫茶店の売上が落ちる。
⇒ 喫茶店に納入する仕入業者の売上が落ちる。
こうなると景気はなかなか回復しません。

 
学生時代にケインズ経済学で、民間(市場)に元気がないとき、
政府主導の公共投資をすればけん引役になり、やがて民間を引っ張りだし
景気がよくなると勉強しました。
 しかし、国内だけの閉鎖的な市場ではなく、今はグローバル経済です。
公共投資による乗数効果も疑問視されています。
勿論、やらないよりやったら少なくとも効果は0ではないでしょう。
しかし、借金は間違いなく増えています(先週のブログご参照)。

 無駄な道路や橋といった個々でなく、政府が主導でやるなら
「魅力ある都市づくり」といった後世の人に役だち、
乗数効果の期待も大きいプロジェクトを進めて欲しいものです。
 その際、日照権や建ぺい率、容積率といった様々な障害の部分の法整備含めて抜本的に見直す時期にきていると思うのですが…。