アートな気分で田舎とふれあおう

よみがえれ、我が母校の木造校舎よ、ギャラリーに!
「西会津国際芸術村」と周辺の四季を写真と共に紹介します

善龍寺 奈与竹碑前祭

2012-05-28 20:28:02 | 会津フォトギャラリー

毎年5月1には、鶴ヶ城の南東にある善龍寺というお寺で
「奈与竹碑前祭」という式典が行われているそうです。

ちょうどその日、私が善龍寺の近くにある建福寺を訪れた時、
何やら音が聴こえていたので、お寺の方に案内して頂き見に行ってみました。

戊辰戦争で殉難死した会津藩士の妻・母・娘など女人233名の霊を弔う行事とのこと。
奈与竹の碑という名称は、西郷頼母の妻千重子の辞世の歌
「なよ竹の風にまかする身ながらもたわまぬ節はありとこそ聞け」
からとったものだそうです。




私が善龍寺に着いた時には式典の最後、
市内高校生による「女白虎隊」の剣舞が奉納されているところでした。




袴の襞の意味について説明する、葵高校の女剣士たち。
袴の襞のひとつひとうに、こういう意味があったんですね。


式典が終わった後に、お墓を案内してもらいました。







会津藩家老・西郷頼母の妻千重子など、
戦の足手まといにならないようにと自害した
家族9人と一族12人がここに埋葬されています。

山の傾斜地にある墓地を歩いていると、
藪の中にある、いくつもの墓石が目にとまりました。
無縁仏かと思ったら、これは戊申戦争で亡くなった会津藩士のお墓なんだそう。
遺体を埋葬することを許されなかった為、敵に見つからないように
わざと藪の中にひっそりと身を隠すように建てられたとのこと。




古いお墓は皆、墓地から見える鶴ヶ城の方を向いています。
会津藩士の忠誠心の現れです。






咲き誇るピンクの桜の美しさと、幕末の会津の悲劇。
観光客で賑わう鶴ヶ城の喧騒と、そこから僅かに離れた場所でののどかな風景・・・。
現実の世界と過去の世界が入り混じって、なんともせつない気持ちになりました。

会津出身でありながら、会津の歴史には疎い私。
来年の大河ドラマは『八重の桜』だし、もっと勉強しようと思います。