石川県が9年かけて開発した米の新品種「石川65号」の名称が29日、「ひゃくまん穀(ごく)」に決まった。粘り気が強く、大粒で食べ応えがあるのが特長で、上質さやスケールの大きさが加賀百万石の歴史を連想させるとして名付けられた。今秋から県内スーパーなどで販売される。
名称検討委員会で正式決定された後、委員長の西沢耕一JA県中央会長らが県庁で谷本正知事に報告した。試食した谷本知事は「粒が大きくて食べやすい」と語り、「歴史ロマンを感じさせるいい名前だ。石川の米であることがすぐ分かり、県民はもちろん、全国の人にも親しんでもらえる」と評価した。
昨年9月に名称の募集を始め、国内外から9516通の応募があった。応募が最も多かったのは「かがやき」だったが、既に商標登録されており、「石川の米であることが分かりやすい」との理由で、2番目に応募が多かった「ひゃくまん穀」に決めた。