私たちの身の回りにあふれている大切な「知財」。知財コミュニケーション力は、これからのビジネスに欠かせない戦力なのです。財産を盗まれないための知識知財に関する話は決して他人事ではありません。仕事や環境が知財とは無縁なものであっても(知財と無縁な仕事も環境もない、と私は思っていますが)、知財を当事者のように考え、監視していかなければなりません。
日本の未来を明るいものに変える。そして、これまでいいように日本のアイデア(技術)をパクってきた者たちに逆襲するための第一歩が『知財コミュニケーション力』だと、私は思っています。
広い意味の『知財コミュニケーション』は「お互いの興味や利益のためにする、知財に関する情報交換」です。
各々の現場に1人でも知財コミュニケーション力をもつ者がいれば、大事なアイデア、ノウハウをみすみす流出させてしまうような事態に陥ることなく、作業の効率化が図れるでしょう。
すべては、知財コミュニケーション力にかかっているのです。
アスリートになぞらえてみましょう。夢はオリンピック出場にあっても、最初から強化選手の仲間入りはできません。まず、市内大会で優勝し、県大会に出ることを目指します。
県大会に出ると、いつもの練習試合などでは出会えないチームや選手に出会って、さらにモチベーションが上がります。
大会で勝ち残れば関東大会のような地区大会へ、そして国体を目指します。国体に出場し、活躍できれば、強化選手への道が見えてきます。オリンピック出場という夢がグッと近づいてくるわけです。
知財コミュニケーション力だって、このように段階を踏んでレベルアップして行けばいいのです。
今、この瞬間から、あなたを取り巻く「知財」を意識してみてください。
知財を意識するだけで、あなたの中で眠っていた「知財センサー」がオンになり、あなたを取り巻く知財情報が目に、耳に入ってくるようになります。そこには、きっとこれまでとは違う世界が広がってくることでしょう。頑張れ知財コミュニケーション。