私達の生活で使う多くのものは、誰かが研究・開発をして作られたもので、「特許権」を取得したものも。この「特許権」とは、新しく高度な発明をした者がその発明を一定期間、独占的に製造したり販売したりできる権利です。
発明に対して「特許権」を付与するかどうかの審査をしているのが、「特許庁」です。今回は特許庁 審査第二部自動制御 審査官の高田基史さんに、気になるお仕事内容のお話を伺いました。
■「新しく画期的」であるかを審査する仕事
Q1. 現在のお仕事内容と一日のスケジュールについて教えてください。
特許庁は経済産業省の外局で、特許審査官は日本で特許権を取りたいと希望している世界中の発明に対し、「新しく画期的な発明」であるかどうかを審査して「新しく画期的な発明」である場合に特許権を与える仕事をしている国家公務員です。
年間で30万件くらいの発明を1,700人ほどの審査官で審査します。
<一日のスケジュール>
8:30 登庁、これから審査する発明内容の理解
11:00 発明者や企業の人と面接して、発明のポイントなどを伺う。
12:00 昼食
13:00 審査している発明と同じ発明や似た発明があるかどうかを調査する。
16:00 審査結果を伝える書類を作成。
18:30 業務終了
Q2.仕事のやりがいを教えてください。
自分が審査を担当した発明を街中やテレビなどで目にすると、目に見える成果として社会の役に立っていることを実感します(この続きは後日)。頑張ってください。