旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

“ひこにゃん” と彦根城と近江牛丼と 近江鉄道本線を完乗!

2016-05-04 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 姫路・松本・犬山・松江と並ぶ国宝天守の彦根城、関ヶ原の戦後、井伊直政が
石田領を拝領し、佐和山から湖岸の彦根山に移して築城したものだ。
中山道の旅の途上、ここ彦根を挟んで米原と貴生川を結ぶローカル私鉄に乗車する。

 

 女子高生が改札へと駆け込んでいく。JR草津線との待ち合わせ時間は7分。
一見利便性の高いダイヤだけれど、定期券を持たない乗客やお年寄りには忙しない。
そして私には車中酒を買う時間がない。ローカル線の連絡はもう少し余裕があって良い。

地元では “ガチャコン” の愛称で親しまれている近江鉄道。
支線の多賀線と八日市線は、昨秋乗車しているので、今回の本線乗車で仕上げとなる。
2両編成は、草津線、信楽高原鉄道と連絡する貴生川駅を、ガクンと揺れて走り始める。

 

東海道の宿場町水口を過ぎると、次の日野までの5キロほど、何もない野っぱらを行く。
下り電車と交換する以外、ひと駅ひと駅を淡々、のんびり、車両を左右に揺らして走る。

 

八日町から乗客が増した2両編成は、水田地帯を東海道新幹線に併走し北上する。
彦根駅には電車庫がある。伊藤園、FUJITECなど沿線企業のラッピング車両が並ぶ。
珍しいのは、交通安全を呼びかける滋賀県警のラッピング車両、緊急車両の配色だ。

 

彦根駅西口には徳川四天王・井伊直政公の像、城下に睨みを効かせている。
一方彦根城内には赤備えの兜を被った招き猫のキャラクター “ひこにゃん” が出没。
玄宮園からは、美しい緑の中に白亜の天守を望む。

彦根城を散策した後は、城下の四番町スクエアで近江牛をいただく。
「にし川」自慢の “近江牛丼”、甘くジューシなたまねぎと柔らかい近江牛が美味しい。

      

 再び車中のひと、2両編成は三成の佐和山城址をトンネルで抜け、米原に終着する。
近江鉄道本線は、右手に鈴鹿山脈を眺めながら2時間の旅だ。

近江鉄道本線 貴生川~米原 47.7km 完乗

 



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