思考の踏み込み

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酒4

2013-12-28 16:11:39 | 
たとえば逆境に追い込まれたとき、無意識に人は悲壮感を出したり、不幸な自分を悲しんでみたりする。

これは精神的なシラフの状態ではない。
だが悲壮感に酔うことで力が湧いてくることも不思議なことだが事実である。
そうすることで苦しみに耐えることができる。これは誰もが経験していることだろう。



だが、他人に必要以上にそれを見せつけるとこれは不快なだけであろう。

足を怪我したものがビッコをひく姿にはどんなに勝気な者でも、よく観察すると他者に同情を求めるアピールがみえる。
街でたまにみかけるケガをした野良猫のビッコにはその要素は皆無である。

いってみれば人間という集団生物はそうやって互いに甘えあって、かばい合うことで生きているのだが、本当に強くなろうと思う者はこの甘えの構造と真正面から向き合わねばならない。

失恋して一人失恋ソングを聞き、自らを慰めることは適量なアルコール摂取の範囲である。
しかし失恋ソングの主人公になりきり周囲にそのアピールをはじめればこれは余分な酔い方といえよう。



良い酒飲みは正しい酔い方を知っているものだ。

まあその余分な部分が人の世を彩っているという面もたしかではあるが…。

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