思考の踏み込み

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時空5

2013-11-30 08:07:33 | 
時間と空間は不可分のものであるから、我々が感覚で感じ取る時間が空間上に拡がるものであることはわかる。

その際、それを感じている我々の身体そのものも一つの空間であるし、その空間に拡がる神経の長さや、伝達速度は同じ生物種であればおそらく大差はないのであろうと思われる。

ハエには人の動きがスローモーションの様に見えているというが、まさしくそれは生物種における時間軸の相異であろう。




ただここで問題にすべきことは、ハエが人間より速い時間軸を生きているということを個体の大きさ ー 即ち空間の大小 ー とみるのか、それとも運動の速度差によると見るのか、という点である。

これは後者の方に原因として力がありそうだが、もしハエが人間並の大きさで今と同じ速さで動き回ったら、我々はハエの速度をどう感じるだろうか?

相撲を観ているとよく思うのだが、幕内上位の者同士の立ち会いは幕下や序の口の体が小さく細い力士達の立ち会いよりゆっくりに見えることがある。

立ち会いの鋭さ、速さという点では実際はまったく逆なのにである。
しかしこれはあくまでも観ている側の時間感覚である。



ここで外から見る時間と自らが体験する時間にも同じ現象なのに違いが生ずることに気づく。

とするとハエが大きくなっても見ている分には速度はそれほど感じなくなるのではないかと思う。

従って生物の速度をいうときには、個体の大きさと運動能力の速度との比率というものが重要であるということがいえそうだ。

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