思考の踏み込み

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祈り

2014-02-26 21:40:06 | 
祈り、願い、あるいは執念…。

これらの行為が純粋に行われるとき、その者の姿はきわめて美しく、人の心を動かす。

"塚も動け 我が泣く声は 秋の風"

ー と芭蕉はその弟子の死を哀しんだが、人の心を動かすモノとはいったい何だろうか?



大衆心理を握り、動かすことはさほどに難しいことではないかもしれない。

なぜなら人間は "集団" という心理状況に置かれると個人でいるときとはまったく違う心理の力学下に置かれるからである。
これは意識して注意している者か、ひねくれ者以外は必ず無意識に巻き込まれる現象である。

1番わかりやすい例は "流行り" や "ブーム" 。または "軍隊" も同じ作用の中で成立している。

"集団" でなければ人殺しなど普通人の成し得る所ではない。



そこでは個人個人の正しい判断力や分析力、あるいは良識や人間性さえ極端に低下する。
心理学というと一般に個人を対象とした学問と思われがちだが、人間の心理の働きは複数であるときの方が変化は多様で複雑である。

この集団心理を情報操作や洗脳教育でコントロールできることは歴史の事実がいくらでも教えてくれるのでここであえて触れるまでもないが、残念なことに "歴史" ではなく、現在進行形でこの操作は行われている。
それは他国のこと、他人事と思われるだろうか?
我々さえも常にそれを受けていることに気をつけなければならないということをほとんどの人は気付かない。

なぜなら集団心理の中にいるからである。そこでは前途したように分析力判断力は働き難い。





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