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戦国夜話7

2014-03-19 06:31:34 | 歴史
"英雄達" の質の違いや大小の差は時代、地域で変わるものだが、発生密度ということもまた変化のあるものだろう。

この意味で日本史上、最も多くの英雄がいた時代 ー それは "戦国時代" であることは紛れもない。

( 源平時代や幕末なども発生密度が高いが、全国規模である点で戦国期には及ぶまい。)

彼らは現代のマスメディアが生み出す擬似的な英雄でもなければ、漫画家の空想から生まれた架空の存在でもない。

全て ー 大地から湧き上がるようにして現れ、たしかにこの国に実在した者たちである。

それは陳腐な小説や映画の主人公などより遥かに魅力に富んだ存在といえよう。

そして基本的に英雄とは並び立たないものであるが、稀に英雄同士の対決という事が実現する事がある。



世にこれ程の見ものは中々無いだろう。

それが無数に起きたのが "元亀天正 ー 戦国の世" なのである。

そしてこの時代は古びた中世が音を立てて崩れ、新しい世界が生まれようとしている空気感で満ちている。

この点も現代の我々にとって抵抗がなく、無邪気に楽しませてくれる要因だろう。
つまり習慣や伝統というものに囚われない、より生身のニンゲンに近い群像達の時代であったのではないか。

戦国時代の日本の印象がどこかカラリとしているのはこのあたりにもその理由がありそうだ。

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