思考の踏み込み

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ブッダ4

2014-05-13 08:38:22 | 
ずいぶん主題からは遠回りしているが、ここを省いてしまうとその本質がぼやけてしまうのでもう少し続ける。

道端で苦行するインド人。


要するにカースト制度とは我々現代人が思う様なシステムではけしてない。

当然問題がないわけではないが、一部の差別が問題であってそのシステムそのものに欠陥があるとはいえないという複雑なものであるというのが実際のところだろう。

(差別などはなくなりはしない。コアな白人世界は今だに有色人種を蔑視しているし、ことさらにインドだけを問題視するべきでない。要はカースト制と差別は必ずしも直接的な問題ではないとさえいえるのでないか、ということである。)

むしろ多種多様な民族部族を抱えるインド世界では有効に働いている部分の方が多いのではないか?

そしてなによりもインド世界には無産階層の修行者を尊重、尊敬する空気感があるという事である。
カースト制度が永きにわたって維持されて来た要因にこの部分が果たした役割は多いのではないかと想像している。
(インド社会の中に入ったことがないからあくまで想像である。一、二度インド旅行に行った程度の者でもこうした異文化の深部は外からは中々分からないものだ。)

数十年間腕を上げ続ける修行者。

ともかくもそうした群像の中に現在でもいろんな修行、苦行をしている人がいて、有名無名問わず数えきれない程の聖人がいるといわれる。

偉大なインド文化圏は数千年前からこうした雰囲気を保持しており、その影響は主として思想、哲学、医学、数学などが東西に伝播していって人類史に燦として輝いている。


そしてブッダ ー シッダールタもそうした群像の中の一人であり、仏教も従って当然、こうしたインド文化圏と共に4500年以上前から営々と続くヨガ的世界観から発祥した一つのインド世界の一形態なのである。




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