サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

小細工無しのど真ん中。/俺が好きなのは妹だけど妹じゃない 第1話「俺と妹がラノベ作家になった理由」の感想と考察

2018-10-11 | アニメ感想
                                
                                  カワイイ。






(実は)今季一番期待していたアニメ「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」が始まった。
期待通り・・・いや、期待以上に面白くてニヤニヤしてしまった訳ですけど、
そもそも何故最も期待していたか・・・と言えばタイトルとか設定がかの「俺妹」に似ているからです。

・・・そんな理由かよ!と思われそうですが、正直「俺妹」大好きなんで、
久々にあれに似た作品に触れられるかもしれない!と無性に期待してしまっていたのが事実
実際、初回を観てみると(普段は)ツンケンした妹、妹と比べて平凡な兄、オタ設定、
更に妹である涼花がカムフラージュで兄への好意をひた隠しにしているとこまで一緒で、
正に「俺妹」の正統後継者的な存在に感じてしまって気分が高まってしまったのが本音なんですね

っていうか、この作品のタイトルを「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」とか、
「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」に変えても全く違和感はないでしょう
それはつまり、その2作品が好きな自分がこの作品をスルー出来る訳がない!っていう笑
久々に出て来た俺妹フォロワー的作品、
略称は「いもいも」らしいんですが、正直このタイトルだと普通は「俺妹」だよなあ。とも思う
しかし、それじゃ被っちゃうから仕方なく妹を重ねたのもよく分かる・・・っていう
ある種絶妙なタイトルにもなってるなあ、って感じました。





ただ、
「俺妹」とか「妹ちょ。」と違うのは、
あれらよりも凄く分かりやすい構成になっているというか、
ある種「俺妹」をかみ砕いて更にライトに提示した作品のようにも思えました
桐乃だったり美月は徐々に兄貴に心酔していく様子が視聴者に晒されていった訳ですが、
この「いもいも」の場合、行動に想像の余地を残しつつ
ある意味ストレスフリーというか、初めっからその行動に裏の意図がある~という風に描かれてるので、
またちょっと観心地も違うというか、初っ端から安心してニヤニヤ出来る隙間が既に生まれていると思うんですよね

「俺妹」や「妹ちょ。」のフォロワー感を出しつつ、
そこにそれらとはまた違う角度から物語を切り取る事によって、
ちゃんと「いもいもらしさ」・・・つまりはこの作品独自のオリジナリティを表現出来てるので、
その意味では元来のシスプリのようなコテコテの妹ものと、
変化球だった俺妹や妹ちょ。のようなちょっとひねくれた部分、
それらを合わせて全く新しいものを作っているような感覚もあったりして、
それがまた「イイな。」っていうか、随分と気合の入った作品だな~って感じちゃいましたね。
まあ、要するにヒットしたり話題になった妹ものの“良いとこどり”が出来てるんですよ
少なくともこの初回の時点ではね。





何より、
メインヒロインでありこの作品の売りである涼花がめちゃくちゃ可愛かった・・・!
これに尽きます(笑)。結構、好意を隠してる時はキツくも感じるんですけど
ところどころ詰めが甘い、というか、もう祐がめちゃくちゃ鈍感である。のを証明するかのように
視聴者にとってはバレバレで、もう「大好き!」って想いがプンプン伝わってくるので、
なんか、こう、見ていてニヤニヤが自然に止まらなかった(笑)。
冷たい態度を取っている演技をしていても、
ぶっちゃけフェイクであることは大体筒抜けだったんで
ある種コメディ的な楽しさも重なって個人的にはずっとニヤニヤしちゃってましたね。

いや、もうね、小細工抜きの直球っていうか、
複雑な設定も過剰な演出も回りくどい構成も全部かなぐり捨てて、
とにかく「涼花の可愛さに悶えて下さい!」って内容だったじゃないですか?
今時そこまで潔い作品も早々無い、ここまでシンプルに振り切った勇気あるアプローチが素晴らしいですよね
祐は自身を「平凡」と卑下するけれど、妹と真摯に向き合ってちゃんと頑張ってくれる時点で魅力ある男と言える
だから、まだ過去が分からない現時点でも涼花がここまで入れ込むのも何となく分かるのも良かったし・・・
まあ、兎に角、古い言い方をすれば素直に「萌えました。」って事なんでしょうね(笑
自分の想像以上に可愛くて、
行動の裏の意図を想像するのも面白くて・・・と、
なんか色々な意味で「可愛さ」を個人的に感じ過ぎてしまって
その時点でこの感情に抗う事は不可能でした。。笑

恐らく、才色兼備なのは大好きな兄貴に自分を見て貰いたいから、
兄の身だしなみをチェックするのはもっと格好良い兄貴を見たいからなんじゃ・・・?とか、
なんかそういう俺妹の時のような過剰な深読みをしたくなってしまうのも正直凄く面白いんですよね
初回の時点でこれだけ面白いんだから、今後どんどん(涼花の)ボロが出て来たらもっとニヤニヤ出来そう、、、って
有り体に感じてしまいました。兎角、自分的にかなりツボったので感想も書いて行きたいと思います!




兄も結構可愛いね笑



ただ、個人的に気になるのは、
祐の今後についてですね
今はヒカルの碁みたいな、
他人のふんどしで脚光を浴びている状態になってますけど、
やっぱり個人的には栄光は「自力で」勝ち取るものだと思ってるので、
いずれは彼自身の力でちゃんと受賞して本懐を遂げる展開にして欲しい。。とは思う
きっと妹がくれたこの経験がしっかり彼の“糧”になってくれる事を願っています。
そしたら、妹への愛情も増すんじゃないかな?って予想してますけど。
主人公の「成長」にも大いに期待したいところですね。






周りを固めるキャラも良かったです
ロリコン店員がまず無防備過ぎて可愛かったのと、
いきなりおっぱいを揉ませる担当編集も妙に理に適っていて変に納得してしまった(笑
まあ確かにおっぱいの感触をちゃんと知っていた方がリアリティでるでしょうが。。
更にぶっ飛んでるアへ顔Wピース先生、
それと同級生の子も色々と絡んで来そうで、
そういうサブキャラ達の活躍も見込めそうでそちらもまた楽しみですね
「俺妹」も「妹ちょ。」も魅力的なサブキャラあっての物語だったので・・・。





最後に、
演出も良かったですね
基本的に涼花のキャラ性を押し出す作品だと思ってますが、
この頼みごとをする際のもじもじした足の動き、
そして最後ベッドで悶える時のバタバタした身体の表現芝居が素晴らしくて、
そういう演出の妙も含めて個人的に魅入ってしまったアニメでしたね
まあ、
基本いけない事とは分かってても、
こんな頼み方されちゃ聞いちゃうよね・・・っていう妙な説得力が素晴らしかったです(笑
次週以降、どんな妹のようすが描かれるのか、そして、どんな妹作品が出てくるのか、、、に期待ですね!面白かったです!!












ちなみに冒頭のシスプリのカット。本格的な上に中の人も当時のまま・・・!
自分も観てたけど当時は正直「???」だったなあ~笑
それだけ前衛的な試みだったって事でしょうけど。

今後も妹作品のオマージュが出てくるでしょうが、
個人的には何度も名前を出してる「俺妹」「妹ちょ。」に「恋風」、「ちょこっとシスター」に「中妹」、
更にDQ6のターニアネタなんか出してくれたら最高だなあ、と(笑




「普通」とは何だ?/サイケまたしても TAKE131 感想ほか(週刊少年サンデー2018年46号)

2018-10-10 | サンデー感想










今週のベストコミック
サイケまたしても



言われてみれば「普通」って何なんでしょうね・・・。
例えば、自分はある種「普通」ではなく、「普通」を越えた「何か」になりたい時期も確かにありました
結局は、ぶっちゃけ「普通」になっちゃったなあ。とも思う訳ですけど、
その「普通」の基準も正直人それぞれですよね。
自分では「普通」だと思ってても、
他人から見れば「偉いね。」って褒められたりもたまにあるんですが、
それもまたものさしの違いというか、自分では全然ダメだと思ってるんで逆に「えっ?」ってなるわけですが。。

思うに、「普通では物足りない」と足掻いたり、自分にしか出来ない事を!と足掻いたりしている、
そういう瞬間だったり努力が弾けている瞬間は確かに「普通を越えた何か」になっているんだと思う
それが勘違いや間違いだったとしても、“足掻いた”“足掻いている”という事実は変わらない
現状を変えたければ、最後の最後まで足掻き続けてもがき続ける事しか所謂「答え」なんてないと。

ウィルは、「そこ」から逃げて、
何もしなくても「特別」だとあがめられる、
所謂「普通の」怠けた逃げ道を選んでしまったんでしょう
残念ながら、その時点でウィルは「ただの普通の人」だった・・・という
ある種美しいくらいにこの作劇がきれいに落ちていて個人的には感動しましたね
感動したっていうか、腑に落ちたっていうか・・・。
「特別」になりたきゃ、
その足で足掻けよ。っていう、
ある意味真っ当なメッセージ性が感じられるお話で自分的にかなりお気に入りでした
能力を得ても、ウィルは結局「普通の人」だった、、、という皮肉が効きまくったオチが痛快でしたね。



今週のピックアップ1
魔王城でおやすみ



個人的に大ヒットでした・・・笑
水着回以来のホームランだったんで、
これも正直ベストにしたかったなあ。。
ちなみに、サンデーの記事で単独で感想を書いてる場合、勿論それがベストって事です。

何故こんなに気に入っているかというと、やっぱりスヤリスの「女の子」を感じられたからじゃないですかね?
普段が普段なだけに、こういう人間味のあるガーリーなネタをぶっ込まれるとやられてしまう、っていう。
まあ正直笑っちゃったけど、これはこれで可愛くもあるのがまた素晴らしかったなあ、と。
必死に平然を装いつつずっと気恥ずかしさで紅潮している姫の姿は悶えちゃうくらいキュートでした・・・!

あと、さり気にオシャレかな?と思って口に出してしまうあくましゅうどうしのオチが巧かった。



今週のピックアップ2
MAJOR 2nd



今の女の子だらけの展開は賛否両論らしい。
しかし、個人的に最も嫌うのは作者がそういう声の言いなりになってしまうこと。
どういう反応を受けようが、「俺はこれを描く。」という揺ぎ無いものを見せて欲しい、と思っていて
その意味合いだと今週はある意味「このJC野球編をしっかりと描き切るんだ!」という気概を感じて凄く良かった。
今、結構悔しくてモチベも高くて、尚且つ“努力することの良さ”を知らない子もいる分、
最終的にはそんなみんなの本懐が叶ったり新しいカタルシスを得られる展開に着地すればいいな。。と願ってます
色々言われるけど、俺は普通に今の展開も好きですね・・・って事をしっかりと断言しておきたいですね。
沢さんもなんだかんだでやる気になってて、そういうトコもいいなあ、と。


しかし、JCの身体じゃねえな
食べごろじゃん、特に沢弥生さん




今週のピックアップ3
switch



普段なら大きく取り上げるのは2つだけ、って決めてるんですが(特別感がなくなるから)、
今週はちょっと自分ルール破って3つ目でこの漫画を語ります。
展開的には、
黒宮帝国を撃破して「さあ、憎き黒宮を追い出したぞ!」ってなる所なんですが、
ここで雷夢が普通に黒宮を戦力として考えているシーンに少し笑ってしまいました(笑
ある意味本当にバスケが好きなだけなんだな~っていうのがよく伝わるシーンで、
でも黒宮、
決してルール破ったり反則を咎めたり~って行為は無かったんですよね
雷夢と一緒に組めば、今以上に高みに登れる・・・と証明出来れば戻って来てくれるんじゃないだろうか?
そういうトコを想像すると結構ワクワクしてしまうんですよね。今現在の関係性が最悪なだけに、
どういう風に「そこ」まで持って行くんだろう?という期待も込めてピックアップしました。

「ってせーよ。」って言う黒宮の捨てセリフも、ちょっと意味深ですよね。
ある意味負けを認めてる風にも聞こえるが?
黒宮、高校生とは思えないくらいダンディーで色気のあるキャラなんでこれからの動きにも注目してます。
色気ムンムンの男キャラを表現出来るのって実は女性キャラ以上に凄いことだと思うんですよ。
特に少年誌ではね・・・。












一言感想

天野めぐみ>夏期講習と全国大会が重なっている・・・これはドラマの予感?

エヴァンスの嘘>最近また安定して来ましたね。にしても、もうちょっとラブコメっても良かった気が(笑

古見さん>久々に古見さんコミュ障過ぎ!って思いました(笑)。

トニカクカワイイ>やー、これは居たくなっても仕方ないわ。ナサくんは完璧超人過ぎね。
         
メメシス>おっぱいが凄い・・・笑

第九の波濤>正直最後まで順位が分からんかった。予防線も逆にフェイクだと思ってしまったけど、
      最後はストレートに1位でしたね、、、まあ全国区を意識したのが敗因って事でしょうか。
      それはそれで高みを目指してて好きですけどね。

あおざくら>紅潮しまくる展開にニヤニヤしてしまった。やはり恋愛編は外しませんね!





道はいつでも引き返せる。/今日どこさん行くと? 第10話 感想(コミックキューン2018年11月号)

2018-10-09 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                              
                              カワイイ。









久々のドライブとなった今回、
冒頭からカップルのような雰囲気を醸し出していてとても良かったです(笑
っていうか、休日に「普通に」一緒に行動するのがデフォルトとなっている節があるので、
その意味では非常にニヤニヤが止まらない話数でもありました・・・笑
美人上司と休日おデイト、とっても宜しいですね!(笑顔)。

その中で、観光名所や美味しい名物をきっちりと入れ込んだり、
背景に凝った作画に仕上がっていたりと今月もまた細部に渡る演出力が光るお話でもありました
正直、物語に緩急を付ける為にもある意味先月のようなお話は必要だったのかもしれません

ただ、戸部下くんも、背が高くて普通に格好良くもある笑
優しい誠実な性格含めて(色々な意味で)似合ってるんじゃないかなあ、と。
特にデコポンフロートを一緒に食べている辺りが個人的にツボでした。







印象的だったのはこの言葉。
感情移入し過ぎかもしれませんが、
自分も何度も何度も道を間違えてここまで生きて来た・・・って感じがします
その所為で失ったものもあるし、逆に得られたものもあると思う。
なんなら、今現在も色々と道を間違えてしまっているのかもしれない、、、。こういう、
身を粉にして毎日ブログ更新する作業だって、本当にこれが「価値ある行為」なんて確信もなかったりするし。

でも、結局ミスした事を悔いても仕方ないし、一度間違ったのなら、もう一度引き返してやり直せばいい
動物ならまだしも、人間は意志があるから奥底に眠る自虐や恐怖心に打ち勝ってもう一度正しい道を歩める、
そういう生き物なんだ・・・って事をこの漫画から教えてもらった気がします
変な道を好むのだって、オリジナリティを追求している~という、ある種のメタファーなのかもしれない・・・と思いつつ、
純粋に上記のセリフは個人的な心境にもフィットして響いてくれたなあ、、、って。

自分も、もうちょっと引き返してみたいです。純粋な道、を。







しかし今月は久々に思い切りドライブする描写があって、その意味でも良かったです
また敢えてああいういばらの道をじっくりと進む・・・というのも深読み出来る隙間があってイイですね
回を増すごとに面白くなっている、と断言出来る仕上がりになっていますが、
戸部下くんの表情もまた更に可愛く仕上がってて満足なのでした。。

自分も狭い道をジワジワ進む人間でありたいです。



THE NOVEMBERS「Hallelujah」全曲レビューその10「あなたを愛したい」

2018-10-07 | THE NOVEMBERS「Hallelujah」全曲レビュー









あなたを愛していなかった
あれは僕だけの恋だから








あなたを愛したい・・・なんて直球なタイトルなんでしょう、って思いましたけど
逆にこれくらいストレートだと新しいのかもしれないなあ。。
内容は、
タイトルとは裏腹に相当かしましい
メロディとテンポこそ毛布のような優しさに溢れるバラッド~という雰囲気ですが、
そのバックで鳴ってる音が異様に爆音でずっと歪んでいる・・・という
非常にオルタナティブな音像に仕上がっています。
ただ、
シューゲイザーのような轟音をバックに常に優しいメロディが鳴っているので、
その意味ではむしろ心地良い違和感を覚えながらじっくりと聴くことが出来る楽曲になっている、と言えます
実際にライブで聴いても「救世なき巣」と同じくらいうるさくて気持ちが良い(笑)曲だなあ、と。


この曲で歌われてるのは「決意」ですよね
誰かを愛する事って決して簡単ではなくて、
何故なら自分の想い通りに動く人形はこの世に存在しないから・・・なんです
全く同じ人間ではない、って事は
要所要所でズレが発生する~という事でもある
当たり前だけど、
今現存している人たちは、
そういう「当たり前」を乗り越えて存在しているんだなあ。という尊くも険しい事実を突きつけられる曲でもある
別に恋人とか夫婦とかだけではなく、友人だったり友人とはいかずとも通じ合ってる誰かにも通ずる
誰かに優しくすることや、
見返りを期待せず想いを込め続けることって実は消費のエネルギーが物凄かったりもする
通じないとヘコむし、自分で勝手に落ち込むし、本当に簡単なようで何よりも難しいこと
この曲は、
決して有り体なラブソングではなく、
「愛」は挑戦であり痛みを我慢して乗り越えるもの・・・という
生ぬるさを一切排除した切実かつ堅実な歌詞になっていると思うんですね
そういうシリアスな内容をここまで気持ち良くスッと聴かせるセンスもまた凄い一曲

「愛」は、口で言ってすぐに手に入れられるものでも元々あるものでもない
頑張って努力して這いつくばって、その先に得られるものなんだ、と。
そんな事を雄弁に語りかけてくれる素晴らしい一曲です。

けど、
純粋に“優しい気持ち”になれる曲でもあります。
その「ズレ」すら楽しめるようになったら、きっと一人前なんでしょうね。




幸福を見つける旅。/アクタージュ 第36話「巌裕次郎」 感想(週刊少年ジャンプ2018年45号)

2018-10-06 | アクタージュ
                             
                           みんな似合ってる!








突然だが、
「自分は今幸せです。」って声を大にして言えるだろうか?
正直、自分は言えないと思う。悔しいけど、これが頑張って来た末の現実です
なんとなくの幸せを感じたり、幸せである~という風に取り繕う事は今すぐにでも出来るでしょう
しかし、残念ながらそれも結局ハリボテに過ぎなくて、“本当の幸せ”とは決して言えない

今週の「アクタージュ」を読んでいたら、巌さんは死の寸前になって、
ようやく「本当の幸」を掴んだんだなあ・・・と実直に感じてしまって、
それが何だか悔しかったし、
読んでいてちょっと涙が出そうになってしまった。。のが、本音でした
本気で演劇に関して語り合える後進、
自分の想いにめげずに応えてくれるスタンス、
高いレベルでそれを実行に移してくれる努力と技術、
そして何より、
死ぬまで大好きな演劇に没入出来る、という環境・・・。
そのすべてが、一石一丁では得られない確かな“報い”であり、
人生という長い旅の末に巌さんがようやく手にする事が出来た「宝」なんだと思います
本当に大切なものは、きっと目に見えない。
それを、
巌さんは(不器用なやり方だったけど)ようやく手にする事が出来たんだと思う。





恐らく、
舞台・芝居にばかり熱心になって置きざりにされた家族、
全身全霊でぶつかられて粉々になってしまった(軋轢が生まれた)役者たちにとって、
巌さんの存在は決してありがたい存在ではなかったでしょう
ただ、
「本気の芝居」を目指していて、
少しでも上達したい~と足掻いている人々にとっては、
いつだって厳しく時に優しく指導してくれる巌さんは「恩人」なんでしょうね
それは後進の様子を見ていれば嫌でも伝わって来ます

人間は、
基本的に多角的な生き物である・・・という事を(自分は)いつも忘れがちなんですが、
巌さんもまた、こんな風に大勢の役者から慕われ本気でぶつかられ心からリスペクトされている、という
“違った一面”が確実にあるんですよね
家族にとっては冷たいろくでなし、
役者にとっては自分を成長させてくれた恩人・・・。
答えが出ない問題ではありますが、
そういう白黒付かないテーマをここまで美しく描ける才能は凄いなあ~と言わざるを得ないです。
肝心の舞台の結果/演技を観るまでもなく、その“空気”だけで巌さんは満たされてしまったのでしょう。
後は、景ちゃんたちが最高の演技で応えてあげるだけ!なんですけど。。
引きがちと不穏なので次週がまた更に気になってしまいますね。


巌さんが本当にカムパネルラと似てる、のならば、
巌さんが最後に観る「美しいもの」とは、
恐らく、
「夜凪たちの素晴らしい演技」になるんじゃないか?と睨んでますが・・・。
どうにかそこまで辿り着くように、祈っています。アキラくんも活躍して欲しいね。






しかし、男装してる夜凪ちゃん、普通にイケメンなんですけど(笑)。
こりゃハンパネーナ!
・・・いや、うん、
普通に惚れちゃうと思います、女だったら
むしろ今でも惚れてるけどな笑
どっちの意味でだ笑

・・・あ、段々意味不明な感想になって来てるんでこの辺で止めましょう(提案)
ただ普段の清廉とした美少女っぷりが印象的だったんで、
余計にこの変化っぷりに驚きましたね
イケるじゃん!っていう。
昔の(と、言っても言うほど長期連載じゃないが)登場人物もこぞって出て来て感慨深い演出もありました
個人的に竜吾くんと和歌月さんが一緒に来てるのがカプ厨的に燃えるものがあったり笑
そんな「みんな」(手塚監督や千世子含めて)の反応もまた楽しみです











おまけ:このカット、色々な意味で可愛かった(笑)。
    景ちゃん本当いつでも一生懸命で好感が持てるわ。





現役、という事~体力の低下と気力の底上げ

2018-10-05 | ブログ雑記







今日も何かしらの更新を上げようと思ったが、
体力が死んでいる為簡単な雑記ぐらいしか書けない状態になってしまった。。

恐らく、やっぱり一番体力があった2010年近辺と比べて間違いなく落ちて来てるんだと思う
だけど、実は今期から更新ペースをあの頃みたいに戻したい・・・なんて考えている自分もいました
今日の体力の死にっぷりを考えると「甘かった。。」としか言いようがない(笑


冷静に考えれば、
辞めていく人が殆どの中で、
懲りずになんだかんだ続けてるだけでも根性あるのかもしれない
だけど、中々全盛期のペースに戻せずに歯がゆい気持ちも正直ある

個人的には、
こういう錆びとかを一切感じさせず、
「当たり前」のようにずっと存在し続ける方が全然格好良いと思っています


もうちょっと、新譜や新作アニメのレビューが出来ればね・・・少しずつリハビリしていきたいもんですが。




幸せという怪物。/DINER 第52話「Eden‘s dinner&strange four plates③」感想(ヤングジャンプ2018年44号)

2018-10-04 | DINER
                              
                              知ってしまった。








先週の感想、
結構的を得ていてちょっと嬉しい(笑
そりゃそうだ、老けすぎだし太り過ぎだし、相当苦悩したんだろうなあ・・・って想像出来ましたもん
太ったのは幸せ太りでもあったのかもしれませんが。。

どんなに冷徹で残忍な人間でも、
決して人間は一人で生きて行く事は出来ない
想像してみると分かると思うんですが、どんなにとんでもない奴でも大抵傍に誰か居るでしょ?
あれは結局のところどういう人間であっても「心の拠り所」が絶対的に必要で、
もっと言っちゃえば全ての人間に冷たくする事は人間の心理的に出来ない~という事の裏返しなんですよね
ましてや、常に死と隣り合わせの極限の職業ですから、知らず知らずの内に息子の存在が「癒し」になってたんでしょう。





そう考えると、
何が正義で何が悪なのかがよく分からなくなりますよね
息子は引き金を引けば確かに堅気からは外れて人殺しの仲間入りになる
だけど、それは殺すのが目的でなく、両親を守る為・・・

逆に、両親は、今まで多数の人間を殺めてきたけれど、
息子にとっては孤児であった何の縁も無い自分を懇切丁寧に育ててくれて、
いっぱしの大人になるまで育ててくれた恩人じゃないですか?
社会的に見れば殺人鬼、
だけど、
人一人を一人前にした挙句、「私たちを殺せ」と自分らが息絶える事を望んでいる・・・
悪なのは悪なんだろうけど、“誰かを幸福にした”のも事実な訳で、それを思うと、、、
完全には憎み切れないですよね

結局のところ、一面的に見れば正義も悪も簡単に決めつける事が出来るけれど、
現実はそう簡単に割り切れるもんじゃない・・・というのが難しいところですよね
ある意味、残虐描写以上に青年誌でなければ通じないテーマ性に思える今回のシリーズ、
息子は、両親の願い通り両親を手に掛けることが出来るのか、
それとも自己犠牲で両親を助けるのか、
或いは、
禁じ手として全く関係のないカナコを殺めて、自らも手を汚しこの場所から出る免罪符を得るのか・・・。

しかしまあ、
ここで第三の選択肢を彼が望んだとしても、
個人的には責められんなあ・・・というか、
環境が環境なだけにやっぱり心底感謝はしてるだろうし。。
どれを選んでもロクな心理にはならんでしょうが、
それすら含めて愉しんでいるコフィこそ(ある意味)絶対悪なんでしょう。


これも想像ですけど、
エドとデニーは、自分らを殺し屋のろくでなしと認めた上で、
そんな自分らが所謂「普通の幸せ」を謳歌出来る現実に酔ってしまった、
感覚を狂わされてしまったのでは?って個人的に思いました
だって普段は常に憎まれる側ですし、
そんな自分らが誰かを幸福に出来る~という事実がきっと何かしらの「救い」になってたんでしょう
最後の最後でそんな大仕事を完遂出来るのならば、ここで終わっても構わない・・・。
個人的には二人がそんな風にも映ってしまって少し涙腺にも来たお話でした。

やはり、人間はロボットではないから、完全に情を棄て去る事は不可能なんでしょうね。










しかし、
カナコを(結果的に)全力で守ったボンベロ様は超絶格好良かった・・・!
以前、コメントで「少女漫画好きな人が好きそう」って言われたんですが、
今週分読んでると確かに・・・って思ってしまいましたね笑
そろそろカナコが本気で惚れてもおかしくないな!




他人という鏡。/湯神くんには友達がいない 第74話「湯神くんは答えを出す」 感想(週刊少年サンデー2018年45号)

2018-10-03 | サンデー感想
                               
                               カワイイ。








確かに、
他人が居ないと「本当の自分」は見えてこないものです
例えば、他人の行動理念に触れて「俺は違う。」って思ったりするじゃないですか
でもそれって結局“他人がいたからこそ”の答えで、ある意味自分一人で出した訳じゃないですよね
そういう意味でも誰かと一緒に居たり誰かの考えに触れたりする事って重要だったりする

逆に、他人を見て、他人の行動を見て「こういう部分は自分も取り入れたいな。」って思ったり、
それって理想や憧れのように感じられて実はそう思う時点で元々自分の中にある感覚なんじゃない?って
そんな風にも思えたりするんです

湯神くんも、今回も色々な人の考えに触れて色々な人と付き合ってみて、
「自分はこんなに繋がりは要らない」「常に誰かと繋がっている装置は必要ない。」という結論を出せた訳で、
それもまた様々な他人に触れたからこそ生まれたカウンター精神・・・と言えるかもしれません
ただ、ちひろちゃんの言葉を真に受けて参考にする時点で、
湯神くんもまた少しずつ変わっているのかもしれない、、、ってちょっと思いましたね。







しかし、湯神くんも進路のお話かー。
久々に元イケメン枠(笑)財前くんが出たと思ったら、
一瞬で進路決めちゃうし、真咲くんともちょっともうしばらくは交流が無さそうな感じだし・・・
最後に認められた(?)のは中々良いな~って思いましたけども(笑
徐々に高校生活も終わりに近づいて行く寂しさを少々感じましたね
野上さんも、
かつてのちひろちゃんと同じく一人ぼっちになってしまうんだろうか・・・?という部分が気になりつつ、
ただ最も気になったのはやはり湯神くんの進路ですね。

正直、
どう転んでも納得出来そうな感じなのが逆に予想が付かなくて困りますね
ピッチャーとしての才能はあるだろうから、プロを目指すのもアリでしょうし、
趣味の落語家を本気で目指すのもありそうっちゃありそうな気がする
むしろ、まったく関係の無さそうな職種に就いちゃうのも湯神くんならアリな気はするし・・・
その上で、
ちひろとの関係性がどう変化していくのか?にも興味がありますよね

ちひろも、本当は湯神くんの事が気になってるんじゃないか、
湯神くんと離れ離れになる事も無意識的な悩みの一つなんじゃないかな?
勿論、野上さんの事も心配してるだろうけど、
本当は「このままでいいんだろうか?」という疑念が沸いてるんじゃないか・・・?とか、
今回結構読みながら余計な事も考えてしまったんですけど笑

ただ、
それもある意味個人的な願望込みの考察なんだろうな。という気はする
結局のところ、大人になってもいつも一緒にいる二人が見たいだけ・・・っていう
まあぶっちゃけカプ厨的なアレですよね笑

ちひろちゃんはなんだかんだで心の中に湯神くんの存在があるし、
湯神くんもなんだかんだで空回りしつつも一生懸命なちひろちゃんに影響を受けている。
そんな二人の“関係性の良さ”が如実に出てた話数でもあった、と思いつつ、
これから物語がどういう方向に向かっていくのか、、、が非常に気になった74話目でした。


あと、ちなみに自分も携帯電話持ってません。
持ってなくても、普通に生きて行けますよ。










最後に、扉絵が神でした(超笑顔)
ちひろちゃんのおっぱい・・・!

や、非常に爽やかで良いイラストです、ええ。ガン見してしまったほどに・・・!(欲望に素直過ぎ)。




THE NOVEMBERS「Flower of life」に於ける“自分を貫く事による代償と希望”

2018-10-02 | お気に入りの楽曲









こんな事を書くのもアレですけど、
正直この世は選ばない方が楽に生きれる気がする
選ばない・・・つまり、全てに於いて流動的で判断を他人に委ねる方が(ある種絶対的に)楽、という事です
それは残酷っちゃあ残酷な現実ではありますけど、見方を考えれば自分を守ってくれるシェルター、とも表現出来る
その中から出るも出ないもあなた次第、出たら傷付くし出なかったらストレスは溜まるけど守られはするでしょう
今回紹介する曲は、「自由」っていうのは素晴らしくもリスキーな行為である。という事を歌っている曲の様に思います。




好きな事をしてもいい
だけど誰一人として
人を傷つけないこと
そんなものを想像できるかい




自分の主義とか信念を貫くことは、時として他人を傷つけたりそっぽを向かれる原因にもなります
自由・・・うん、自分の好きにしたり、自分の中の価値観の上で判断して動くのは大層立派な行為だけども、
逆に言えばそこには「皆と同じにしよう。」っていう一種の“協調性”には欠けますよね
それを右に倣え、と批判する事は簡単ですけど、
でも正直な話、みんながみんなそういうタフな心を持っている訳じゃないですから、
そういう流動的な思想になってしまう事自体は決して非難される事ではないとは思う
そもそも、本当に狂ってるのは自分の方かもしれないし、
自分の中の物差しでしかないですからね。



何になりたい?
どこへ行きたい?
誰といたい?
何が食べたい?
この街で選べるかな
この国で選べるかな




ひとえに「選ぶ」と言っても、
本音を言えば「選ぶ」という事自体エネルギーを使う行為ではある
例えば、それを“正しい”だなんて形容してはいけない
あくまで自分自身のエゴイスティックな取捨選択の一つでしかない
それが自由だと、
リスクの高い選択肢だと、
理解した上でそれでも選ぶことを選ぶのならば、
やっぱりそこに“誰からも好かれる”という顛末を望むのは酷な事なんでしょう




その足で歩いていく
その指で触れていくね
その瞳で見つめるんだね
その心で君のやり方で




ただ、
その分、
生きている実感だとか、
自分の中に溜まるストレスの無さだとか、
自分が納得出来る判断の中で息をしている楽さだとか、
決して嫌なことばっかりではなく、
ちゃんと「素晴らしい」と認められる素養を含んでいる・・・それが自由だと自分は思います
自由を選べば選ぶほど、何かに保護されている感覚は薄れていくけど、その分、
自分自身で掴み取った喜びを謳歌出来る、という最大のメリットがあります







したいようにするのは君の勝手
だけど、それで何かを失うのは自業自得。
でも、その中で見つけたもの、与えられるものの多幸感は何よりも尊くて、“自分だけの喜び”でもある
自由は手放しで素晴らしいと言えるものではなく、挑戦であり、冒険でもある。
そんな自由を謳歌しようとする勇気を正しく聴き手に響かせてくれる、
そんな「後押ししてくれている感覚」が何よりも素敵な一曲です
柔らかで心地良い疾走感のあるメロディ、
毛布のようなベースラインもまた聴いていて気持ち良い確かな名曲だと個人的には思っています。


何にせよ、最終的に「これで良かった。」って自分自身で言い切れたら、ある意味勝ち。だとは感じますね。