サブカルチャーマシンガン

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腐っても、叫べ!/ゾンビランドサガ 第1話「グッドモーニングSAGA」

2018-10-30 | ゾンビランドサガ
                               
                               何気に出てますね。










このアニメは主人公のさくらが突然死するところから始まります。
それがまず面白かったっていうのがあるんですけど・・・正直な話、
(自分なりの)希望や期待を抱いて生きているつもりでも、
気が付けば(心が)死んでいた、、、なんていうのは現実でも日常茶飯事だと思うんです
ぶっちゃけて言えばこれを観ている自分だって何の目的もないままダラダラ生きている屍のようなもんです
そういう・・・ある種のメタファーにも感じる事がメッセージ性の高い作品である。
という事が、冒頭から既に伝わって来るのが個人的には秀逸なポイントだったなあ、と。
自分が思い描いた素敵な日常
一歩踏み出す勇気、
それらがまるでゴミのように変化してただただ空回ってしまう、、、っていう。
まあ正直いきなり「上手く行かない」ところから始まるんですよね、凄く極端ですけど(笑






まあ、なんていうんでしょうね
このシーンもまたある種のメタファーっていうか、
健全に生きたい
思うように動きたい
自分なりに頑張りたい・・・って思ってても、なんかどっかで歯車が狂っちゃったり、
こういう風に思わぬ衝突があったりする訳じゃないですか?それは自分自身が起こすこともあるし、
逆に他人から起こされる事もあるし、、、要するにまんま“事故”ですよね
人間は正直全然強い生き物ではないし、
簡単に砕けて終わってしまう
さくらだって死ぬ

そう、つまりこのアニメは「終わってからの物語」「死んでからの物語」になっているんです。






何も見えない景色の中、
ずぶ濡れの雨の中で、
いつの間にか化け物になっていた自分と、
鏡に映る正真正銘のゾンビ顔・・・
正にこういうカット・演出がそのまんまさくらの置かれている状況を表している。と言えます
でも、腐っても元は人間、腐ったまんまじゃいられない、そこから立ち上がらなきゃ・・・!っていうのが、
個人的に今作「ゾンビランドサガ」のテーマであり、最も伝えたい事なんじゃないかなあ。。って感じますね。






ただ、そこは腐っても人間、
ここがどこなのかも分からないし(一応佐賀という設定は明かされてるが)、
自分が一体何者なのかも分からない、
何が出来るのかも分からない
まわりが何を考えているのかも分からない
そんな状況で無理難題を突き付けられ、正常にこなせるはずがない-

・・・だけど、他に何がしたい?何をする?っていうのも分からない
自分はゾンビで、人間じゃない(普通じゃない)、行く宛も無い、八方ふさがりの状況でもあった
だから、巽さんから言われた“佐賀でアイドルをやる”という???な命題に向き合わなければならなかった。

意識さえ覚束ない他のメンバー、高圧的なプロデューサー、そして自分一人で頑張らなきゃいけない、という苦行。







それでも、立った。
それでも、歌った。

先も見えないし、何をしたらいいかも分からない、
何が出来るのかも分からないし、上手く行くかも未知数な中で、
それでもさくらは、ステージに立って、覚束なくても失敗だらけでも最後までやり切った。
その結果、
自分でも想像してなかった「とある感覚」を思い出せた-

・・・っていう、荒唐無稽なようでいて、実はかなりストーリー性が高く、地に足の着いた物語のように思えて、
そこが個人的に凄く大好きですし、今の自分にもフィットしてくれる感覚で今観ても面白かったですね
やる前から拒否ったり無理だと言ったり理解出来なかったり自信がなかったとしても、
実際にやってみたら、やる前とは違う自分になれた・・・というのは、それもまた(ある種)現実に通じるものがあります

さくらが取り戻したのは、
純粋にアイドルになって立ちたかった「ステージへの想い」・・・。
死んでても、腐ってても、それでもバカみたいに愚直に気持ちを叫び続ける。
そんな明確なメッセージが伝わって来るとこが大好きな初回でした。
もう既に4話まで放送しちゃってますが、
根性で最新話まで感想UP頑張りたいと思います。押忍!


最後のさくらの「おはようございます!」が彼女の成長を物語ってるようで尚素敵でした。












ところで、
個人的に好きなヒロインは主人公のさくらです
巽さんに迫られて紅潮するシーン、
そして「何をしたんですか!?」と巽の“刺激”を問いただすシーンなんかがめっちゃ可愛くてニヤけてしまいました
何より、おっぱいが大きいのが良いですね(超笑顔)
走るシーンとかで乳揺れをしっかりと作画してるところにセンスを感じます・・・
ゾンビな彼女でも、メイクしてる生前状態の彼女でもどっちも好きです。。
それに、
死んでから這い上がる~という部分に自分を重ねてるトコもあるしね。ま、みんなある意味そうですけど。
でも彼女は主人公だからか特に自己投影し易い気がします。自分ももうちょっと活き活きと生きてみたい。
そんな風に思わせられる作品だと思います。推し。