サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

THE NOVEMBERS「Flower of life」に於ける“自分を貫く事による代償と希望”

2018-10-02 | お気に入りの楽曲









こんな事を書くのもアレですけど、
正直この世は選ばない方が楽に生きれる気がする
選ばない・・・つまり、全てに於いて流動的で判断を他人に委ねる方が(ある種絶対的に)楽、という事です
それは残酷っちゃあ残酷な現実ではありますけど、見方を考えれば自分を守ってくれるシェルター、とも表現出来る
その中から出るも出ないもあなた次第、出たら傷付くし出なかったらストレスは溜まるけど守られはするでしょう
今回紹介する曲は、「自由」っていうのは素晴らしくもリスキーな行為である。という事を歌っている曲の様に思います。




好きな事をしてもいい
だけど誰一人として
人を傷つけないこと
そんなものを想像できるかい




自分の主義とか信念を貫くことは、時として他人を傷つけたりそっぽを向かれる原因にもなります
自由・・・うん、自分の好きにしたり、自分の中の価値観の上で判断して動くのは大層立派な行為だけども、
逆に言えばそこには「皆と同じにしよう。」っていう一種の“協調性”には欠けますよね
それを右に倣え、と批判する事は簡単ですけど、
でも正直な話、みんながみんなそういうタフな心を持っている訳じゃないですから、
そういう流動的な思想になってしまう事自体は決して非難される事ではないとは思う
そもそも、本当に狂ってるのは自分の方かもしれないし、
自分の中の物差しでしかないですからね。



何になりたい?
どこへ行きたい?
誰といたい?
何が食べたい?
この街で選べるかな
この国で選べるかな




ひとえに「選ぶ」と言っても、
本音を言えば「選ぶ」という事自体エネルギーを使う行為ではある
例えば、それを“正しい”だなんて形容してはいけない
あくまで自分自身のエゴイスティックな取捨選択の一つでしかない
それが自由だと、
リスクの高い選択肢だと、
理解した上でそれでも選ぶことを選ぶのならば、
やっぱりそこに“誰からも好かれる”という顛末を望むのは酷な事なんでしょう




その足で歩いていく
その指で触れていくね
その瞳で見つめるんだね
その心で君のやり方で




ただ、
その分、
生きている実感だとか、
自分の中に溜まるストレスの無さだとか、
自分が納得出来る判断の中で息をしている楽さだとか、
決して嫌なことばっかりではなく、
ちゃんと「素晴らしい」と認められる素養を含んでいる・・・それが自由だと自分は思います
自由を選べば選ぶほど、何かに保護されている感覚は薄れていくけど、その分、
自分自身で掴み取った喜びを謳歌出来る、という最大のメリットがあります







したいようにするのは君の勝手
だけど、それで何かを失うのは自業自得。
でも、その中で見つけたもの、与えられるものの多幸感は何よりも尊くて、“自分だけの喜び”でもある
自由は手放しで素晴らしいと言えるものではなく、挑戦であり、冒険でもある。
そんな自由を謳歌しようとする勇気を正しく聴き手に響かせてくれる、
そんな「後押ししてくれている感覚」が何よりも素敵な一曲です
柔らかで心地良い疾走感のあるメロディ、
毛布のようなベースラインもまた聴いていて気持ち良い確かな名曲だと個人的には思っています。


何にせよ、最終的に「これで良かった。」って自分自身で言い切れたら、ある意味勝ち。だとは感じますね。