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クノイチノイチ! 第9話(其之九)「くノ一のトラウマ」 感想+シンマンGPseason2 結果発表の雑感

2016-11-17 | クノイチノイチ!
                                      
                                      開幕おっぱい(最高)。










江梨奈が他人を嫌う様になったのはどいつもこいつも金持ちの家柄目当てだったから・・・そうです
江梨奈が好きだから、ではなく、「江梨奈の家が好きだから」、体よく言い寄られただけで
江梨奈自身はどうでも良い・・・と打算的な考えでのみ近付かれた経験があった
だから、いつの間にか他人を信じれなくなった
他人を信じ切る事に怖さを覚えるようになったんでしょうね

江梨奈が怒っているのは、金になるものを取られた事自体ではなく
自分自身にはまるで興味がなかった事、単なる「金への鍵」としてしか見られなかった事実なんでしょうね
要するに、純粋な想いを裏切られた、本当はただ誰かと仲良くしたかっただけ、、、なんだろう、と
そう考えると、なんだか急に良い子みたいに見えて来るから不思議です
最初から(誰に対しても)ツンケンしてたのはある種の予防線というか、
最初から嫌われていれば、そもそも裏切られる事も無い・・・という達観にも似た感情がさせていた行為なんでしょう



本当に男の子ですか・・・?笑


しかし、そんな江梨奈の想いを打ち破ったのが主人公のイチだった
イチは、蜘蛛すらも殺さず逃がす優しい心の持ち主で、それ故に誰よりも純粋だった
傷付き疑念にまみれた心を和らげるものは、いつだってそういう純粋な気持ちに他ならない
ラブコメの主人公としては合格点も合格点なイチの立ち振る舞いは正直格好良かったと思います
また、第1話でドジりまくってた分、「ドジだから~」ってセリフにも何気に説得力があるんですよね
この週から読み始めた人なら例外ですが、ここまで読んでる読者なら「ああ~」ってなるはず、です
そういうところもさり気なく上手いなあ・・・と感じつつ、
イチがクッションになって江梨奈のダメージを抑えた冒頭から
辛辣に言われても、何も言わずに迅速に手当してあげる優しさの描写まで含めて
イチちゃんの格好良さ、ラブコメ主人公としての矜持がこれ以上なく出ている話数に仕上がってて
また一つ漫画として一歩進んだ感覚を覚えた第9話でした
個人的に「ボクガール」が好きなら是非読んでみて欲しい、って思う

屈託のない笑顔や気持ちこそ、他人(ひと)の心を動かす。
誰かの為に身を切る行為こそ、その人の本質がよく分かる。
だから、江梨奈も少し柔らかくなったんでしょう
下ごころにまみれた打算的な目的では何も動かせない、ってことだ
最初が最初だった分、ちょっとだけ優しくなって顔を赤らめる江梨奈が想像以上に可愛かった・・・!
正直初登場の時は「嫌なヤツだな~」と思ってただけに、ここまで手のひら返ししてしまうとは思わなかったです(笑)。
想像以上の化けっぷりだったので、これからの、ここからの江梨奈の様子にも物凄い期待してしまう
だけど、連載を重ねる毎にどんどん堅実な良い漫画になってる印象もあるのでその期待も大丈夫かな。って思います
そして今週も江梨奈に攻められる(!?)イチちゃんが安定の可愛さだった事も記述しておきます。
特に267ページ3コマ目の不安げな表情の護ってあげたい美少女っぷりと
277ページ1コマ目の絶頂フェイス、5コマ目のはだけた服のえっちぃコマは注視してみて下さい
本当に女の子みたいですよ!笑


紆余曲折を経て、最後に江梨奈が言わないでくれたのも
イチちゃんの誠意が、真心がしっかりと伝ってくれた。。かのようで、個人的にグッと来ました
この為に江梨奈を当初散々嫌な子として描写してたんだったら相当構成上手ですね
渚と江梨奈のケンカして終わるオチもコミカルな仕上がりでとても良かった
来週以降、このメンバーがどう過ごすのか、どう変わっていくのか・・・に注目です。




是非、お願いします!
っていうか、この言い方とこのカットだと手淫に思えるんですがそれは
金沢さんのこういうセンス、最高だと思います・・・笑

自分の想像以上、期待以上に
徐々に成長していく、堅実に変わって行く、、、そんな作品にも仕上がっていて
これから先の「クノイチノイチ!」を読み込むのがまた更に楽しみになって来ましたよ
後は恒常的にカラーを貰えるようにアンケート等も頑張ります
毎週感想も継続していきますし、シンマンGP初代王者の本作を当ブログは全力で応援しています。同志の方も是非!!











で、今週はそのシンマンGPseason2、つまり第2期のチャンピオンが発表されました
その作品は・・・




ジャン!!


山田シロ彦「彼女のホントウ。」
茅ヶ崎麻「TAMATA~黒タイツで蹴ります~」です!!

両先生、おめでとうございます!!!!


いや~こりゃめでたい
つーか、連載が本当に楽しみだわ
何故かと言えば、この二作品とも俺ブログで絶賛してるんですよね
当時の感想がこちら

彼女のホントウ。
吉村拓也「リザーブランド」、山田シロ彦「彼女のホントウ。」中心ヤングジャンプ2016年34号の感想
TAMATA~黒タイツで蹴ります~
かぐや様は告らせたい21話、茅ヶ崎麻「TAMATA~黒タイツで蹴ります~」ヤングジャンプ2016年39号の感想


ちなみに二作同時受賞なのは、
アンケの「支持する」「支持しない」の項のナンバーワンが「彼女のホントウ。」で
「面白かった3つ」の項のナンバーワンが「TAMATA~黒タイツで蹴ります~」だった事から、
同時受賞と相成ったみたいです ホントウは幅広く支持され、田俣さんはコアなファンが多かった。って事なんですかね
いずれにせよ、そこでナンバーワンが違ったのなら同時受賞も納得出来ますね
両方ともラブコメ的にニヤニヤ出来る箇所が多かった印象なので連載でも頑張って欲しいです。

勝因を真面目に考察すると、まず両方とも青年誌の読者を意識出来てたのが大きいですね
ホントウは大人が大好きな甘酸っぱい青春のお話、
田俣さんは大人のペーソスも一部滲んだ青年誌に載せるべきテーマのお話・・・という事で
まず感情移入させるのが上手かったかと思います
その上で、もっとはっきりと述べると
まず「彼女のホントウ。」は新人らしさがほぼなかった、絵もお話もとっくに連載しててもおかしくないくらいレベルが高くて
ぶっちゃけ実力的には相当抜きん出てた印象があります 
要するに基礎体力がべらぼうに高かったということ
その上で物語を盛り上げる演出や雰囲気作りも上手く、このまま行けば青春漫画の旗手になれそうな素養も感じます
読切はあれはあれで完成してたので、連載にあたってどういうアプローチで来るのか、、、に注目ですね
 「TAMATA~黒タイツで蹴ります~」はやっぱりキャラものとしての評価が高かったんでしょうね
振り切れたギャグも面白かったし、意外と乙女な田俣さんのギャップも良かった印象です
ただ、何より「頑張れ頑張れ」と押し付けがましくも汗臭くもならない
「違った角度からの励まし方」が粋で野暮じゃなくて素晴らしかったんだと思いますね
ああいう角度こそ青年誌ならでは、、、って感じがします
当時のブログ読んでると、冒頭から大絶賛してますもんね(笑
基礎体力の高いホントウと
瞬発力が素晴らしい田俣さん、
連載でも是非健闘される事を祈ってます
これのお陰で今日は一日ハッピーな気分でした・・・笑
もしこれらに投票してくれた方が今このブログを読んでたら、心からありがとうって言いたいです。同じ読切を最高だと思った者として。


今回のシンマンGPの結果を見て、
「自分の感性は決して間違ってなかった。」とある種の自信を持つことが出来ました
こんな感覚を持てるとは、3~4年前は想像すらしてませんでした
初代チャンプも自分が大手振って支持した「クノイチノイチ!」でしたもんね。
これからも、自分が「好きだ。」と思ったものを、躊躇わずに称賛していこう。そんな気分にもさせられた今回の結果発表でしたね。
俺は、いくよ。





 


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