サブカルチャーマシンガン

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最初で最後の。/楝蛙「運命のひと」

2022-04-08 | 快楽天











最新の快楽天に楝蛙さんの新作「運命のひと」が載っていて、
それが非常に良かった。
そもそも、
楝蛙さんに関しては単行本全部持ってて(まあ言っても3冊だけど)、尚且つサイン本も持ってるのに、
中々感想書いてなかった、書けてなかったですね・・・内心申し訳なく思ってます。
でもその分忖度ではない「本気の感情」を伝えたいとこれ書いてます。

この作品はね、
正直渋いと思う(笑
雰囲気も渋いし趣も非常にあるし、
何よりも読んでて切ない気分になる作品で・・・・・。
 まあ、
単刀直入に書くと、
いい歳でフラれた女性が昔の男友達にアプローチして一緒になろう、と思ってたら、
その男友達には既に婚約者が居て、、、っていうエピソードなんですけど。
ちなみに、それまでは逆の立場だったんですよね
それ想うと、
若干都合良くも感じるけど、
でも男としたら昔からの憧れの女友達を抱ける、っていうチャンスでもある訳ですよね
その女の未練と男の背徳感&衝動が絡み合ってる感じが❝実に大人の恋模様❞って感じで良かったです
ただ雰囲気漫画、ってだけではなく、成年漫画としての機能性も高いのが尚goodでしたね!
あ、勿論成年漫画なんで18歳以下の方はもうちょっと待ってて下さいね笑😅🙏







行為に関しては、
浮気の背徳感に因るカタルシスもあるけど、
一番は(本当は)お互い好きだった同士の一晩限りの契り・・・なんでしょうね
読んでてそんな感じがしました
 まあ、
主人公の女の人も(名前が出て来てない?のでこういう呼び方。。)、
いい歳でフラれてる訳で、
これぐらいの慰めはあっても良かったのかもしれないですね、、、
最後の女の人の涙が実に本作に於けるペーソスを象徴してるって言えますけど・・・
 多分、
個人的には、
いつでも自分のものだったのに~という寂しさだったり、
本当は自分のこと好きなの分かってて接してたのに応えられなくてごめんって気持ちだったり、
あとはやっぱりなんだかんだ「フラれたんだ。」っていう今更だけど確かな感情だったり・・・が、
内包されてた気がしました
だって、
そうじゃないと泣くのはおかしいですからね
最後の最後で自分の本音に気付いた様にも見える。
でも、そういう、
恋破れたり未練を感じてる女性の姿って美しいし官能的だな。とも感じました
中でも4ページ目の「へ」のコマは趣、というかドラマ性に溢れてて良い演出でしたね。。
後、SHISHAMOの「同窓会」って楽曲が似合いそうな世界観だなぁ~、とも思ったり。








最後のメモ帳、
男っぽい殴り書きだったのも良かった・・・笑
作者は女性の方なんですけど、ああいうリアリティを重視してるのも素晴らしい。
またラストシーンが心地良い哀愁があってイイんですよね~
最後のセリフがポジティブ感あってまた素敵だったんですが、
機会があれば是非触れてみて欲しい一作でした。
 高揚感を含む背徳感と共に、
純な感覚も読み手に残す(個人的な感想)そのセンスが秀逸でしたね。
飲み屋でのやりとりにページ割いてたのは英断ですしこういう情緒のある成年漫画大好きだな、と!




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