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3年ぶりの邂逅 ホムンクルス「求愛エトランゼ」 感想(快楽天2017年2月号)

2017-01-08 | 快楽天
                    
                                       新旧の表紙。










最新号の快楽天を購入した方はお気づきになられただろうか
今月の表紙はホムンクルス、、、なのは良いとして、実は約3年前、2013年の9月に出た快楽天と表紙のキャラが同じなのである。

これには、大いに感動してしまった。
そもそも、成年雑誌で2度同じキャラが表紙を飾る事自体中々ないし、
あれから3年以上の時を経て再登場した挙句、素晴らしい漫画本編まで付随する・・・というサービスっぷり
個人的には「表紙のおことば」含めてやたら印象に残ってたキャラでもあったので、
その意味合いでもなんだか感慨深い想いに耽ってしまったのだ。

関係ないけど、
俺は快楽天のバックナンバーを捨てた事が今までで一度もない
一度買ったら押入れにしまっとくか、適当な場所に積み上げてるんです
だからなのか、よく読み返すのも手伝って即座に「ああ、あの娘だっ!」って気づけたのかもしれない
成年漫画は基本的に消耗品と考えられていそうな節があるが、
実際に成年漫画を愛読している身からするとまったくそうではない
頭の中でキャラクターはずっと残り続けているし、
ぶっちゃけて言えばキャラクターが良くなければ印象には残らないし、お世話になろうという気さえ起きない
つまり、“キャラクターありき”という点では一般漫画と何も変わらない、いや、ある意味画力よりも重要なのかもしれないのだ
おまけに数ページでキャラを立てなきゃいけない制約まであるし、ある意味普通の漫画以上にセンスが差を付けてしまうジャンルだとも言える
だからなのか、成年から一般に行った漫画家にはそのまま成功したパターンが多い
まあ個人的には卒業して欲しくないのだが



美しい。


最近の快楽天は、よく表紙と漫画を連動させている
一般的に成年誌の表紙と言えばまったく漫画とは関係のないキャラが飾る、、、のがある意味普通になってるが
個人的には漫画本編のキャラを表紙にすればいいじゃん。って昔からよく考えてたので、
そういった意味では微妙に自分の理想に近づいた誌面構成になりつつある
例えば少年誌/青年誌なんかも本当はグラビアとかじゃなく漫画のキャラに飾って欲しいんですけどね(笑

更に、今月号にはカレンダーまでも付随していて(ちなみに来月号にも付随)、
ふろくにまで着手、、、と快楽天自体がある種の変革の時期を迎えてそうな気もする
よりキャラクターだったり作家を前面に押し出していこう、という気概を感じる
そんな「愛嬌」は他の成年雑誌にはない(と、思う)ものだ
これからも快楽天が今の方向性で舵を切り続けてくれる事を個人的に望んでいる
そして、肝心の「求愛エトランゼ」の内容もまた素晴らしかった。





エレナはことデートだったり「一緒にいる」事には積極的なのに、
やはりというか女の子らしいというか、こと「エッチな行為」に関しては
ちょっとドキドキを抑えられない感じで、普段とは違った表情をたっぷり見せてくれる
そんな男心をくすぐるエレナのキャラクター造詣が実に心地良かったし、
お偉いさんの娘と疑似子作り(?)というシチュエーションもまた興奮を煽ってくれて
もう既に何回かお世話になってしまった
ついでに書くと、2013年の「表紙のおことば」でも数回お世話になってるので、
ある意味3年3ヶ月ぶりの“ニューお世話”ということになる、、、って、これはどうでもいい情報でしたね(笑)
つーかバカなのか俺は





しかし、お世話になれたのは画力やシチュが一番の要因ではなく、
純粋にエレナのキャラが良かったから・・・だろう。とんでもなく美しくて、純真で、今どき珍しいくらいに歪んでない、
心から陶酔出来る感じの女の子、、、に描かれてたからこそ、その画力やシチュも手伝って真っ直ぐにお世話になれたのだろうと感じる
つまりはキャラクター自身の出来栄えが良いからこそ、他の要素が活きて来る感覚が強く
やはりホムンクルスという作家は実力派なんだな。。と再確認した次第である
肉食派で、純粋に主人公を慕ってくれて、その上内心助平な行為にも興味アリな相様で、、、と
色々な意味で堪らないキャラクターに仕上がっていて、
自身(プライヴェート)よりも任務を遂行する事に重きを置いている主人公が陥落されたのも正に納得の作劇である

明日には警察の捜索が始まるからその前に~、というセリフに対して「明日までは一緒にいられる」というニュアンスのセリフで返す、
そのあまりに無垢で純真な態度には正直グッと来たし、
寝ている主人公にキスをしようとするお茶目で可愛いトコロ、
それがバレてしまって申し訳なさそうに涙目になってるトコロ・・・など
タケル(主人公)が手を出すにはあまりにも威力満点な目配せが多すぎました

ある意味、タケルを仕事優先の堅物キャラとして据えていたからこそ、
真っ直ぐに、むさぼるようにエレナに夢中になる描写がよりドラマティックに、興奮出来るテイストに仕上がったんでしょうね
ホムンクルスさんらしい“純愛”で“美しさ”をまとった新しいマスターピースと言える作品でしょう
そりゃ手を出すわ。って素直に思わせる感情移入の隙間の作り方も含めて秀逸な新作でした
ついでに、エレナのおしりは本当に素晴らしかったです(超笑顔)。
深い愛を匂わせる濃厚な流れにもまた注目ですね。




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