サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

三ツ橋快人新連載!サンデー期待の新作「RYOKO」 第1話(vol.1)「MEETS MEAL」の感想

2016-10-19 | RYOKO
表紙&巻頭カラーで堂々の幕開け!

なんでしょう、次号予告の時から好きでした
この漫画と作者に関しては本編の後に軽い特集ページが組まれてるのでそこを読んで欲しいんですが、
個人的に予告で一番好きだったのはこのカットでした



カワイイ・・・!


ちなみにウチの今夜の夕食もハンバーグだったんですけど笑
このカットを見た時に・・・凄く可愛いな。と思ったのと同時に凄いアットホームだなあ。って感じたんです
自分が子供の頃好きだったホームコメディの匂いが帰って来た気がして、それでかなりの期待を抱いてしまったのかもしれません。

女子高生、セーラー服、戦う。って時点でセンセーショナルな作品でしたが、
それに加えてディストピア的作中観、それにホームコメディ的な相様も加わって独特の読み心地を生み出していますね
シリアスなのに、どこかホッとするし、
どこかホッとするのに、熱くて泣ける部分もあるし・・・って事で
個人的にはすっごく面白くて、楽しくて、何よりも「好き」な漫画でしたね
絵に関しては新人、それもまだ二十歳そこそこなので、そこは大目に見るとしても
既に「可愛い表情」「グッと来る表情」「ほっとする表情」など色々と達者な印象で
そんな見ていて気持ちが良い表情を何カットも描けている時点で作画「も」評価に値するんじゃないか、と思いました
まあ細かい部分はこれから上手くなっていくでしょうし、まずは料子という最高のキャラクターを生み出してくれた事に感謝しましょうか。



料子は言わずもがな、後ろの二人のデフォルメされた表情がまたイイんだよね。


この料子って主人公は、はっきり言ってめちゃくちゃ大好きです
一見無表情キャラかな?と見せかけて実は穏やかな表情も多いし、強いし、セーラー服だし、料理も上手いし、良いお姉ちゃんっぷりだし、セーラー服だし・・・
何よりも、素直に涙を見せれるところなんかにもグッと来るし、凄く柔らかいキャラ造詣だなあ、って思えたのが良かったですね
すごい賞を取った新人~的なアピールの仕方なので始めから物凄いハードルの上げ方なのが若干心配ですが
そういう目線ではなく、素直に料子ってキャラと彼女の織りなす物語を楽しんでもらいたい気持ちでいっぱいですね

後は、何気に師匠と会う時に香水?みたいなのを付けてるのかな。と彷彿させるカットがまた良かったです
なんだかんだいって女の子なんだなあ・・・っていうか笑
勿論、戦ってる時の鬼のような表情もまた好きで、
でも家に帰ればおだやかで可愛い表情、、、ってギャップもまたイイですね
これからどんな食材が出て来るのか、どういう料理を作っていくのか、、、に期待です
ライバルキャラや恋愛方面も気になるし、色々と転がしていけそうでとってもワクワクしています
とんでもなくぶっとんでいて、それでいてハートフルにも振り切った作中観は魅力的で応援したくなる
来週以降も(出来れば)自分なりに感じた事を書き記したいと思ってるのでよろしくお願いします。




それにしても、良かったのは上記のカットです
こういう始まり方の場合、基本「誰かの為に」行動するのが殆どなのに、
敢えて「自分の為に」って言ったのが素晴らしかったなあ、って思いました
つまり、これは自己満足で
あくまで自分がそうしたいからするだけ
それ以上でもそれ以下でもない、、、って答えの出し方がとても誠実で美しく思えたんです
そもそも、人間だって捕食の為に他の生物を殺す、そこに差異はあるようでない
だけど、「自分の気が済まないからやる」という
言い訳でも偽善でもない行動原理は
物凄く正しく思えたんですよね
母親の為じゃない、
家族の為でもない、
結局は「自分の為―――」っていう、
嘘の無い作劇とその末に流した涙がとてもシビアで美しくて切なくて素敵だと思ったんです
「お前は許さない」とか決して言わない、ある種の「サンデー的少年漫画」が帰って来た感覚すらありました
今日も、明日も、明後日も、そののほほんとした表情と胸に秘めた熱い想いで、頑張れ、料子。
ハンバーグ食ってる最後の顔と、「よし」もまた可愛かった
当ブログは「RYOKO」を精一杯応援して行きたいと思います。まだ未完成な割には迫力と納得があったバトルシーンも案外良かったですよ
料子のポージングも、牛の特性を利用した勝因の提示も良かったし。ワクワクする少年漫画に、期待したい。させて下さい。








料子は、あくまで「日常」を送ろうとしている
どんなに異常で辛い状況でも、徹底して「日常」を送る事に邁進しようとしている
その姿勢がとても美しいと思ったし、これからの攻略、そしてホームコメディっぷりにも注目していきたいですね
三ツ橋さんはいきなり表紙巻頭与えられてプレッシャーもあるかもしれないですが、健闘して欲しい
あと不自然なパンチラ隠しがなく、見せる時はそのまま見せる違和感の無さも素敵でした
もうとにかくお気に入りで大好きな新連載、アンケートでも応援するつもりです。
兎に角、読んで欲しいですね。
作画は安定してないので、賛否は分かれるかもしれませんが
個人的にはその不安定さすら織り込み済みでツボな物語だったんです。
ぬくぬくほのぼのと、胸熱シリアスが混同している「THEサンデー」と言える新連載がまた始まった。
その花がきちんと開く様にファンも頑張らなくちゃ!って思ってます。とにかく好き、ただそれだけですね。



天野めぐみはスキだらけ! 第47話「邪念・・・」&古見さんは、コミュ症です。 41、42話感想

2016-10-19 | 天野めぐみ&古見さん









先週は「天野めぐみ」の本誌と単行本の発売が重なってしまってとても大変でした
ガッツリ本誌の感想書いた後、単行本を読み込んで感想UPして~って流れだったんで相当キツかったです
でも、その分楽しくもあって・・・笑
特に学の格好良さを再確認出来たのは凄く良かったです
心血込めて書いたつもりなんで、お時間があれば是非読んでみて下さい。








天野めぐみはスキだらけ! 第47話「邪念・・・」

カワイイ。


遂に美川さんと遭遇・・・!したはいいものの、学がチキンだった為(笑)
またもニアミスで終わってしまいました
でも、今回のお話で特に良かったのは「そこ」ではなく、
学がめぐみの力を借りて平常心を取り戻し、試験に臨めた・・・ってところでしたね。

いつもとは違う場所、
いつもとは違う人々・・・
それも、自分よりも格上の人ばかり、、、という事で
美川さんに会えた(実際は遠目で見てただけだけど)のも相俟って自分を見失ってしまっていた学
だけど、いつも側でバカやって支えてくれるめぐみの事を思い出したら、彼女がくれたお守りやペンを見ていたら、
気持ち落ち着かせる事が出来て真剣に試験を乗り切れた・・・という顛末がとても美しくて良かったです
結局、美川さんは「憧れの人」だけど
いつも「側で支えてくれる人」は決して美川さんではなく、
天野めぐみの方なんですよね。それが顕著に出ていた47話でした。



頑張る男の子ってカッコいい。


この話で肝になっているのは、
「美川さんのお陰で~」って構成にしてない事ですね
可愛い可愛い美川さん、彼女と同じ大学に行く為に・・・!っていう“頑張り方”ではなく、
あくまでめぐみが中心、めぐみがくれたお守りやペンを見つめて、、、っていう構成自体が秀逸だと感じます
邪念で邪念を消す、「普遍」を顧みて「異常」を乗り切る・・・ある種のメントレにも似た話数にもなっていました
最終的に学がモチベーションにした相手が、美川さんではなくめぐみっていうのが何より素敵で
これめぐみが知ったら相当喜ぶだろうなあ、、、と思いながら読んでいました
なんせめぐみがくれたものを励みにする気持ちで頑張った訳ですからね
学の心にしっかりめぐみが根付いてるのが良く分かる良い塩梅の話数でした。



カワイイ。


ところで、いつか本当に美川さんと会話したりするんでしょうかね?
美川さんが学をどう思ってるかがまず気になるし、
学の反応や行動もまた気になります
勿論、めぐみの心中も・・・
基本二人中心のラブコメとはいえ
こういう部分でピリリとスパイスを入れて来るのがイイですよね
しかも、この場合想い人の美川さんではなく、常に一緒にいるめぐみを選んでも何の後腐れもないじゃないですか?笑
そういうトコもさり気に巧いなあ、、、って心の中で思いつつ、でも純粋に明るくて人気者っぽい美川さんも麗しくて可愛いなあ。とも思いました
そして、最後の不意に見つめられてちょい照れてるめぐみも・・・笑
日常回のようであって、
その実胸熱でもあったエピソードでかなり大好きですね

もらった想いの分だけ、必死こいて頑張る。凄く真っ当で、誠実な作劇だと思います。







古見さんは、コミュ症です。 コミュ41 図書館です。 コミュ42 かき氷です。

麗しいなあ・・・


こうして見てると、
とてもコミュ症とは思えないくらい美しいんだけど・・・(笑)。
ママさんきれいだなあ、とか、扉絵美しいなあ、とか、安定の素晴らしさを感じつつ
麗し過ぎる古見さんに今週も魅せられてしまいました
また、外見的なギャップだけではなく
中身も面白そうな本見つけたら子供みたいな表情で思い切り手に取ったり
純粋さもアピールされてるのも大きいんじゃないかな。って感じました
みんなただ美しく尊い人だと思ってるけど、
中身は意外とピュアだったりする
そんな古見さんが自分は大好きですね。



必殺!硝子スマイル


後半もまた良かったです
古見さんの精一杯の笑顔と、子供に受け入れてもらえた喜び・・・
それは他人にとっちゃ当たり前の事かもしれませんが、
古見さんにとってはとても嬉しい事なんですよね
古見さんが見せた精一杯の笑顔にときめきつつ、その後の聖母のような優しい笑顔にも癒されたコミュ41でした
それは子供にとっては「優しいお姉さんとの出会い」であり、古見さんにとっては「自分の気持ちが通じた瞬間」であって
そういう些細なコミュニケーションこそ意外と残っていくものなんだろうなあ、、、って思いました
やっぱり古見さんは素敵な女性ですね。



必殺!硝子フェイク


2本目は、同じくコミュ症の父親とのエピソードでした
不思議に思うんですがよくこれで彼結婚出来ましたね・・・笑
よっぽど母親が人格者なんでしょうね・・・性格も相当明るそうだしね。

それはそうとして、父親の前ではおどけてみせる古見さんがこれはこれでお茶目で美しかった
普段とはまた違う、おふざけ含む愉快で豊かな時間を満喫している古見さんの表情は
ある意味只野くんにも出せない類の安堵の表情でした
父親も、そんな娘の(自分の前で見せる)おどけた姿も織り込み済みで
そこも含めて可愛がってる相様が正(まさ)しく父娘、、、という印象で
見ていて純粋にほっこり出来るエピソードに仕上がっててこちらもこちらで良かったかと思います
古見さんも、気を遣ってるようで、あまり気を遣ってない、自然体の笑顔がとても素敵で
そういう情緒ある演出も得意なんだなあ・・・ってのがよく分かるコミュ42だったかと
いつか、彼と只野くんの出会いも読んでみたいなあ~って思いましたね(笑
只野くんめちゃくちゃ苦労しそうだけど

なんか、普段とは違う、
古見さんの「リラックスした笑顔」が凄く魅力的である種の傑作回だったなあ、とも思いました
かき氷食べた後のリアクションも二人とも同じですし、古見さんの目から見てもある種滑稽で面白かったんでしょうね
それを説明しない、どうとも解釈出来る演出含めて実にサンデーらしい余白の多い作劇に仕上がってるので是非感じて欲しいですね

今週もまた高い掲載順なので、そろそろ本当に表紙巻頭来ないかな・・・!と願っています
っていうか、来てくれ・・・笑(懇願)



単行本、大重版したらしいんで、ヨロシクです。面白いですよ!
古見さんは、コミュ症です。 1巻/オダトモヒト
最近はめぐみに古見さん、RYOKOとサンデーが面白くて仕方ないです。