goo blog サービス終了のお知らせ 

サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

おとぎ話/ASPARAGUS<CUTE BEAT CULTURE CLUB BAND TOUR>@横浜club Lizard 15.2.18

2015-02-23 | LIVE
先週、おとぎ話のアルバムリリースツアー@横浜公演に行って来ました。









クラブリザードは約1年半ぶりでしたが相変わらず音も良くフロアも広めで良いハコでした
駅からも近めで立地的にもいい場所ですけど、やっぱりここで観るライブは本当に印象に残るなあ・・・と
この日ライブを観に行ってしみじみと思ったのでした
と、言ってもまだ2回目ですけどね(笑


凄く温かいライブでした。って言葉にすれば単純極まりないんですが
アスパラガスのフロア全体を巻き込んでの狂騒感と一体感に胸が熱くなって
おとぎ話の慈しみすら感じられる歌とビートに心がポカポカしてジーンと来ちゃうような・・・
振り返ってみるとそういうイベントだったかなあ、と思うと同時に
この2バンドがここまで食い合わせが良いのも想定外でそれもまた嬉しかったですね。

実は、去年の秋にこの2バンド新代田で対バンイベントやってるんですけど
しかも自分も行くつもりでチケット取ってたんですけど
都合により行けなかったんです
その時「こんな組み合わせ滅多にないのになあ、、、」って悔んでたので
こんなにも早く再対バンが決まるとは思わず(笑 でも「これは行かなきゃ!」と思って再びチケットを取ったのでした。

多分、ファン層的には別に重なってないし、
音楽性も全然違うんですけど
でもそういうのが個人的にすっごくワクワクする組み合わせというか
本音ではこういう相思相愛の異種格闘戦がもっとあってもいいのになって思ってたりもしています
だからもう組み合わせの時点でこりゃあいい!って確信していたんですけど
その確信を越える聴き心地の良さを感じ取れたのが予想外、であり素敵だなあ・・・と心から思えた一夜でありました。
アスパラガスにもおとぎ話にも感謝の意を捧げます。ありがとうございました。










ASPARAGUS

アスパラガス観るの何年ぶりだろう。
でも前述の対バン含めてチケットは数回取ったんですけど「やっぱ行けなくなった」って都合悪く行けてなかったんですよね
だから久々に観れるのがちょっと感慨深くもあったんですが、正に横綱相撲のようなクオリティのライブだったなあ、と。

「Analog Signal Processing」から攻撃的に始まり、
聴き手を包み込むようにキレッキレのギターリフも際立たせながら「MEND OUR MINDS」
ポップなビート感が単純に楽しかった「Volt-Ampere」と最新作のナンバーはすっかりライブでも馴染んでる手ごたえを感じました
それでいて日本語詞のナンバー「NAP」を挟み込んで来る構成もまた良くてですね、
この日もアコースティックギターを爆音で掻き鳴らすオリジナリティの炸裂っぷりを含めて見事にアスパラガスのストロングポイント出まくりのライブだったかと
グッドメロディの代名詞「I'm off now」に加えて、その流れで
個人的に大好きな一曲「DIDDY-BOP」を渾身の勢いでステージ上に叩きつけたパートもまたツボでした
あのクリアに澄んで聴こえるのに爆音にも聴こえるアコギの音色はアスパラガス特有のものだなあ・・・と
改めて確信

後半は「I FLY」、そして「SILLY THING」と前々作の曲を連発、
アッパーでありながらその激しさ、全力投球そのものな演奏に切なくもなるイイ具合の流れを保ちつつ
最後の「Fallin'Down」ではベースの原直央さんがフロアに突撃、そのままステージに戻らず一曲丸々フロアのど真ん中でベースを弾き倒す(!)という
正にお客さんと一体になっての盛り上がり&会場の熱量に不意に目頭が熱くなるほど感動しました
誰もが歌って踊って、演者も笑顔で・・・っていう
ライブに於ける理想的な光景の一つ、がそこにはあったと思います
正直突撃してくるとは思ってなかったので驚きつつも、その驚きも手伝って余計にグッと来たラストでありました
途中機材トラブルで中断した時はどうなるかと思ったけど(笑 でも終わってみれば最高にワンダフルな空間が広がってましたね。
素敵でした。



おとぎ話

1.運命
2.きゅーと研究会
3.ネオンBOYS
4.泣きだしそう
5.カルチャークラブ
6.おとぎ話みたいねと笑ってばかりの君が
7.FRIENDS
8.告白ジャム
9.Boy's Don't Cry
10.superstar
11.AURORA
12.光の涙
13.COSMOS

アンコール
14.ピカピカ
15.AMAZING LIGHT
16.GANG STYLE NO.1
17.少年




一応ツーマンなんですけど、ワンマンみたいな曲数ですよね
新譜を聴いてもそう感じますが以前よりも佇まい、演奏がシュッとして来たといいますか
今は雰囲気だけでなく演奏の格好良さ、骨太さという点に於いても魅せられるバンドに進化していると思います
一曲目の「運命」からして気合い十分、バッキバキのビートが気持ち良く有馬さんのギターもザクザク響いて快感でした
ゴリゴリにも聴こえる演奏の妙が心地良い「きゅーと研究会」と今のおとぎ話のバンドアンサンブルを十二分に楽しみつつ、
ノスタルジックかつはつらつとした「ネオンBOYS」に元気をもらう
このピュア感いいなあ・・・としみじみしてたら
次の曲でまたも機材トラブル(笑

でも、ここで感心してしまったのは機材を直している間、有馬さん弾き語りで「泣きだしそう」を歌ってくれたんですよ
このアドリブには心底「すげえ」と思った、と同時に泣きそうな景色を見るまでは死ねない~と歌う曲そのものにも純粋に感動
この辺りは思い出しただけで個人的にグッと来ちゃいますね。素晴らしい配慮でした。

またもゴリゴリのビート、批評性の高い歌詞が気持ち良い「カルチャークラブ」に陶酔
優しい歌声と雰囲気が素敵だった「おとぎ話みたいね~」と新譜の楽曲が続く
その中で「FRIENDS」は予想以上に・・・というか予想などしてなかったくらいにアウトロのバンド演奏が凄まじく
まるでセッションのように延々とゴリゴリ鳴らし続ける滾った演奏が兎角気持ち良かったですね


「告白ジャム」はもうカクカクしたビートが気持ち良すぎ&イノセント感溢れる歌詞にグッと来すぎて思わず泣きそうに(笑
この曲前は電子音使ってたと思うんですけどいつの間にかシンプルでキュートなビートになっていましたね
すっごく素朴でそれが何より素敵でした
代表曲「Boy's Don't Cry」はもうこれぞ男の子!って作中観に堪らない気持ちになったり
グッドメロディに堪らない気持ちになったり流石の仕上がり。
続く「superstar」でシリアスに高まって、
そこからツーマンだから演らないかな~と思ってたロングバラッド「AURORA」をかまして来たので不意打ちでした
でもこの曲の異様な真剣さとオルタナ感満載の、バラッドなのに激しい演奏の力強さはとても印象的でしたね
塊のようなビート感にドキドキしつつ、
「光の涙」を優しく、かつ感情を込めて歌い切り
そしてこの日随一に慈しみを深く感じた想いの結晶「COSMOS」をまるで思い出の空の下で聴いているかのような表現力をもって響かせて本編は終了
この曲は音源でもその想いの拡がりに感動するんですがライブだと本当に景色が変わるくらいに魅せられてしまう一曲ですね
音源でいいや。と思わずこの曲は是非生でその慈しみに溢れた作中観に触れてみて欲しいなあ・・・と素直に感じました。
泣きそうになるような感動ではなく、ふと“若き日の出来事”が頭に過ってハッとするような感動でした。
ありがとうございました。


アンコールでは賑やかな演奏とメンバーの表情が楽しかった「ピカピカ」
そして久々の「AMAZING LIGHT」に興奮しつつ(ドラムの前越さん最高)
これもまた随分久々に生で聴いた「GANG STYLE NO.1」は“あの頃の僕は捨てたハズだったのにさ”って最後のフレーズに不意に泣きそうになった
あれはズルい。良い意味で(笑

そして最後の最後は「少年」だったんだけど
これがまた有馬さんの優しさ溢れる素朴な歌声が恍惚すぎてちょっとトリップしちゃうような出来でした
この曲が最後っていうのもまた粋というか最後に似合ってて良い選曲だと思いましたね。


かかってこいよ未来

柔らかい声で、
でも確かに意志のある声で、
そう歌われたこのフレーズが、
何よりも胸に響いてこの日随一に“勇気”をもらえた気がしました
アスパラガスも熱くてジーンと来たなら、おとぎ話も負けじと温かくて柔らかくて時に刺激的で聴き手の背中をそっと押すような言葉とビートを届けてくれた
その意外な組み合わせの妙も含めてとっても気持ち良く記憶に残る対バンだった・・・と自分的に思いました。
改めて、素敵な一夜に感謝。
















いやしかし相思相愛の対バンっていいもんですね
アスパラガスがあそこまで全力でプレイしてくれたこと
おとぎ話がおとぎ話の世界を表現する為にブレずに尽力してたこと
良い化学反応を生んでいたかな、と
おとぎ話のライブ中にアスパラガスの渡邊忍さんが客側に来て普通にライブ観たりメンバーの名前をコールしてたり
実は最初は不思議ちゃんキャラか?と思って適当に付き合いを終わらせようとしてたらしいですけど(笑
気が付けば深みにハマってたんだよ~っていう渡邊さんのMCもまたおとぎ話愛に溢れていてとても素敵でした。

ちなみにおとぎ話、ツーマンなのにも関わらずニューアルバムの曲全曲披露(!)。
それもまた嬉しかったですね。またこの2組の対バンが観れますよう。