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食の安全、日本の常識は世界の非常識

2011-06-21 16:40:07 | ニュース
このエントリは、フランスで静岡産茶葉からセシウム検出の続報。

フランス政府が、静岡の茶から欧州連合(EU)の基準値の2倍に当たる1キロ当たり1038ベクレルの放射性セシウムを検出された事を受け、今後輸入する静岡県産食品に付いて全量を検査する方針。
フランスはEUに対し、静岡県産の全食品には、放射線量が基準値以下である事を示す証明書の添付を義務付ける様に要請すると言う。
フランスが示した全量検査の方針は、他のEU諸国にも波及する可能性が有り、静岡県の農産物のみならず、日本産の輸出に影響を与える恐れがある為、農林水産省は輸出業者に再発防止の徹底を求める。

静岡県は20日、輸出時に発行した証明書から、この茶葉は御前崎市の茶商工業者が製造した玄米茶であり、この商品はフランスへの輸出用で、国内での流通は無いと発表。
しかし、業者は茶葉の自主検査では基準(1キロ当たり500ベクレル)を下回っていたとし、検査結果に疑問を呈した。
静岡県の川勝知事、マスコミに八つ当たりでも書いたのだが、国内の検査でも静岡県産の茶葉からセシウムが検出されているのだが、潔く認めなきゃ。

静岡は茶所なのだから、お茶を濁さず、茶っ茶っと事実を認めて、「怒っ茶屋~よ、御免な茶い。」って、謝っ茶いなさい(笑)。
まぁ、笑い事では無くて、駄洒落を書いている場合じゃ無いのだがね。
まぁ、あれだ。日本の暫定基準値(規制値)は、東京電力の福島第一原発事故が起こったと言う非常時に設定されている暫定的な基準値である。
よって、今の日本は飲食品のみならず、空気中に拡散された放射性物質の基準値に付いても、特別に設定されている緩い基準なのは御存知の通り。
その数値に付いて参考資料を下記に貼ってみる。

「日本の放射能暫定基準と世界の基準の差異」
アメリカの水の基準 0.1ベクレル
世界の水の基準 1ベクレル
チェルノブイリの水の基準 10ベクレル
日本の水の基準 300ベクレル
世界の300倍 ------

世界の食べ物の基準 10ベクレル
チェルノブイリの食べ物の基準 37ベクレル
アメリカの食べ物の基準 170ベクレル
日本の食べ物の基準  2000ベクレル
世界の200倍 ------

世界の空間線量の基準 1ミリシーベルト
日本の空間線量の基準 20ミリシーベルト
世界の20倍 --------

チェルノブイリの土壌基準 493ベクレル ※これ以上は農業禁止
日本の土壌基準 5000ベクレル ※これ以上は作付け禁止 チェルノブイリの10倍

以上がネットで拾った「日本の放射能暫定基準と世界の基準の差異」なのだが、驚くやら頭に来るやら何やらで、最後は呆れて笑うしかないが、これが日本の現実なのである。
日本の大手マスコミは、「国民の知る権利」なんぞ何処吹く風で、余り報道しないのだが、海外メディアは日本の緩い暫定基準値や、放射能汚染された日本の現状を報道しているので、日本産の輸入に付いて敏感に反応するのは当然なのである。

日本の業者も当然、緩い基準の国内向けと、厳しい基準の輸出向けは分けているのだろうが、日本の甘い検査では誤魔化せても、海外の厳しい目を誤魔化す事は難しいのだろうな。
原発事故以前、日本の安全基準は高くて安心だと思っていたが、残念ながら「3.11」以降は原発のみならず、食の「安全神話」も崩壊してしまったのである。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】