ネッタイムス・ブログ

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飯島勲参与の訪朝と拉致問題

2013-05-16 15:00:04 | ニュース
小泉純一郎内閣では政務(首席)秘書官を務め、今回の安倍晋三内閣では内閣官房参与を務めている「巨漢」こと飯島勲。
飯島参与は、秘書官時代「官邸のラスプーチン」とも呼ばれ、小泉政権を支えた切れ者として知られており、体重100キロ超の巨漢でテレビ番組などにも出演しているので、御存知の方も多いと思う。
その飯島参与が14日、北朝鮮の平壌を訪問したのだが、飯島参与は小泉政権時代にも首相秘書官として日朝交渉に関与しており、今回の訪朝は、北朝鮮の政府高官と会談し、停滞する日朝関係の改善を模索する狙いがあると見られている。

飯島参与の平壌入りに付いて韓国メディアは、「米韓は勿論、中国(支那)まで北朝鮮に制裁を加えている状況で国際協調を破った」とか「韓国政府が北朝鮮対応で日本を排除し、米中韓の結束を強める動きを見せている事に対して、安倍晋三首相が腹いせで牽制球を投げた」等と報じているのだが、相変わらず日本を叩く事が目的の様な報道である。
韓国が先に、外交で日本を外す動きをしておいて、日本が独自に動けば「国際協調を破った」と言う馬鹿げた主張をするのだから話にならない(笑)。

もうね、「ドが付くほど阿呆」とか「大が付くほど馬鹿野郎」って事で、オツムの程度が知れるとしか言い様が無いのだが、「馬鹿を論破するのは不可能」と言うニーチェの言葉も有る様に、あの国に関しては何を言っても無駄だろうから、あの国の話はこの辺で止めておく(笑)。
閑話休題して、話を飯島参与の訪朝に戻すのだが、先述した様に小泉元首相は2002年と2004年に訪朝し、金正日総書記と会談しており、その時に飯島参与も同行している。

小泉元首相が2002年と2004年に訪朝した際の成果で思い浮かぶのは、北朝鮮に依る拉致被害者が日本に帰国した事である。
拉致問題に付いては何を今更って事で、説明は不要かも知れないが、一応説明すると、拉致問題とは1970年代から1980年代に掛けて、北朝鮮の工作員などに依り、多数の日本人が北朝鮮に拉致された国際犯罪事件の事。
拉致問題に付いては当ブログのエントリ、社民党が衰退した原因は拉致問題にも書いているのだが、「朝日新聞」と「社民党」(社会党)等の左巻き連中が「拉致問題は捏造」で事実無根だと、ほざいていたのだが、小泉元首相が訪朝した際に、金正日総書記が拉致問題を認めて謝罪した事に依って、拉致問題が事実である事が明らかになった訳である。

この瞬間、「赤が書き、ヤクザが売って、馬鹿が読む」と揶揄される朝日新聞と、「特定アジアの代弁者」と揶揄される社民党が、声高に叫んでいた「拉致問題は捏造」と言う主張が、音を立てて崩れた訳だ。
常日頃から「人権を守る」だの「弱者を守る」だのと主張していた朝日新聞と社民党が、実は「似非リベラル」「似権派」だったと言う、その悪しき正体が白日の下に晒されたのである。

私が、こう言った状況を見ていてつくづく思う事は、日本の左巻き連中、所謂「左翼」と呼ばれる連中は、外国の「左翼」と呼ばれる連中とは違って「愛国心」が無いと言う事である。
外国の「左巻き」「リベラル」「左翼」と呼ばれる連中の根底には、「自国をよくしよう」とか「自国をよくしたい」等と言った思いが感じられるのだが、日本の連中にはそう言った思いは微塵も感じられない。

勿論、外国の「左巻き」「リベラル」「左翼」と呼ばれる連中が全てそうだとは言わないが、日本の「左巻き」「リベラル」「左翼」と呼ばれる連中は単なる反日主義者で、「左巻き」「リベラル」「左翼」と言った立場で、反日工作をしている様に感じる。
今後、日本にも本来の意味の「左巻き」「リベラル」「左翼」と言った連中が出て来れば、日本の政治も少しはマシになるかも知れない。
その連中の根底には「愛国心」がある事が前提なのは言うまでも無い。

まぁ、あれだ。話を今回の飯島参与の訪朝に戻すと、この訪朝は7月の参院選を睨み安倍首相が勝負に出たとの見方も有り、飯島参与は安倍晋三首相の電撃訪朝の根回しだとも言われている。
その当事者である安倍首相は15日の参院予算委員会で、北朝鮮の金正恩第一書記との首脳会談に付いて、「拉致、核、ミサイル問題を解決しなければならないとの判断に於いて、首脳会談が重要な手段であれば、当然考えながら交渉して行かなければならない」として会談に意欲を示し、「圧力を掛けて北朝鮮の政策を変え、対話に依って問題を解決したい」と述べている。

今回の飯島参与の訪朝が、安倍首相の訪朝の根回しなのか、真偽の程は不明だが、もし安倍首相が訪朝する事になれば、小泉元首相が訪朝した時と同じく、拉致事件の被害者が日本に帰国すると言った状況も期待出来る訳だ。
が、である。今回の飯島参与の一連の動きに付いて、参院選に向けてのアピールだとか、拉致問題の政治的利用であると批判する声もある。
しかし、である。拉致被害者の家族の人達からすれば、拉致被害者に、ただただ会いたいと言う思いだけであり、参院選が云々とか政治利用だとかは関係無い筈だ。

拉致被害者家族会からすれば、今回の飯島参与の訪朝で、長い間進展の無かった拉致問題が、やっと動き出したと感じるだろうし、今回の訪朝で何らかの進展があって欲しいと願っているだろう。
拉致被害者と家族の人達が、悲しみの涙では無く、嬉し涙を流す顔を見てみたいじゃないか!って事で、巧い具合に進む事を願う。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

橋下徹市長の発言が波紋を広げている

2013-05-15 00:55:34 | ニュース
既に御存知の方も多いと思うのだが、日本維新の会の共同代表で、大阪の橋下徹「機長」じゃなかった「市長」の発言が波紋を広げている。が、である。私がこの橋下市長の発言を初めて聞いた時、不謹慎の謗りを免れないかも知れないが、腹を抱えて大笑いしてしまった(笑)。
まぁ、私の個人的な見解は後で書くとして、橋下市長が何を発言したのかと言えば、橋下市長は13日、今月初旬に沖縄県にある米軍の普天間飛行場を訪問した際、同軍の司令官に「もっと風俗業を活用して欲しい」と、風俗業の利用を促した事を明らかにしたのである(笑)。

橋下市長は、旧日本軍の慰安婦に関する記者団との質疑の中で、「慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要だと思う。法律の範囲内で認められている中で、性的なエネルギーを合法的に解消出来る場所は日本に有る訳だから、もっと真正面からそう言う所を活用して貰わないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーを、きちんとコントロール出来ないじゃないですか。建前論じゃなくて、もっと活用して欲しいと言った」と述べた(笑)。

更に橋下市長は、「司令官は凍り付いた様に苦笑いになって、禁止していると言った。行くなと通達を出しているし、これ以上この話は止め様と打ち切られた」と、自身の発言で司令官が凍り付いた事も語っている(笑)。
この司令官も、「米軍はオスプレイですが、橋下市長のお勧めはコスプレイですか?」とでも言えば良かったのに。
それに対して橋下市長は、「コスプレの中ではスチュワーデスが一番良いですよ」とでも言えば、機長として面目躍如である。

まぁ、冗談は置いといて橋下市長は、「兵士は自分の命を落とすかも判らない極限の状況まで追い込まれる様な仕事。エネルギーは有り余っている。何処かで発散する事はしっかり考えないといけない」とも述べたり、旧日本軍の従軍慰安婦制度に付いても容認すると発言している。

橋下市長の風俗業の活用を促す発言に付いて、米国の国防総省は13日、「問題解決の方法として検討するのは馬鹿げている」とコメント。
更に担当者は、「国防総省内で買春を禁じる法律が有る。提言は有り難いが我々は法と米政府の政策に従う」と述べている。

下村博文文部科学相は14日、橋下市長が慰安婦を容認する考えを示した事に付いて、「敢えて発言をする意味が有るのか?、党を代表する人の発言では無い」と批判し、「日本の有力政治家の発言に付いて世界で相当誤解されていると感じている中、非常にタイミングが悪い」と指摘した。
橋下市長が風俗業の利用を促した事に付いては、「その辺のオジサンでは無いですから、もう少し認識する必要があると思う」と述べた(笑)。
同じく自民党の石破茂幹事長は、「国政を担う党のトップなのだから、四方八方に配慮して発言しないと国益を損なう」と述べた。

橋下市長は14日、ツイッターで「米軍が、法律で認められた日本の風俗業を利用する事は何ら問題は無い」と、改めて主張している。
米国防総省の「馬鹿げている」との批判に付いては、「アメリカはずるい。アメリカは一貫して、公娼制度を否定する。しかし米軍基地の周囲で風俗業が盛んだった事も歴史の事実」とし、批判的な意見が多い事に付いては「日本国に於いて法律で認められた風俗業を否定する事は自由意思でその業を選んだ女性に対する差別だ」と反論した。

日本維新の会の石原慎太郎共同代表は14日、橋下市長の慰安婦発言に付いて、「軍と売春は付き物だ。それが歴史の原理だ。橋下氏の発言は好ましく無いが、間違った事は言っていない」と、同じ政党の仲間として当然ながら、橋下市長を擁護している。
ここまで、橋下市長の発言と、それに対する反応をざっと書いてみたのだが、風俗業の活用を促す発言は面白くて、流石は今も大阪に残る遊郭「飛田新地」の、顧問弁護士をしていた事もある橋下徹だって事で、笑わせて貰いました。

飛田新地が云々に付いて、きちんと書いておくと、飛田新地は遊郭では無く、一応「料亭街」と言うのが建前だから、橋下市長は「飛田新地料理組合」の顧問弁護士をしていた訳である。
そんな橋下市長だから、どうせなら米軍の司令官に「大阪の飛田新地を米軍の御用達にしてくれ」とでも宣伝すれば、飛田新地の関係者からは喜ばれ、拍手喝采だったかも知れないのに(笑)。

まぁ、あれだ。茶化して冗談ばかり書いていても仕方が無いので、真面目な事も書くと、下村大臣が言う通り、「その辺のオジサンでは無いですから、もう少し認識する必要があると思う」って事だな。
橋下市長の言う事は正論だと思うよ、フラストレーションが溜まる等の生理的な現象は、綺麗事では無いからね。
風俗業に行けば、性犯罪が無くなるとは言わぬが、風俗業に行って一発抜けば、多少なりともストレス発散にはなるからね。

判る人は判るだろうけど、男の場合は一発抜けば、賢者になって冷静な判断が出来ると言った利点も有るしねぇ(笑)、まぁ、そんな感じですよ。
今回の一件で改めて思うのだが、橋下市長と一緒に酒を飲んだら、政治ネタやら下ネタやらで面白そうだと感じる訳だが、それは私が「その辺のオジサン」だからそう思うのであって、政党の代表と言う立場、そして大都市の自治体のトップと言う立場を考えたら、やはり自身の発言には注意が必要だろうな。
まぁ、今回の件で個人的な見解を言えば、正論だと思うし、何だかんだ言って、笑わせて貰いました(笑)。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

ボストン爆破テロは映画化決定?

2013-04-20 01:35:17 | ニュース
当ブログのエントリ、ボストン爆破テロとチャイナ・ボカン・シリーズ等に書いた様に、米国のマサチューセッツ州ボストンで、4月15日の午後2時50分(日本時間16日午前3時50分)頃、開催中だったボストン・マラソンで爆破テロが起こり、死者3人、負傷者130人以上を出したのは御存知の方も多いだろう。
その爆破テロ事件なんだが、ハリウッドのアクション映画さながらの展開を見せており、ネット上では早くも「映画化決定」と噂される等、何やらエラい事になっている。

何せ、チェチェン人の20歳と19歳の兄弟2人が、先ずはボストン・マラソンで「爆弾テロ」して、カネに困って「コンビニ強盗」して、「警察官を射殺」して、「車を強奪し逃走」して、追跡する警察との間で「銃撃戦」をしている。
警察との銃撃戦も、単なる「ドンパチ」では無くて、手榴弾を投げる等、激しく抵抗しているから凄まじい。
そして銃撃戦の末、兄が死亡したのだが、弟は現在も逃走中であり、警察当局に依ると、弟はインターネット上に「お前達が私の兄を殺した様に、お前達全員を殺す」とのメッセージを投稿していると言う。

米連邦捜査局(FBI)と警察当局は、弟は武装していて容疑者は自爆ベストを着ており、逃走する際には爆発物を投げる等、非常に危険だとして、ボストン一帯の公共交通機関の運行を停止させると共に、住民に対しては屋内に留まる様に呼び掛けている模様。
ボストン郊外の現場周辺は、武装した警察官やパトカーが出動し、上空には警察のヘリコプターも旋回していて、物々しい空気に包まれている様だ。

もうね、これだけでも映画を作成出来るネタが豊富なんだが、こう言ったアクション映画の中にも笑えるシーンが欲しいって事で、銃撃戦に驚いた住民の男性が、犯人に間違われて大勢の警官隊に囲まれ、銃を突き付けられながら全裸になると言う、冗談みたいな場面も現実に起こっている(笑)。ってね、人が死んでいるのだから笑い事では無いっつうの。
まぁ、あれだ。このエントリを書いている現在、事件に動きは無い模様だが、今後の動向が気になる所だな。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

ボストン爆破テロとチャイナ・ボカン・シリーズ

2013-04-17 20:46:32 | ニュース
当ブログのエントリ、遅漏の北朝鮮は未だミサイル発射せずにもチラッと書いたのだが、米国のマサチューセッツ州ボストンで、4月15日の午後2時50分(日本時間16日午前3時50分)頃、開催中だったボストン・マラソンで二度の爆発が起こり、死者3人、負傷者130人以上を出したテロ事件があった訳だ。
マラソン大会のゴール付近で起きた爆発は人為的なものと見られ、容疑者と動機も不明だが、捜査当局はテロ行為であると見て、テロとの関連を調査中とし、ホワイトハウスも複数の爆発物によるテロ行為と述べている。

そんな中、支那(中共)のニュースサイト「レコード・チャイナ」が、同じく支那の国営メディア「新華社」の報道として、参加したランナーの中には28人の中国人が含まれていたが、その安否が依然として不明だと報じている。
同記事では、マラソン大会を主催するボストン体育協会に依ると、今回のボストン・マラソンには中国からは25~59歳の28人が参加しており、新華社北米支局の記者に依ると、28人は現段階で連絡が付いておらず、その安否は不明となっているそうだ。

この28人の支那人が行方不明と言うニュースを読んだ時、支那と爆発と言う事で、大変、不謹慎ながら「チャイナ・ボカン・シリーズ」を思い浮かべてしまった。
チャイナ・ボカンとは、これまた当ブログのエントリ、チャイナ・ボカン・シリーズにも書いた通り、支那では日本の常識では考えられない様な、様々な物が爆発する訳である。

そんなだから爆発と言えば、支那の国技みたいなもんなので、もしかしたらマラソンランナーが爆発したのではないかと言う、不謹慎極まりない想像をしてしまった。
更に、テロで使用された爆破物が「圧力鍋」だと発表された際には、その爆発した圧力鍋は「メイド・イン・チャイナ」なのかとね、これまた不謹慎な想像をしてしまった訳である。

そう考えると、色んな物が爆発ばかりしている支那と言う国は、年がら年中テロが発生している様なもんじゃねえか。って話になる。
まぁ、あれだ。まだまだ書きたい事は、犬の糞ほど沢山あるが、これ以上書いていると更に不謹慎な事を書いてしまいそうなんで、今回のエントリはこの辺で。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】

広島高裁、2012衆院選は無効

2013-03-26 00:46:14 | ニュース
今回のエントリは昨年末に行われた衆院選に纏わる話なんだが、2012年の衆院選を簡単に整理してみると、昨年11月14日、当時の首相で「嘘吐き総理」と呼ばれた野田佳彦が、衆議院の解散を表明し、11月16日に嘘吐き総理が嘘では無くて、本当に衆議院を解散した。
この解散に付いて、田中角栄の娘、田中真紀子曰く「自爆テロ解散」と言う事なのだが、野田首相の、この自爆テロ解散と言うか「電源解散」に依って、衆議院は解散総選挙に突入する。

そして、12月16日に投開票が行われた第46回衆議院総選挙で、自民党が294議席を獲得して圧勝した為、民主党政権に依る「忌まわしき悪夢の三年」は終演したのである。
まぁ、衆院選に関する話を簡単に振り返ってみたのだが、これらの流れは当ブログのエントリ、2012年の衆院総選挙は売国無惨とか2012衆院選、開票速報番組の話やら日本未来の党はレミングの群れ等に詳しく書いているので、各々のエントリを読んでみて下され。

さて、そんな2012年の衆院選なのだが、衆院の「一票の格差」を是正する為に小選挙区の定数を「0増5減」する選挙制度改革関連法は11月16日の衆院本会議で可決し、成立した。
しかし、である。師走の決戦となった衆院選は、現行の区割りで実施された為、違憲状態は解消されないままの選挙となった訳だ。

御存知の方も多いと思うのだが、1962年から衆議院と参議院の選挙が行われる度に、「一票の格差」は選挙権の平等に反すると主張して、選挙管理委員会を相手に、選挙無効を求める訴訟を起こす人達が居る。
その人達は、弁護士を中心としたグループなんだが、違憲状態で実施された昨年の衆院選に付いても、当然として訴訟を起こしている。

昨年12月の衆院選は、一票の格差が最大で2.43倍と、前回4年前の衆院選の2.30倍よりも更に格差が広がっており、これに付いて二つの弁護士グループ等が「国民の意思を反映した正当な選挙と言えない」と主張し、全国で選挙の無効を求めている。
この内、広島1区と2区を対象にした裁判が、3月25日に広島高等裁判所で行われ、筏津順子裁判長が一部の選挙区の選挙を無効とする判決を言い渡した。

ただし、である。筏津裁判長は、衆議院の選挙区画定審議会が昨年11月26日から区割りの改定作業を始めた事を重視し、選挙無効は作業開始から1年後に当たる今年11月26日の経過を以て発生するとしている。
期限付きとは言え、選挙区毎の「一票の格差」が最大で2.43倍あった事に付いて、広島高裁は一部の選挙区の選挙を無効とする判決を言い渡したのだが、国政選挙を無効とする判決が言い渡されたのは戦後初の事である。

これまで最高裁は、選挙で著しい不平等が生じており、不平等がかなりの期間続いているのに是正措置が講じられず、国会の裁量権の限界を超えている場合には違憲状態と判断している。が、である。最高裁は選挙無効までは認めていない。
では、何故、広島高裁は選挙無効と言った厳しい判決を言い渡したのであろうか?。

2009年8月の衆院選は違憲状態とした2011年3月の最高裁判決も、選挙の無効までは認めなかったのだが、問題は、これを時の民主党政権が、何もせずに放置し続けた事が大きかったのではないだろうか。
広島高裁は、「優先的に実行すべきだった筈の是正措置が、何故なされなかったのか」と、述べている。

そして、「最高裁の違憲審査権が無視され、もはや憲法上許されるべきではない事態に至っている」とも述べているのだが、この言葉が裁判所の怒りの程を顕しているのである。
勿論、2011年3月の最高裁判決を放置し続けた事だけが原因では無く、「一票の格差」の問題を根本から改善するべく、政治家が動いていない事が最大の原因と言えるだろう。

選挙制度の在り方を書いて行くと、長くなるので別の機会に書くとして、今回の選挙無効判決に付いて書くと、選挙管理委員会側が上告すれば裁判が続く為、今回の判決によって直ちに選挙が無効にならない。
が、である。判決が確定すれば、無効になった選挙区では議員の当選が取り消され、選挙を遣り直す事になる。

因みに、広島1区の選出議員は現外務大臣の岸田文雄で、広島2区の選出議員は平口洋なのだが、遣り直し選挙となると区割り変更が必要になるので、広島1区と2区だけの問題では無く、大事になるのである。
まぁ、あれだ。この選挙無効と言う判決が、他の選挙無効裁判にどう影響するのか?、同様の裁判に注目である。では。

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