笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

急がば回れ

2006年05月24日 10時13分18秒 | Weblog
笛をはじめて1086日目。

 昨夜は、地元でお囃子の稽古が合ったので顔を出してきた。太鼓の合わせて稽古が出来るので、私にとっても稽古になります。但し、子供達が叩く太鼓なので、時々早くなったりリズムが微妙にずれます。そんな時も、逆にしっかり太鼓を聞いて合わせるようにしなくてはいけないので、余計に集中して太鼓を聞くようになります。本当は、調子の良い太鼓に合わせてやるのが一番の稽古になるのでしょうが・・・。

 その後、家に帰って食事の後も少し吹きました。高い音が時々出るようになり、少しずつコツがつかめてきた感じがします。しかしながら、時々出るのでは無く、必ず出るようにしなくてはいけないので、まだまだ稽古が足りません。

 地元のお囃子の稽古の時、中学生の女の子が一緒に笛を吹きました。父親から笛を習っているようですが、飾りの指は無く筋だけで吹いています。しかしながら、初段もまともに吹けないのに、二段や三段を吹くのです。筋で吹くのは修行途中ということで問題ないと思いますが、しっかりと間違えなく初段を吹けないのに、次を吹くのでちょっとおかしいなと思います。
 確かに、一年も同じところばかり吹いていた私に、他の人は、「良く飽きないね」とか「まだ次に進めないの」と良く言われました。しかしながら、うちの会の人達にとっては、出来ないから次に進めないのは当たり前の事、当然私も出来ないから次に進めないと解っていますので、いつまでも同じところだけど、頑張って我慢して吹いていました。

 たぶん、中学生くらいだと、いつまでも同じところだときっと飽きてしまうし、そのうち止めてしまう、そう思うと次から次へと教えたのだと思います。そのことが本人とって良いことなのかは、結局本人の努力次第と言えるでしょう。
 でも、結局は「急がば回れ」で、いつも師匠が言われる、「焦ってやっても上手くならない」のこの言葉につきると思います。誰でも次から次ぎへと進めば、きっとおもしろくて仕方ないと思いますが、でも結局は上達が遅いんですね。

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2 コメント

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急がば回れ (勿忘草)
2006-05-24 12:11:52
教える者の立場から言わせてもらえば、基本ができないのに先に進むことばかりを優先すると、必ず大きな壁にぶち当たり、結局元に戻ってしまいます。

そして変な癖がついてしまい、それを直すことのほうが大変です。

結果遠回りをすることになり、無駄が多くなりますね。

基本をしっかり身に付けて、一歩一歩進む人のほうが、結果として上達は早く、そして上手くなりますね。

ウサギとカメの話そのままです。

禰里吉さんの考え方、正解だと思いますよ。

土台作りは面白くないのですよね。
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コメント御礼 (禰里吉)
2006-05-25 09:56:05
勿忘草さんのおっしゃる通りですね。基本をしっかりと身につけ、一歩一歩確実に進むということが、結局上達の近道なんですね。

 良い指導者というのは、どんなことでも共通した考えをお持ちなんですね。
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