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NEOMAP Web Forum

総合地球環境学研究所プロジェクト4-4「東アジアの新石器化と現代化:景観の形成史」のwebフォーラム

異分野の学問のなかで

2008-07-15 17:04:13 | NEOMAP本部
所内では、月一回、各研究員の研究を発表し、
意見交換をする機会がある。
文系から理系まで多彩な学問分野で構成されるため、
まったく縁もなかった分野の話が聞けるので楽しみである。

先月は、本プロジェクトのO氏が発表を行った。
今日は、衛星重力ミッションGRACEのデータを用いた陸水変動の研究という
題目で、NASAが打ち上げた衛星GRACEがもたらすデータから、
地球の密度を測定し、その変化から地球の変動を
明らかにしようとしたものである。

もちろん、多くの前提や法則や理論があるし、
発表では複雑な数式もでてきた。
結局、その研究の詳細はほとんど理解できなかった。
当たり前である。知識がないので、外国語同様である。

しかし、その理解だけがこの会の目的ではない。
異分野の研究をどう理解するかも目的である。
何のために、どのように研究し、どのような結果が得られたのか。
異分野の人にも理解できるような言い回しで発表を構成しているか。
など多くのことが勉強になる。

他分野の人に理解してもらおうとすると、
個別分析の説明よりも大枠の説明が重視されるが、
理論めいては逆効果でもある。

自らに戻れば考古学だけの世界から、
もうひとつ広いところで、自分の研究が語れるか考えていきたい。
(makiba)