つづく瀬口氏の発表では、
景観とは何か、景観史研究の目的、「新石器化」研究の意義を最初に提示し、
琵琶湖・北陸WGでの取り組みと研究の展望を行った。
ここで大切なことを2点述べている。
景観史=人と資源、人と人の関係史と定義でき、
景観史から地球の環境と文明に関わる問題を考えることができるととた。
そして、「新石器化」とは、後氷期移行直後の適応過程のひとつと捉えている。
これにより、全世界で共通の環境変化を前提とすることができ、
地域を問わず比較できるようになる。
また、どのように生きていくのかというカテゴリであるので、
資源利用形態の変化として探究できるという。
このことは、新石器化のメルクマールが必ずしも
「農耕化」だけを指さないことを意味する。
この点で、NEOMAP年度報告にあった新石器化の指標=農耕の広がりという図式は、
慎重に扱う必要がある。
こうした「景観」と「新石器化」および研究目的を整理した方法論を論じた点で、
NEOMAP自体が景観形成史研究をいかに進めていくか、あらためて考えさせられた。
そこで、いま一度確認をしなければならないことがある。
NEOMAPは
東アジア内海の新石器化と現代化を景観学から明らかにするのか
東アジア内海の景観形成史を新石器化と現代化の分析を通して明らかにするのか
このことは、方法や方法論に大きく影響することから、再確認が必要だろう。
(makiba)
※理解に齟齬があればご指摘ください。
景観とは何か、景観史研究の目的、「新石器化」研究の意義を最初に提示し、
琵琶湖・北陸WGでの取り組みと研究の展望を行った。
ここで大切なことを2点述べている。
景観史=人と資源、人と人の関係史と定義でき、
景観史から地球の環境と文明に関わる問題を考えることができるととた。
そして、「新石器化」とは、後氷期移行直後の適応過程のひとつと捉えている。
これにより、全世界で共通の環境変化を前提とすることができ、
地域を問わず比較できるようになる。
また、どのように生きていくのかというカテゴリであるので、
資源利用形態の変化として探究できるという。
このことは、新石器化のメルクマールが必ずしも
「農耕化」だけを指さないことを意味する。
この点で、NEOMAP年度報告にあった新石器化の指標=農耕の広がりという図式は、
慎重に扱う必要がある。
こうした「景観」と「新石器化」および研究目的を整理した方法論を論じた点で、
NEOMAP自体が景観形成史研究をいかに進めていくか、あらためて考えさせられた。
そこで、いま一度確認をしなければならないことがある。
NEOMAPは
東アジア内海の新石器化と現代化を景観学から明らかにするのか
東アジア内海の景観形成史を新石器化と現代化の分析を通して明らかにするのか
このことは、方法や方法論に大きく影響することから、再確認が必要だろう。
(makiba)
※理解に齟齬があればご指摘ください。