猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

「夜明けの街で」

2007年08月16日 | 読む
「夜明けの街で」(東野圭吾著)

私は不倫反対派だけど、サザンの不倫ソング「LOVE AFFAIR~秘密のデート」
は大好き
歌詞がステキ
で、桑田さんの「やさしい夜遊び」で東野氏があの曲を基に小説を書いた
と知って、読んでみた。

「大黒埠頭で虹を見たり」、君に会えない夜は「闇を見つめた」り、
歌詞がたくさん散りばめられた小説。

クリスマスのところを読んでいて
「クリスマスは彼女とケーキを食べて、家に帰って子供たちと
またチキンとケーキを食べなきゃいけなくて大変なんだよ」と
困ったように、でも嬉しそうに話していた会社の先輩のことをふと思い出した。
        

私は複雑な伏線とかトリックがあるとわけわかんなくなるので(頭わる…)
これぐらいがさくさくと読めていいんだけど
バレンタインにスキー場で会う場面だけは
あまりにもご都合主義だと思った。
バレンタインデーを含む土日にたまたま義母が入院・手術を
することになるってどうよ?
それに普通、土日に入院や手術をするってことはないよね。

東野氏の作品は2つぐらいしか読んだことなくてよくわからないけど
こういうラストは東野作品っぽい。

しかし、どうして東野氏は「LOVE AFFAIR~秘密のデート」を
ベースにした小説を書いたんでしょう?
サザンファン?
「番外編」としてもうひとつの不倫物語まで書いているけど
不倫をテーマに書きたいというなにか突き動かされる衝動でも
あったんでしょうか。

この作品、東野ファンにはきっと物足りないんだろうな。
私は「LOVE AFFAIR~秘密のデート」が好き、
桑田さんの読んだ本を私も読んでみたいというだけだったから
わりと満足。 
       

それにしても、こういう小説を読んんだり
そして実際に不倫をしている人たちの話を聞くたびに思うこと。

男の人っていくつになっても若い子と付き合えていいよねぇ。

「夜明けの街で」だって男女の設定が逆
(既婚40女と若手男子派遣社員)だったら
こんなキレイな不倫サスペンスとしてまとまらなかっただろうし。


       







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