「乳がんからあなたを守る食事とライフスタイル」(大藪友利子著)
おすすめ度
乳がんを防ぐための食生活とライフスタイルが
世界中で行われた信頼に値する研究論文を基に
書かれています。
この本で述べられているすべての事項には
確かなデータによる裏付けがあります。
最初に述べられる乳がんリスクを下げる14項目は
そのまま再発予防にも当てはまります。
(適切な運動量などの数値は健康な人とは異なってきます。)
研究論文で使われる馴染みのない言葉もたくさん出てくるので
すらすら読み進められるわけではありませんが
ひとつひとつが噛み砕いて説明されています。
どのくらいの栄養素や運動量が必要か、
どの食品からその栄養素は摂れるのかなど具体的に示されており
今日からすぐ始められることばかりです。
治療に関する書籍はたくさんありますが
このようにライフスタイルについてのものは見たことが
なかったのでとても参考になります。
読んでいる最中から、実行できることは取り入れ始めました。
<乳がんリスクを下げる14項目>
1. 禁煙すると共に、受動喫煙を避ける
2. 肉類を避ける
3. 飲酒量を減らす
4. 閉経後の肥満を解消させる
5. 閉経後ホルモン補充療法を利用しない
6. 慢性の炎症を解消させる
7. サプリメントを利用しない
8. ビタミンDを多く摂る
9. 閉経前の女性は、カルシウムを多く摂る
10. 穀類由来の食物繊維を多く摂る
11. 大豆や大豆製品を毎日食べる(*ホルモン治療中は摂り過ぎに注意)
12. EPA・DHAを多く摂る
13. 積極的に運動する
14. 乳がん検診を受診する
<乳がんの再発リスクを低下させる項目>
1. 上記14項目を守る
2. 軽い運動をする(*健康な人とは推奨運動量が異なります)
3. 低脂肪食を取る
それぞれどのくらい摂取すればいいのかなど
各項目の詳細は本書をご参照ください。
閉経前/後などによっても異なってきます。
私が特に興味深く思ったのは
「慢性の炎症を解消させる」。
皮膚炎や歯周病などの慢性の炎症ががんの発生や悪性化に
関係していると考えられているそうです。
よく歯周病は全身病だと言われますし
皮膚炎も「1箇所に出たら全身の皮膚が同じ状態にあると思っていい」
と皮膚科の先生が言っていました。
でもそれががんの発症にまで関与しているとは。
私は小さい頃からアトピー持ちですし、
5年位の間に2つのがんに罹った父は
長年の歯周病で歯がガタガタでした。
本書では慢性の炎症は食生活の改善できるとしています。
炎症を抑制する食品(主に魚)と炎症を促進する食品(主に肉と油)
の割合を1:1にした食事を数ヶ月続け、
その後は1:4以下を保つことで炎症の起こりにくい体になるとのことです。
私は今年に入ってから今までと同じ生活をしていたのでは
また病気になるのではないかと不安になり
(生活よりもこの不安に陥りやすい性格が
病を呼んでいるのではないかということはさておき)
性格よりもコントロールしやすい食生活を改善しようと、
今年初夏頃から肉類を(ほぼ)やめ、
その後、油はオリーブオイル(どうしても炒め物を食べたいとき
唯一お勧めできる油)のみにし、揚げ物は極力食べないようにしています。
1:1の割合はキープできていると思います。
最近アトピーがほとんど出なくなり
それは今年始めたホメオパシーの効果だと思っていました。
それもあるのでしょうが、本書を読んで、
食生活の改善で炎症のできない体になりつつあるのだと
気づきました。
著者やそのご家族もアトピーや喘息が改善したそうです。
肉類を断つのは辛いことなのでは、と最初は思っていましたが
絶対にダメというのではなく、少しは食べてますし
少量の摂取でも乳がんリスクが上昇ということを知ってしまうと、
肉を見ても食指が動かないので、肉断ちはそれほど苦ではありません。
ただ、落とし穴だったのがベーコン、ハムなどの加工肉。
私は無類のサンドイッチ好き。
ハム1,2枚ぐらいいいだろうと思って、趣くままにサンドイッチや
ベーグルサンドなどを食していましたが
加工肉のほうが非加工肉より乳がんの発生率を高めているとのこと。
加工肉の発色剤として使われている亜硝酸塩(亜硝酸Na)が
がんを発生させる可能性のあることが分かっているそうです。
1回に食べる加工肉はわずかなものですが、
1日にベーコン1枚摂取するだけで乳がん発生率が20%上昇
します。
いつも使っているベーコンのパッケージを見たら
やっぱり亜硝酸塩が入ってました。
スーパーで見たところ、ほぼすべての加工肉に入ってました。
ピンク色をしているハムやベーコンには必ず入っています。
加工肉以外でもやけに発色がいい食品を見たら注意です。
そのスーパーでは唯一入亜硝酸が入っていなかったのは信州ハムさんの製品でした。
あと、運動についてですが、
乳がん患者の適量は散歩ですと、週に3-5時間です。
これは健康な人とは異なる点で、たくさん運動しすぎると
再発率が上がるというデータがあるのだそうです。
これらをきっちり守れば再発しないというわけではもちろんありません。
でも、前にも書いたかもしれませんが
私は「自分の体をいたわっています」という
自己満足感と、何かを実践して効果を実感すること(炎症が消えたとか)
が好きなので、できる範囲で気をつけていくつもりです。
そういうことが好きなタイプの人にはオススメな本です。
ほんとうに良書です。
おすすめ度
乳がんを防ぐための食生活とライフスタイルが
世界中で行われた信頼に値する研究論文を基に
書かれています。
この本で述べられているすべての事項には
確かなデータによる裏付けがあります。
最初に述べられる乳がんリスクを下げる14項目は
そのまま再発予防にも当てはまります。
(適切な運動量などの数値は健康な人とは異なってきます。)
研究論文で使われる馴染みのない言葉もたくさん出てくるので
すらすら読み進められるわけではありませんが
ひとつひとつが噛み砕いて説明されています。
どのくらいの栄養素や運動量が必要か、
どの食品からその栄養素は摂れるのかなど具体的に示されており
今日からすぐ始められることばかりです。
治療に関する書籍はたくさんありますが
このようにライフスタイルについてのものは見たことが
なかったのでとても参考になります。
読んでいる最中から、実行できることは取り入れ始めました。
<乳がんリスクを下げる14項目>
1. 禁煙すると共に、受動喫煙を避ける
2. 肉類を避ける
3. 飲酒量を減らす
4. 閉経後の肥満を解消させる
5. 閉経後ホルモン補充療法を利用しない
6. 慢性の炎症を解消させる
7. サプリメントを利用しない
8. ビタミンDを多く摂る
9. 閉経前の女性は、カルシウムを多く摂る
10. 穀類由来の食物繊維を多く摂る
11. 大豆や大豆製品を毎日食べる(*ホルモン治療中は摂り過ぎに注意)
12. EPA・DHAを多く摂る
13. 積極的に運動する
14. 乳がん検診を受診する
<乳がんの再発リスクを低下させる項目>
1. 上記14項目を守る
2. 軽い運動をする(*健康な人とは推奨運動量が異なります)
3. 低脂肪食を取る
それぞれどのくらい摂取すればいいのかなど
各項目の詳細は本書をご参照ください。
閉経前/後などによっても異なってきます。
私が特に興味深く思ったのは
「慢性の炎症を解消させる」。
皮膚炎や歯周病などの慢性の炎症ががんの発生や悪性化に
関係していると考えられているそうです。
よく歯周病は全身病だと言われますし
皮膚炎も「1箇所に出たら全身の皮膚が同じ状態にあると思っていい」
と皮膚科の先生が言っていました。
でもそれががんの発症にまで関与しているとは。
私は小さい頃からアトピー持ちですし、
5年位の間に2つのがんに罹った父は
長年の歯周病で歯がガタガタでした。
本書では慢性の炎症は食生活の改善できるとしています。
炎症を抑制する食品(主に魚)と炎症を促進する食品(主に肉と油)
の割合を1:1にした食事を数ヶ月続け、
その後は1:4以下を保つことで炎症の起こりにくい体になるとのことです。
私は今年に入ってから今までと同じ生活をしていたのでは
また病気になるのではないかと不安になり
(生活よりもこの不安に陥りやすい性格が
病を呼んでいるのではないかということはさておき)
性格よりもコントロールしやすい食生活を改善しようと、
今年初夏頃から肉類を(ほぼ)やめ、
その後、油はオリーブオイル(どうしても炒め物を食べたいとき
唯一お勧めできる油)のみにし、揚げ物は極力食べないようにしています。
1:1の割合はキープできていると思います。
最近アトピーがほとんど出なくなり
それは今年始めたホメオパシーの効果だと思っていました。
それもあるのでしょうが、本書を読んで、
食生活の改善で炎症のできない体になりつつあるのだと
気づきました。
著者やそのご家族もアトピーや喘息が改善したそうです。
肉類を断つのは辛いことなのでは、と最初は思っていましたが
絶対にダメというのではなく、少しは食べてますし
少量の摂取でも乳がんリスクが上昇ということを知ってしまうと、
肉を見ても食指が動かないので、肉断ちはそれほど苦ではありません。
ただ、落とし穴だったのがベーコン、ハムなどの加工肉。
私は無類のサンドイッチ好き。
ハム1,2枚ぐらいいいだろうと思って、趣くままにサンドイッチや
ベーグルサンドなどを食していましたが
加工肉のほうが非加工肉より乳がんの発生率を高めているとのこと。
加工肉の発色剤として使われている亜硝酸塩(亜硝酸Na)が
がんを発生させる可能性のあることが分かっているそうです。
1回に食べる加工肉はわずかなものですが、
1日にベーコン1枚摂取するだけで乳がん発生率が20%上昇
します。
いつも使っているベーコンのパッケージを見たら
やっぱり亜硝酸塩が入ってました。
スーパーで見たところ、ほぼすべての加工肉に入ってました。
ピンク色をしているハムやベーコンには必ず入っています。
加工肉以外でもやけに発色がいい食品を見たら注意です。
そのスーパーでは唯一入亜硝酸が入っていなかったのは信州ハムさんの製品でした。
あと、運動についてですが、
乳がん患者の適量は散歩ですと、週に3-5時間です。
これは健康な人とは異なる点で、たくさん運動しすぎると
再発率が上がるというデータがあるのだそうです。
これらをきっちり守れば再発しないというわけではもちろんありません。
でも、前にも書いたかもしれませんが
私は「自分の体をいたわっています」という
自己満足感と、何かを実践して効果を実感すること(炎症が消えたとか)
が好きなので、できる範囲で気をつけていくつもりです。
そういうことが好きなタイプの人にはオススメな本です。
ほんとうに良書です。
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