ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

さあ夏休みです、復習はしても復讐はやめましょう、ってか。

2008-07-18 12:32:38 | 政治&社会
さあ夏休み!各地の小中学校で終業式(読売新聞) - goo ニュース

 14才のバスジャックが語っているものをみんなでもっと考えるべきだ。これは決して特殊なケースではなく、いまのニッポンの社会の一段面を鋭く示していると思う。親が復讐の対象になり、しかも復讐の方法が自分も含めた家族への「自爆テロ」だ。アキバの事件を「自爆テロ」と書いていた人がいて同感だが、この事件も全く同じだね。今回は親が対象だったが、対象が教師や学校となり、警察沙汰を起こして学校の顔に泥を塗るという形での「自爆テロ」を起こす、そういう事件だっていつ起こってもおかしくないんじゃないか。終業式を迎えた学校関係者は夏休み中何も起こらないだろうな、という不安でいっぱいなんじゃじゃないの?
 例えば、教師に恨みがある女子生徒がいて、その教師を失脚させてやろうとしたら、無理やりにでもホテルに誘って、そこで「連れ込まれました!」って騒げば、狂言だとすぐにばれてその女子生徒もただではすまないが、その教師にはとってもキツーイ打撃になる。また、最近はやりの「犯罪予告」と結びついて、自分の学校の権威を失墜させたい生徒が「私は00高校の生徒です。こういう犯罪を犯します」と予告しただけで、本人が罰せられるのは当然にしても、その学校の名誉に大きく傷がつく。自分を守る気持ちなんてさらさらない人の敵意の対象になっちゃったら、攻撃される方はひとたまりもないよね。まさに「自爆テロ」だ。これらの例は馬鹿げた想像かも知れないが、メカニズムは今回のバスジャックと同じだ。中高生にこのような敵意の牙を「おとな」に向けさせる状況が社会の中にできてしまっているということじゃないのか。
 この種の「自爆テロ」がいかに不毛で、自分にも周りにも大きな損害をもたらす凶悪なものかを教えなきゃいけないんだが、これだけじゃナイフを規制するようなもんで全く不充分、親や学校やあるいは社会に対する敵意を調伏するエクソシストみたいな機能が社会に必要だ。その機能って何かというと、コミュニケーション、これしかないと思うけれど。


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