ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

すばやい連携が機能してれば、アキバの事件も防げたということか

2008-06-15 13:45:03 | 政治&社会
「駅で大量殺人」書き込んだ少女を特定 福岡県警(朝日新聞) - goo ニュース

 この事件も、大阪の大学生もそうだけど、「アキバの男」予備軍とは言わないでも、暮らしへの不満から来る、社会に対する敵意がニッポンの社会をどす黒い霧のように覆っているということなんだね。恐ろしい。
 今回の書き込みはいたずらというには余りに重大だ。「厳重注意」くらいで済まして欲しくない気もする。早く解決してよかったけど、関係者がその気になってがんばればできちゃうということなんだったら、アキバの事件だって、その気になれば事前に止められたのか?という風に考えれば、被害に合った方々の無念さが一層募るだろう。
 これからの凶悪事件の多くはネットやケータイが重要な役割を担ってしまうのだろう。そしてその多くは、社会が初めて経験する「想定外」のものだろう。だから、認めたくはないけれど、何か重大なことが起こってから予防策を考えるという風にならざるを得ない面もあるのではないか。社会が大きく変っていく時の犯罪との向き合い方としてはやむをえないのかもしれない。
 だからこそよけいに、今回のアキバの事件をういろんな角度から分析して、再発を防ぐための施策を社会全体が考えるべきだ。有害情報に対する対処の方法、書き込み者の特定といった技術的な問題もさることながら、社会を覆う「無差別な敵意」自体を緩和するコミュニケーションインフラの再構築も必要だ。結局はコミュニケーションだ、と思うんですよ。オゾン層がなくなってきてそれまでオゾン層がブロックしてくれていた害悪が地球に及んでいるように、「コミュニケーション」というオゾン層が社会になくなってきて、「コミュニケーション」を通ることで無害化されてきた脅威がそのままストレートに社会につくささるようになってきた、そういうことなんだと思う。


最新の画像もっと見る