
◆WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦(2010年9月25日 @東京ビッグサイト)
亀田大毅(王者・亀田) 12回判定 坂田健史(挑戦者同級5位・協栄)
※亀田は初防衛に成功
坂田は2度目の王座奪取ならず
〔写真はサンケイスポーツ〕
* * * * *
かつては同じ協栄ジムの同門だった今回の対決。王者の亀田大毅と挑戦者で元王者の坂田健史とも、スタミナはあるが決め手に欠けてます。大毅は過去の世界戦3試合全てをフルラウンド(合計36ラウンド)戦いながら、奪ったダウンがゼロ(ちなみに、兄の興毅も世界戦を4試合戦ってダウンがゼロ)。同じく、坂田も過去の世界戦9試合(合計89ラウンド)戦い、大毅と同様に奪ったダウンはやはりゼロ。非力な者同士の戦いだったので、おそらく判定に縺れ込むだろうと予想しましたが、案の定その通りになりました。
序盤の2ラウンドは坂田が前に出て大毅が時折有効打を放つ展開。3回も手数を出して積極的に坂田は攻めますが、偶然のバッティングで右目尻を出血。流れる血で右目を遮られた坂田に、大毅は左フックを浴びせます。その後は、坂田は流血しながらもよく前に出て、持ち前のスタミナと手数の多さを武器に、接近してからしつこくボディーやアッパーで圧迫を加えます。一方、有効打で上回る大毅も応戦。ただし、接近戦が多いせいなのか、非常にクリンチの多い展開でした。
どちらとも取れない微妙なラウンドが続いたとはいえ、中盤までは僅差で坂田がやや優位だと思われました。しかし、9回、大毅が右ストレートがクリーンヒット。左目尻も出血し、ドクターチェックが入りました。坂田が両目尻を出血してからペースが一気に落ち、これを機に大毅がペースを掌握。手数が極端に落ちた坂田に的確な有効打を浴びせます。終盤は王者が優勢だったとはいえ、攻めが雑で決め手に欠きました。
結局、判定は3-0で王者の大毅が勝利し、2月にデンカオセーンから奪った王座の初防衛に成功。なお、ジャッジのスコアは、116-112、117-112、118-110で3人とも王者を支持。これには唖然とさせられましたね。私はドローかと思いましたけど、大毅の勝利を支持すること自体には異論はありません。ジャッジの見る角度によっても違いがありますから。ただ、全般的に微妙なラウンドが多く、坂田の細かいパンチはあまり取ってもらえなかったので、これだけ異常に差が開いたのでしょう。まるで、最初から大毅に数ポイント与えていたのかとすら思わされましたね。
たしかに、大毅が昔に比べて予想以上に成長しているのは間違いないです。とはいえ、決め手に欠いてクリンチが多く、まるで押し相撲のような見苦しい展開でした。また、坂田が予想以上に衰えていた事も助けられたと思います。それだけに、次戦こそが大毅の真価が問われるでしょう。ただ、大毅の異様に細い腹回りを見る度に、過度の減量がパワーを削ぎ落として良さを殺しているようにも思えます。まあ、あのがめついチ○ピラ親父が、息子の健康にまで頭が回っているとはあまり思えませんけど・・・。
亀田大毅(王者・亀田) 12回判定 坂田健史(挑戦者同級5位・協栄)
※亀田は初防衛に成功
坂田は2度目の王座奪取ならず
〔写真はサンケイスポーツ〕
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かつては同じ協栄ジムの同門だった今回の対決。王者の亀田大毅と挑戦者で元王者の坂田健史とも、スタミナはあるが決め手に欠けてます。大毅は過去の世界戦3試合全てをフルラウンド(合計36ラウンド)戦いながら、奪ったダウンがゼロ(ちなみに、兄の興毅も世界戦を4試合戦ってダウンがゼロ)。同じく、坂田も過去の世界戦9試合(合計89ラウンド)戦い、大毅と同様に奪ったダウンはやはりゼロ。非力な者同士の戦いだったので、おそらく判定に縺れ込むだろうと予想しましたが、案の定その通りになりました。
序盤の2ラウンドは坂田が前に出て大毅が時折有効打を放つ展開。3回も手数を出して積極的に坂田は攻めますが、偶然のバッティングで右目尻を出血。流れる血で右目を遮られた坂田に、大毅は左フックを浴びせます。その後は、坂田は流血しながらもよく前に出て、持ち前のスタミナと手数の多さを武器に、接近してからしつこくボディーやアッパーで圧迫を加えます。一方、有効打で上回る大毅も応戦。ただし、接近戦が多いせいなのか、非常にクリンチの多い展開でした。
どちらとも取れない微妙なラウンドが続いたとはいえ、中盤までは僅差で坂田がやや優位だと思われました。しかし、9回、大毅が右ストレートがクリーンヒット。左目尻も出血し、ドクターチェックが入りました。坂田が両目尻を出血してからペースが一気に落ち、これを機に大毅がペースを掌握。手数が極端に落ちた坂田に的確な有効打を浴びせます。終盤は王者が優勢だったとはいえ、攻めが雑で決め手に欠きました。
結局、判定は3-0で王者の大毅が勝利し、2月にデンカオセーンから奪った王座の初防衛に成功。なお、ジャッジのスコアは、116-112、117-112、118-110で3人とも王者を支持。これには唖然とさせられましたね。私はドローかと思いましたけど、大毅の勝利を支持すること自体には異論はありません。ジャッジの見る角度によっても違いがありますから。ただ、全般的に微妙なラウンドが多く、坂田の細かいパンチはあまり取ってもらえなかったので、これだけ異常に差が開いたのでしょう。まるで、最初から大毅に数ポイント与えていたのかとすら思わされましたね。
たしかに、大毅が昔に比べて予想以上に成長しているのは間違いないです。とはいえ、決め手に欠いてクリンチが多く、まるで押し相撲のような見苦しい展開でした。また、坂田が予想以上に衰えていた事も助けられたと思います。それだけに、次戦こそが大毅の真価が問われるでしょう。ただ、大毅の異様に細い腹回りを見る度に、過度の減量がパワーを削ぎ落として良さを殺しているようにも思えます。まあ、あのがめついチ○ピラ親父が、息子の健康にまで頭が回っているとはあまり思えませんけど・・・。
前半など亀田は殆ど手を出さず坂田のペースで進んでいたのに118-110の大差になるとは意外でした。
私の採点では2ポイント差で亀田かドローと
いうものですが、もともと坂田は海外のジャッジには見栄えが悪いからか取ったと思うラウンドを取られるケースが多いですよね。
以前ボクシングマガジンで矢尾板貞雄氏が
‘最近のボクサーは頭を下げて戦うのが多すぎる、あれではボクシングにならない’と言って
ましたけど、亀田のスタイルは正しくそれで
あれでは致命的なパンチを貰わない代わりに
相手を倒す事はできないでしょう。
内山の試合とは月とすっぽんですね。
さすがは亀田チャンネルというべきでしょうか。
なおTBSラジオでは川島氏が解説していたようですが、採点はドローだったようです。
さてさて、こんな試合で暫定王者のコンセプシオンに勝てるのでしょうか?
案外返上するのではないかと思います。
あれだけ予想外の大差がついたのは、やはり「ラウンドマストシステム」の影響もあったのでしょうかね。
坂田は(色々な意味で)判定だと危ういと察知したのか、
前半からハイペースで飛ばしたのが仇になったのような気がします。
相手を倒しきれないのは、やはりチン○ラ親父から手ほどきを受けた我流ボクシングの悪影響でしょう。
なにせ、兄弟揃って世界戦でダウンを奪ったことがありませんから。
そのくせ、両拳だけでなく、前傾姿勢から頭でも加撃してくるからタチが悪いですね。
暫定王者のルイス・コンセプションは強打の持ち主ですから、やっぱり体重増加を理由に返上しそうな気もしますね。