◆サッカー・FIFAクラブワールドカップ2009(2009年12月19日 @UAE・アブダビ/シェイク・ザイード・スタジアム)
・決勝
バルセロナ(スペイン) 2(0-1)1 エストゥディアンテス(アルゼンチン)
(延長0-0、1-0)
得点者:バルセロナ)89分 ペドロ、110分 リオネル・メッシ
エストゥディアンテス)37分 マウロ・ボセッリ
・最終順位
優勝・バルセロナ(スペイン)、2位・エストゥディアンテス(アルゼンチン)、3位・浦項(韓国)、4位・アトランテ(メキシコ)、5位・オークランド・シティ(ニュージーランド)、6位・マゼンベ(コンゴ民主共和国)、7位・アル・アハリ(UAE)
※バルセロナはクラブW杯の前身のトヨタ杯(=インターコンチネンタル杯)を含めても初優勝
〔写真はロイター〕
* * * * *
バルサは今回の勝利で世界王者の称号を得ましたけど、実はこれが初の戴冠です。なにせ、欧州CL制覇自体も今回で3回。多いと思うか、少ないと思うかは個人によって捉え方は異なると思いますが、私は少ないと思いますね。バルサの永遠のライバルのレアル・マドリードは、欧州CLを9度優勝してますし、クラブW杯の前身のトヨタ杯(=インターコンチネンタル杯)でも3度優勝してますから一目瞭然です。世界トップクラスの実力や人気と裏腹に、バルサは国外ではあまり実績がありませんでした。それだけに、バルサ市民というよりカタルーニャの象徴であるジョゼップ・グアルディオラ監督によって、世界王者の称号を得たのは万感の思いでしょう。
ただ、この日のバルサは持ち前の華麗な攻撃は、41年ぶりの世界一を目指したエストゥディアンテスの激しい守備の前に失せてしまい、前半はシュート1本に終わるなどタジタジ。バルサは“観光地仕様”の準決勝とは明らかに異なる苦しい展開でした。ちなみに、エストゥディアンテスは、アルゼンチンを1986年のメキシコW杯で優勝した時の監督であるカルロス・ビラルドがかつて在籍していたクラブです。4年後の1990年のイタリアW杯でビラルドの本性が明らかになったように、彼の思考とするサッカーは守備的(というより消極的)な激しい戦いを基本としてます。なので、クラブにもその伝統が脈々と受け継がれているのでしょう。この日はまさに乾坤一擲の戦いで絶妙なクロスから貴重な先制点を頭で捩じ込みました。
その後、バルサは華麗さを放棄して、ただひたすら勝利のみに専念します。ただ、圧倒的に試合を支配するものの、堅牢のようなエストゥディアンテスの激しい守備を中々崩せず、攻め倦みます。このままのスコアで試合終了するのかと思われました。しかし、試合終了間近にペドロが頭で押し込んで同点!。不恰好とはいえ、勝利への凄まじい執念を感じました。そして、延長戦では完全に流れがバルサに傾きます。そして、延長後半5分、今年のバロンドール受賞者のメッシが胸で押し込んでついに逆転弾。千両役者が決めた時点でほぼ勝負は決しました。
来年もUAEで開催されるこのクラブW杯。たしかに、伝統のある欧州CLと比較すると見劣りするのは事実です。しかし、地理&歴史&体格の三重苦で苦しめられている日本の状況を考慮すると、この大会はクラブレベルで味わえる貴重な真剣勝負の場なのは間違いないです。ましてや、ACLに参戦した日本勢4チーム(名古屋、川崎、G大阪、鹿島)は、準決勝までに全て敗退した為、今回のクラブW杯に出られなかった悔しい経緯があります。それだけに、真剣勝負への思いを渇望します。来年こそ日本勢はACLを制覇して、堂々とアジア王者としてUAEに馳せ参じたいです。
☆胸で決めたメッシの決勝ゴール
・決勝
バルセロナ(スペイン) 2(0-1)1 エストゥディアンテス(アルゼンチン)
(延長0-0、1-0)
得点者:バルセロナ)89分 ペドロ、110分 リオネル・メッシ
エストゥディアンテス)37分 マウロ・ボセッリ
・最終順位
優勝・バルセロナ(スペイン)、2位・エストゥディアンテス(アルゼンチン)、3位・浦項(韓国)、4位・アトランテ(メキシコ)、5位・オークランド・シティ(ニュージーランド)、6位・マゼンベ(コンゴ民主共和国)、7位・アル・アハリ(UAE)
※バルセロナはクラブW杯の前身のトヨタ杯(=インターコンチネンタル杯)を含めても初優勝
〔写真はロイター〕
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バルサは今回の勝利で世界王者の称号を得ましたけど、実はこれが初の戴冠です。なにせ、欧州CL制覇自体も今回で3回。多いと思うか、少ないと思うかは個人によって捉え方は異なると思いますが、私は少ないと思いますね。バルサの永遠のライバルのレアル・マドリードは、欧州CLを9度優勝してますし、クラブW杯の前身のトヨタ杯(=インターコンチネンタル杯)でも3度優勝してますから一目瞭然です。世界トップクラスの実力や人気と裏腹に、バルサは国外ではあまり実績がありませんでした。それだけに、バルサ市民というよりカタルーニャの象徴であるジョゼップ・グアルディオラ監督によって、世界王者の称号を得たのは万感の思いでしょう。
ただ、この日のバルサは持ち前の華麗な攻撃は、41年ぶりの世界一を目指したエストゥディアンテスの激しい守備の前に失せてしまい、前半はシュート1本に終わるなどタジタジ。バルサは“観光地仕様”の準決勝とは明らかに異なる苦しい展開でした。ちなみに、エストゥディアンテスは、アルゼンチンを1986年のメキシコW杯で優勝した時の監督であるカルロス・ビラルドがかつて在籍していたクラブです。4年後の1990年のイタリアW杯でビラルドの本性が明らかになったように、彼の思考とするサッカーは守備的(というより消極的)な激しい戦いを基本としてます。なので、クラブにもその伝統が脈々と受け継がれているのでしょう。この日はまさに乾坤一擲の戦いで絶妙なクロスから貴重な先制点を頭で捩じ込みました。
その後、バルサは華麗さを放棄して、ただひたすら勝利のみに専念します。ただ、圧倒的に試合を支配するものの、堅牢のようなエストゥディアンテスの激しい守備を中々崩せず、攻め倦みます。このままのスコアで試合終了するのかと思われました。しかし、試合終了間近にペドロが頭で押し込んで同点!。不恰好とはいえ、勝利への凄まじい執念を感じました。そして、延長戦では完全に流れがバルサに傾きます。そして、延長後半5分、今年のバロンドール受賞者のメッシが胸で押し込んでついに逆転弾。千両役者が決めた時点でほぼ勝負は決しました。
来年もUAEで開催されるこのクラブW杯。たしかに、伝統のある欧州CLと比較すると見劣りするのは事実です。しかし、地理&歴史&体格の三重苦で苦しめられている日本の状況を考慮すると、この大会はクラブレベルで味わえる貴重な真剣勝負の場なのは間違いないです。ましてや、ACLに参戦した日本勢4チーム(名古屋、川崎、G大阪、鹿島)は、準決勝までに全て敗退した為、今回のクラブW杯に出られなかった悔しい経緯があります。それだけに、真剣勝負への思いを渇望します。来年こそ日本勢はACLを制覇して、堂々とアジア王者としてUAEに馳せ参じたいです。
☆胸で決めたメッシの決勝ゴール