nekomitu日記

ポンコツ日記

メガネ

2015-11-10 13:07:49 | 日記


私は以前、極端な二極思考で苦しんだ事があります。

そしてこの「性格」は変わらないと思っていました。「白か黒か」「やるか・やらないか」「好きか嫌いか」「どちらが正しいか?」などです・・
一概に悪いことばかりでは無いのですが、それ以外の選択肢が出た場合、納得できずにいました..。しかし、自分が「性格」と思い込んでいたのが「癖」だとわかり、
今ではその癖もなくなりつつあります・・

例えば…こんな感じ
女性同士のグループセッションの中でよく耳にするやり取り・・

「あの人のやり方考え方はおかしいよね・・どう考えても間違っている..」
「普通はこう考えるよね..」→「そうだよね・・」
「普通こうあるべきだよね..」→「私もそう思う」
「○○でなければならない・・」→「そうそう..」

共感的に聴いている会話の様ですが、本当は実に違和感のある会話..

そこで私は、こう質問するんです。「その普通って何だろう?」と…

そうすると返ってくる答えは「一般的に」「常識として」「人として」…などの答えが返ってくる。
つまり、その「普通」とはその人自身の価値観であり、その価値観というフィルターを通して見るから、違っていたら「普通じゃない」「間違っている」と判断する。
しかし、自分にとっての普通が相手にとっての普通とは限らないこうやって相手を「偏見」というメガネをかけて見てしまっている訳です。

また、これもよくある会話

私があんな言い方したから、相手は「○○と思っているに違いない」
私がこれを言ったら、相手は「○○と言うかもしれない」
「きっとあの人は私の事をこう思っている..」など..
その時、私はこう質問する「それは、その人に確認したのですか?」「直接言われたのですか?」「事実ですか?」「何故そう思うのですか?」と

そうすると返ってくる答えは...

「多分..」「なんとなく..」「言われてないけど絶対にそう..」「間違いなく..」
次に私はこう質問する「では、私が今、何を考えてあなたの事をどう思っているかわかりますか?」と・・
そうすると答えは「….わかりません」となる。つまり、相手が何を考え、どう思っているかはその本人にしかわからないという事です。
相手に確認したわけでもなく、事実とも違う…

これは「憶測」や「思い込み」というメガネをかけて相手を見ている訳です・・

このように、「偏見」や「憶測・思い込み」というメガネをかける事によって、自ら悩みを作り出し人間関係を悪くしている場合があります。。
そして、そのことに囚われてしまって悩みから離れられず、その事柄に執着し、自らがんじがらめになっている場合があります。

これは、一つの思考の「癖」なんですね…この「癖」に気づいて、コミュニケーションで解決する習慣、
自分の感情をコントロール又は消化できるようになれば人間関係の悩みの大半は解決できるかもしれません。

とはいえ…人間は感情の生き物ですから、衝動的に湧き上がってくる自分の厄介な「癖」との日々闘いなのです。。

「他人と過去は変えられない。変えられるのは未来と自分自身」という言葉があるように

自分の思考の癖に気づいて、自ら変わる努力をした方が、思い通りにならない他人を変えようとする事で伴う、苛立ちや期待を裏切られたと嘆く事もなく、楽に生きていけるのかも知れません。。