nekomitu日記

ポンコツ日記

居酒屋評論家

2016-04-09 13:43:41 | 日記

「○○であるべき」「するべき…」

突然ですが…私は所謂
「べき論」はあまり好きではありません。

ミーティングや会議の場でもよく飛び出すフレーズなのですが、
とても鼻につくというか…

議論を仕掛けられている気がするのです…最悪の場合、戦闘モードになり論破したくなる…という私の悪い癖があります…(笑)

何をもってして「べき」なのか?
何を根拠に「べき」なのか?
それであなたは何をするのか?


「べき論」って結局のところ…その人の理想論や価値観が根拠にあるのだから、それを振りかざし押し付ける…説得するなんて…そもそもおかしな話だと思うのです…。

しかし…よくよく考えると、以前からそうだった訳ではなく…ここにも前職での経験がひょいと顔を出す。

会社も大きくなるにつれ、外部から立派な経歴とスキルを持った人材や幹部候補といわれる方が入社してくる。

そうすると、社長に向け猛烈な自己アピールが繰り広げられるのですが、プレゼンや会議の場で
この「べき論」を延々と語られる場合がある…。

社長は目を閉じて黙ってそれを最後まで聴いて…
必ずこうおっしゃった。

「はい…貴方の言いたいことはわかった…。で?あなたは明日から何をやるの?どんな成果を出すの?うちは評論家は要らないんだよね…」と…

瞬間に場が凍りつく…。

その時、初めて気がついた…
私が「べき論」に違和感を感じてた理由が…。

それともうひとつ、新しく入社した幹部候補の方が、べき論だけでなく「この会社は…」という表現を使った時…
社長は決まってこう言っていた
「ん?あなたどこの会社の人なの?」と…

どちらも納得の指摘だった…。

そんな指摘が続き、自尊心が傷付けられると…人は問題行動を起こす…

最悪の場合「アフターファイブの居酒屋評論家」が出てくる…。

会社の公の場で、こてんぱんに指摘され、承認欲求を満たすことができない人が中心となり、べき論に共感する人と集い、熱く評論、議論を繰り広げる…。

当然ですが、発展的な話ではない事は確かです…ともすると、経営批判、社長批判が飛び出す訳ですから…。

そこで私はこう、面と向かって言ったことがある。

「そこまで会社を批判し、バカにする会社から高額な給料もらって…公の場では議論もできず…恥ずかしいと思わないのですか?」

「そんなに会社を自分の思い通りにしたいなら独立したらいかがですか?」と…そして続けてこう言った。

「私は、少なくとも自分が会社も社長も信じられなくなり、批判するようになったら潔く会社辞めますよ…」と…。

「話す相手を間違えたんじゃないですか?私は会社の創業メンバーですよ…そんな人が会社を良くしてくれるとは到底思えません…私は、一緒に会社を良くしてくれるる人とだけ仕事がしたい…」とキッパリ言ったときは、自分の愛社精神に誇りを持っていた。


何故ならば、自分では何にもイノベーションを起こせないのに、会社に依存し、しがみつく輩には成り下がりたくないと思っていたからです。

変革も起こせず、独立もできず、転職もできない…成果もあげられないなら、やることは一つしかないのです。

そんな私も昨年コンサルタントとして独立し、色んな経営者の方とお会いしてきました。

コンサルタントとして、ともすると「べき論」を言いそうになる時がありますが、前職のこの経験がいつも私にブレーキを掛けて、こう問いかけるのです「で?あなたは何をやるの?どんな成果を出すの?」と…。

べき論言う前に
有言実行そして成果を出すこと
以外にありません…。

そうやって信頼関係は作られて行くと思うのです。



























モチベーション

2016-04-06 20:26:30 | 日記


モチベーション【motivation】とは…
1 動機を与えること。動機づけ。
2 物事を行うにあたっての、意欲・やる気。または、動因・刺激。…とある。

自分のモチベーションを維持するのはちょっと難しい…

しかし、最近気がついた…
そもそも…「下がったら上げたらいい」と単純に考えればそういうことなんだけど、自分でコントロールするのは以外と簡単だったということ…

私は、人事コンサルタントが本業…なんですが…時々同級生の飲食店を手伝わせてもらっている…

初めの動機は「夜になると、じめ~っ」としてて…カビやキノコが生えそうになっている自分がいて…

そんな日が数日続いていたので、とにかくこのままじゃいけない!「何かやってみたい…」と思ったからだ…。

そんな折、有り難いことに同級生から「お店手伝って…」と声をかけてもらったのがそもそものきっかけ…「よし!いっちょチャレンジしてみるか!」…となった。

最近では、そのお手伝いも毎週土曜日の楽しみになりつつある…

最初、手伝いに入ったときは、右も左もわからず…ひたすら洗い物したり…片付けたり…だけど立仕事だから脚はパンパン…

そうして、おいしい賄いまで食べさせてもらい、帰り際に

「ありがとう…お疲れ様でした」
とバイト代を現金で貰った瞬間…申し訳なさと同時になんとも言えぬ感動が込み上げてきた…

帰り道、珈琲を飲みながら考えた…「あの感動は一体なんだったんだろう…」

会社勤めが長かった私は毎月決まった日に口座にお給料が振り込まれていた…

当時は「当たり前」だと思っていたが、「働いて代価を得る」というのはこういう事なんだと改めて気がついた…

それから…何回か手伝ううちに慣れて来ると、面白いほど身体が動くのです…

そして更には、音楽にのって踊ったりしながら(笑)自発的に何かを覚えようとしたり…実に楽しい…

洗い物したり…接客したり…汗だくになるけど何だか清々しい…脚もパンパンだけど、でも清々しい…

そして「お疲れ様でした…おかげで助かった!」と言ってもらいバイト代を貰う…

そこには、やり遂げた達成感みたいな何にも代えられない高揚感があった…。

そしてまた気がついた…

身体はしんどいけど何故こんなに楽しいのか?

ある日のこと…

お客様に料理を出した瞬間「わぁ~♪」とか「美味しそ~♪」と歓声があがり、お客様の表情がパッと明るくなる…

その瞬間…「有り難うございます」「はい!美味しいんですよっ」と言葉が自然に出ていた。

心がポッと温かくなった…とにかく自分事のように嬉しかった…

それは、厨房で汗だくになりながら丁寧に料理を作っている店主の姿を見ているからだ…。

そして、お客様が帰り際に「ごちそうさまでした…。美味しかったです…」そして、更には、「有り難うございました…」とまでお客様から言って頂けるのです…。

こんなに素敵なお仕事ないわぁ~♪と思ったのです…。

なんとも言えない満足感がそこにはあり、心も豊かなのです

そうそう…

これこれ…

私が欲していたもの…これなんだ…と気がついた。

会社勤めから独立し、独り暮らしを始め、どんなに仕事を頑張っても、当然の事とはいえ、誉めてはもらえない…不安でも相談できる人もいない訳で…

しかも家に帰れば一人ぼっち…誰も「お帰りなさい…お疲れ様…」と言ってくれる人もいない…子供みたいだけど、時々たまらなく侘しさが襲ってくる…

だからといって友達とお茶する気持ちにもなれず…

これこそが、夜になると私が「じめ~っ」としていた理由だったんです…。(笑)

今更ながら…「なーんだ!承認欲求の枯渇」だったのね~♪と簡単に腑に落ちた…。

それからというもの…モチベーションって、下がったら上げられる場所に身をおくなり、時間を使えばこんな風に自分で動機付けできるしコントロールもできる…

だけど、じっとしてたら状況は何にも変わらない…

誰かにモチベーションあげてもらわなくても自分の捉え方一つでどうにでもなるんだと思うのです。

そして、この経験は必ず本業でも役に立つ…尚且つ、大好きな料理の勉強にもなる…ってことで一石二鳥にも三鳥にもなる訳です…。

人事コンサルタントしながら何やってんの?って言われたこともありますが、この際、周りの評価はどうでもよくて…

自分が「やりたいこと…」として今後も続けていけたらと思うのです。

昼間は自分のスキルを使って人前でしゃべる仕事…

そして、土曜日だけは、額に汗して笑顔になれる仕事…どちらも出来る!こんなにluckyな経験なかなかできないのですから…。

こうやって自分が何によって動機付けされるか?人それぞれかもしれないが、私は「防カビ剤」を
手にいれた(笑)

漫然と生活していたら気がつかないことも、ちょっと視点を変えてみると楽しい事が沢山ある…幸せを感じる場面も沢山ある…

いつも自分の周りには感謝と感動が溢れているのに、それをキャッチ出来ないのは心が荒んでしまっているか…

或いは、一度しかない人生を諦めているか…なんだと思う今日この頃…

毎日ありがたい…と感謝できる今の自分は、紛れもなく周りに生かされているのだと思う。