NPO法人 湘南鎌倉猫ほっとさぽーと 活動ブログ

鎌倉・逗子・葉山で飼主のいない猫の不妊去勢手術をサポートしています。

餌やりさん、猫は必ず捕獲・手術をして下さい!

2017年09月14日 | 日記
9月に入っても、猫が繁殖しているという相談が続いています。

餌やりさんが、必ず捕獲・手術を行えば起こらないはずの問題です。


不妊去勢手術を行うための猫の捕獲と言っても、「その猫の餌やりさんが行う捕獲」と「それ以外の人間が行う捕獲」はまったく違うものです。

そもそも猫の捕獲は、その猫の餌やりさんがすべきことなのですが、すべきというだけでなく猫を捕獲するのに最も適した人間は、その猫の餌やりさんなのです。

どこかに捕獲上手なボランティアや捕獲名人がいて、その人にやらせれば捕まると言っている人や本気で思っている人がいたら・・・それは大きな間違いです。

餌やりさんというのはその猫にとって特別な存在なので、餌やりさんが捕獲する意思をもって実施すれば、猫は100%捕まります。



     


捕獲は、餌を求めてきた猫に、キャリーケースや捕獲器、または洗濯ネット等に入ってもらえば完了です。

猫は餌やりに寄って来るので、餌やりさんにやる気さえあれば、キャリーケースに入れることができます。

特に、馴れている猫は、捕獲器には入らないけれどもキャリーケースには入るという例が多いです。

もちろん、捕獲器の方が便利な場合には捕獲器を使用してもいいですが、餌やりさんは:

 どんな猫が何頭来ているか?
 いつどんな餌を食べているか?
 各々の猫の性格や行動

こうした情報が頭に入っていますから、餌を与える時間に、抱ける猫は洗濯ネットに入れ、キャリーケースに入ってくれる猫は入ったケースの扉を閉め、残った猫を捕獲器で捕まえればよいことになります。

捕獲する気さえあれば、足元で餌をやる、少しスキンシップを試みる、捕獲に使用するキャリーケースなどを置いて馴れさせておく、などを行って何日か馴らすだけで格段に捕獲し易くなります。


     ↓ ↓ ↓ 


自動でゲートが閉まる捕獲器ではなく、キャリーケースを使用する場合は捕獲したい猫が入った時に扉を閉めることによって、手術が済んだ猫を再度捕獲してしまうこともありません。


そして餌やりさんが捕獲する場合は、毎日捕獲する機会があります。他の人は、毎日餌やりさんが餌をやる時間にその場所に通い詰めることは不可能です。

「馴れてないから捕獲できない」「捕獲器を置いたけど入らない」などと言って捕獲をしない餌やりさんがいますが、餌やりさんが真剣に捕獲しようと思っている場合は、100%捕まります。

自宅で餌をやっている場合は、家の中に誘導して扉や窓を閉めてから、ゆっくり洗濯ネットやレースのカーテン、布などで捕まえる方法もあります。


     ↓ ↓ ↓ 


いずれにしても、いつもと違う人が来て、いつもと違う雰囲気の中で、見たことのない捕獲器で猫を捕獲しようとするのは、無責任な餌やりさんが自分で捕獲をしない場合に、やむなく行う捕獲方法なのです。

繰り返しになりますが、不妊去勢手術を行うための猫の捕獲は、餌やりさん自身がやるべきことです。

しかしながら、現実にはどうしても自分でやらない人が存在します。その場合は他の人(ご近所の方やボランティア)が捕獲作業をする他ありません。

餌やりに不妊去勢手術を義務付ける法規制が無い場合は、理不尽ではありますが、他に方法がありません。