日頃のあれこれ

日頃の思いやマンション管理について書いてみます もうすぐ禁煙も11年を迎えます。

多数のマンションが衆愚政治に陥らないことをいのりたい。

2022年12月30日 | マンション管理
議員がその知性・特性において国民の平均を上回ることがない政体を「衆愚政治」と呼ぶ

マンションの理事会にはたまに、とんでもないことを言い出す輩がいる。

曰く、「専門的なことは専門家に任せるべきだというのはまちがいだ。専門家などでなく
住民の代表(理事?)が集まって、一番いい方法を話し合いで決めるのが最適だ」と

 素人が集まって専門的な事項の知識・背景なく、物事を判断すると、大変な事故や不適合状況を起こしかねない。だからこそ、専門知があり、専門家によるルールがあるのだが、理解する努力を放棄して、わかりやすさを求める

わかりやすさに答えを求める人は、一体私たちはどうしたらいいのかと混乱するか怒る。後者はわかりやすさを答えの意味で使うし、専門家の答えを理解できないので誤りとすることさえある。

答えが欲しい人の期待に応えていくならば、徐々に事実が拡大解釈され物語が作られ始める。答えが欲しい人は、自分が何をすればいいのか、みんなは何をしているのか、今見ている人はいい人なのか悪い人なのかが知りたい。要するに自分の頭で考える余白が残っていることをストレスに感じてそれを放棄する。残るのは欲望だけであり、理性も知性もないことを自覚しない。専門家がわかりやすさの裏にある危険を注意しても顧みられることはない。

多数のマンションが衆愚政治に陥らないことをいのりたい。

プラトンは主著『国家』で、「大衆が過度に自由を求めたとき、民主政は独裁者を生む」と指摘している。自由を求めすぎる民衆にとって、抑制の利いた政治などただのストレス。
ならば自分たちと同じニオイのするリーダーを選べば、彼が分別ある人々を制圧して大衆に「我慢のいらない自由」を供給してくれる。独裁の始まりである。大衆に我慢を求めないリーダーは、要注意であり、住民のわがままを押さえない理事会は独裁に陥る危険が高いと
痛感した。


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