朝日新聞に面白い記事がありました
寄生虫の話です
トキソプラズマっていう寄生虫がいるのですが
この寄生虫は、最終猫を終宿主としてます。
猫の体の中で成虫になるんですね。
そしてその卵が猫の糞に交じって排出され
中間宿主のネズミとか豚とかに寄生して、人間に感染する場合があるそうですね。
記事の中では、スナメリなどの海獣の死体から
トキソプラズマが出てきたという話でした。
猫の糞から川へ放たれたトキソプラズマが海に流れて
貝に入り、その貝を食べた魚から海獣へ寄生していくとのこと。
研究が進むうちに、トキソプラズマに感染したネズミは
うつ病みたいな状態になったり、恐怖心をなくしたりすることが
わかってきたそうです。
恐怖心をなくしたネズミは、猫が来ても逃げないとのこと
そこで猫につかまって食べられちゃう
トキソプラズマは、はれて猫の体内に収まるという寸法
アメリカの研究では、トキソプラズマに感染したオオカミは
行動が大胆になり、恐怖心を感じないため
群れのリーダーになったりするそうです
トキソプラズマという寄生虫が宿主を操るわけですね
もっとすごいのは、トキソプラズマは動物の免疫機能にも作用して
自分を排除しようしている免疫を他の免疫を使って
妨害するということもやってのけるそうですな
恐るべし、寄生虫。
また、寄生虫のハリガネムシがカマキリやカマドウマを操って
思い通り水辺に導くということも書いてました
カマキリやカマドウマを水辺に導くことで
川魚がカマキリを食べるので、川の中の虫が生き延びて
川の中の藻をたべてくれるので藻が増えすぎないという
ハリガネムシが生態系を守ってるという話でしたね
最近似たような話を書きました
荻原浩著の楽園の真下という小説ですね
なかなか面白くて怖い小説でした
ぜひ読んでみて