長文です
ファン歴10年程度じゃ、初演を観たことがある作品の再演を観る、ってそんなに多くない気がします
イケコ氏演出作品にチラホラあるくらい、ですかね。
スカステなどの映像を見て、好きになった作品の再演を観ることの方が多いかも。
エリザ、ミーマイ、カナリア、メラコリ、などなど
二次元だったものが、三次元として目の前で繰り広げられていることに、ワクワクしました
古すぎて映像を見てないものも多いですし普通に抵抗なく楽しめたと思います
でも初演を生で観て、大好きだった、という人にとって、再演ってどういう意味を持つのだろう、
と改めて考えさせられた、今回の星組スカピン再演でした。
初演のスカピンは、まだファンになって間もない頃。
とりあえず、大劇場は全組観ることにしていて、とうこさん(安蘭けい)も1作前のエル・アルコンで大好きになっていたので、
いつも通り観劇に行ったのでした
カッコイイ音楽に力強いコーラス、キレのあるダンス、幕が開いた瞬間から、引き込まれました
そして劇場いっぱいに広がる、とうこさんの歌声
美しくてイケメンで、知略にたけ、ユーモアのセンスもあるというイギリス貴族の役が超お似合い
カッコエエ~
これは凄い
とうこさん、あすかちゃん(遠野あすか)、ちえちゃん(柚希礼音)の三人を軸に展開していく舞台は
最初から完成度が高く、鳥肌が立ちました。
ナンカスゴイものを観てる感、歴史的瞬間に立ち会っているんじゃなかろうか感が、ハンパない
とうあすコンビの素晴らしさは、理解してましたが、そこに敵役として対等に絡んでいく、ちえちゃんの存在感も凄くて
正直ちえちゃんが、あそこまでやれるとは思ってなかったので、ただただ脱帽でした
初演の成功はあの三人がいたからこそ、ですよね
100周年の少し前の大劇場公演は、人気のあるトップさんが率いる組でも席を埋めることは難しい時期でした。
エリザとか、トップの退団公演を除けば。その後リーマン・ショックもあって、更に苦しくなっていくのですが
でもスカピンの初日が開くと、チケットが平日も含め加速度的に売れ出して、当日券にも長い列が出来、
キャリーケースを引いた遠征組も大勢見かけるようになり、客席は熱気と興奮に溢れかえりました
もちろん私も慌ててチケットを買い足し、当日券に並んだりしたものです
再演されたのは2年後、きりまり(霧矢大夢、蒼乃夕妃)お披露目公演。
ショーブラン、アルマンの役替わりがあったり、すーさん(憧花 ゆりの)マリーに若干???となりましたが、
きりちゃんのキャラと実力、作品の素晴らしさもあって、公演は大成功でした。
私も普通に再演を観に行って、普通に楽しめました。
でも、とうこさんのパーシーが好きやっぱり星組の初演の方が好きだわと思ったのは、
単純に、とうこさんの方が好きだったからだと思っていたのですが。
今考えると、ちょっと違うのかもしれないという気がしてきました
“初演が偉大過ぎた”
のかなぁと。初めて目にする作品の衝撃が大き過ぎ強烈な印象を脳裏に刻みつけられたのではと
多分エリザの初演を観た人も、同じように思われているのではないでしょうか。
エリザは何度も再演を重ねていて、いつでも人気です。
トップさんや組のカラーによって、印象が違いますし、演出や衣装、セットも少しずつ変わったりしています。
そしてよく言われるのが、“その人が最初に観たエリザが、その人にとってのベストエリザになることが多い。”
これ、すごくわかります
私がエリザを初めて観たのは、雪組の再演のエリザでした。その前に予習として、花組と宙組のDVDを見てから行きました。
予習していったので、勿論話についていけたのですが、生の迫力は全然違いました
目と耳と肌と、身体の内側も含め、全身で感じる舞台。目の前に広がる空間には、異世界が存在していました
その衝撃は忘れられないです
水トートは歌ウマではありませんでしたが、私の歌のハードルが低かったからか
総合芸術と言われる舞台空間のマジックのせいか、まったく気になりませんでした
そしてその雪組再演エリザが、私にとってのスタンダード。基準点として記憶の中に存在し続けているのです。
その後に観たエリザは、最初に観た再演エリザを基準として、無意識に比較しながら観ているのかもしれません。
でも、決して楽しめないということではないですけどね
ちょっとしたひっかかりがあっても、ちゃんと舞台に入り込んでいけますから。
映像も含めて異なるver.を何度も見続けた結果かもしれませんが
ベルばらは特にそうなのでは?初演を観て覚えている方も、まだいらっしゃるでしょうけど
再演につぐ再演、山ほどあるver.で、もはやどれがどれやら
まぁ何が言いたいかというと、
“星組スカーレット・ピンパーネル初日おめでとうございます”(遅ッ)
ベニー(紅ゆずる)を初め大健闘だったと思います
初日あけてすぐ、ということもあり、ちょっと硬かったせいもあるのか、すべてにおいて“軽い”印象を受けましたが。
ほんの少しずつ、タメが足りてないのかな、と思います。
スカピンは大芝居というわけでは無いですが、コスチュームものなので、普通の現代劇のように話したり動いたりすると
豪華なお衣装やセットに負けてしまうと思うのです。
ただそれも、初演の台詞回しや“間”がクッキリと蘇るから、違和感があったのかもしれないです。
スカピンはまだ、それほど多くのver.を見てないですからね
舞台が落ち着いて、締まってくると、違和感も無くなるのかなと思いました。
客席の反応はすごく良かったですし、幕間や終演後の興奮も伝わってきました
「こんなにスゴイとは思わなかった~」と話す声もそちこちから聞こえてきました。
初スカピン、初宝塚の人にとっては、ベニーのスカピンが、スタンダードになるんじゃないでしょうか
公演の後半に、もう1回観る予定です。
今の星組のスカピンが、どう成長しているか、楽しみにしています
ファン歴10年程度じゃ、初演を観たことがある作品の再演を観る、ってそんなに多くない気がします
イケコ氏演出作品にチラホラあるくらい、ですかね。
スカステなどの映像を見て、好きになった作品の再演を観ることの方が多いかも。
エリザ、ミーマイ、カナリア、メラコリ、などなど
二次元だったものが、三次元として目の前で繰り広げられていることに、ワクワクしました
古すぎて映像を見てないものも多いですし普通に抵抗なく楽しめたと思います
でも初演を生で観て、大好きだった、という人にとって、再演ってどういう意味を持つのだろう、
と改めて考えさせられた、今回の星組スカピン再演でした。
初演のスカピンは、まだファンになって間もない頃。
とりあえず、大劇場は全組観ることにしていて、とうこさん(安蘭けい)も1作前のエル・アルコンで大好きになっていたので、
いつも通り観劇に行ったのでした
カッコイイ音楽に力強いコーラス、キレのあるダンス、幕が開いた瞬間から、引き込まれました
そして劇場いっぱいに広がる、とうこさんの歌声
美しくてイケメンで、知略にたけ、ユーモアのセンスもあるというイギリス貴族の役が超お似合い
カッコエエ~
これは凄い
とうこさん、あすかちゃん(遠野あすか)、ちえちゃん(柚希礼音)の三人を軸に展開していく舞台は
最初から完成度が高く、鳥肌が立ちました。
ナンカスゴイものを観てる感、歴史的瞬間に立ち会っているんじゃなかろうか感が、ハンパない
とうあすコンビの素晴らしさは、理解してましたが、そこに敵役として対等に絡んでいく、ちえちゃんの存在感も凄くて
正直ちえちゃんが、あそこまでやれるとは思ってなかったので、ただただ脱帽でした
初演の成功はあの三人がいたからこそ、ですよね
100周年の少し前の大劇場公演は、人気のあるトップさんが率いる組でも席を埋めることは難しい時期でした。
エリザとか、トップの退団公演を除けば。その後リーマン・ショックもあって、更に苦しくなっていくのですが
でもスカピンの初日が開くと、チケットが平日も含め加速度的に売れ出して、当日券にも長い列が出来、
キャリーケースを引いた遠征組も大勢見かけるようになり、客席は熱気と興奮に溢れかえりました
もちろん私も慌ててチケットを買い足し、当日券に並んだりしたものです
再演されたのは2年後、きりまり(霧矢大夢、蒼乃夕妃)お披露目公演。
ショーブラン、アルマンの役替わりがあったり、すーさん(憧花 ゆりの)マリーに若干???となりましたが、
きりちゃんのキャラと実力、作品の素晴らしさもあって、公演は大成功でした。
私も普通に再演を観に行って、普通に楽しめました。
でも、とうこさんのパーシーが好きやっぱり星組の初演の方が好きだわと思ったのは、
単純に、とうこさんの方が好きだったからだと思っていたのですが。
今考えると、ちょっと違うのかもしれないという気がしてきました
“初演が偉大過ぎた”
のかなぁと。初めて目にする作品の衝撃が大き過ぎ強烈な印象を脳裏に刻みつけられたのではと
多分エリザの初演を観た人も、同じように思われているのではないでしょうか。
エリザは何度も再演を重ねていて、いつでも人気です。
トップさんや組のカラーによって、印象が違いますし、演出や衣装、セットも少しずつ変わったりしています。
そしてよく言われるのが、“その人が最初に観たエリザが、その人にとってのベストエリザになることが多い。”
これ、すごくわかります
私がエリザを初めて観たのは、雪組の再演のエリザでした。その前に予習として、花組と宙組のDVDを見てから行きました。
予習していったので、勿論話についていけたのですが、生の迫力は全然違いました
目と耳と肌と、身体の内側も含め、全身で感じる舞台。目の前に広がる空間には、異世界が存在していました
その衝撃は忘れられないです
水トートは歌ウマではありませんでしたが、私の歌のハードルが低かったからか
総合芸術と言われる舞台空間のマジックのせいか、まったく気になりませんでした
そしてその雪組再演エリザが、私にとってのスタンダード。基準点として記憶の中に存在し続けているのです。
その後に観たエリザは、最初に観た再演エリザを基準として、無意識に比較しながら観ているのかもしれません。
でも、決して楽しめないということではないですけどね
ちょっとしたひっかかりがあっても、ちゃんと舞台に入り込んでいけますから。
映像も含めて異なるver.を何度も見続けた結果かもしれませんが
ベルばらは特にそうなのでは?初演を観て覚えている方も、まだいらっしゃるでしょうけど
再演につぐ再演、山ほどあるver.で、もはやどれがどれやら
まぁ何が言いたいかというと、
“星組スカーレット・ピンパーネル初日おめでとうございます”(遅ッ)
ベニー(紅ゆずる)を初め大健闘だったと思います
初日あけてすぐ、ということもあり、ちょっと硬かったせいもあるのか、すべてにおいて“軽い”印象を受けましたが。
ほんの少しずつ、タメが足りてないのかな、と思います。
スカピンは大芝居というわけでは無いですが、コスチュームものなので、普通の現代劇のように話したり動いたりすると
豪華なお衣装やセットに負けてしまうと思うのです。
ただそれも、初演の台詞回しや“間”がクッキリと蘇るから、違和感があったのかもしれないです。
スカピンはまだ、それほど多くのver.を見てないですからね
舞台が落ち着いて、締まってくると、違和感も無くなるのかなと思いました。
客席の反応はすごく良かったですし、幕間や終演後の興奮も伝わってきました
「こんなにスゴイとは思わなかった~」と話す声もそちこちから聞こえてきました。
初スカピン、初宝塚の人にとっては、ベニーのスカピンが、スタンダードになるんじゃないでしょうか
公演の後半に、もう1回観る予定です。
今の星組のスカピンが、どう成長しているか、楽しみにしています