水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

花組「アルカンシェル」

2024-02-15 | 花組

小池先生のオリジナルは、微妙なことが時々あるのでドキドキしましたが、いい方の小池先生かなと思いました

場所と時代背景から話の流れは読めてしまうんですが、さすが展開の仕方や見せ方にソツが無い。

 

レビュー小屋のダンサーと歌姫とか、かれまど(柚香光、星風まどか)にピッタリすぎて

ショーの無い一本物で卒業するの?って思いましたが、レビューシーンやナンバーがたくさんあるので

大満足とはいかないかもしれませんが、まあ良かったのでは。

戦争とか革命とかって、見る方も熱くなって盛り上がりますしね

 

始まったばかりなので、もっと良くなると思います。

ネタバレ盛大にしてますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツに占領されるところから、解放されるまでのパリが舞台。

ナチスに抵抗する人たちの中にも共産主義者がいたりして、決して一枚岩では無かったと思いますがその辺りは省いて、

ナチスとレジスタンスに単純化してるのがわかりやすかったかも。

たださすがなのはドイツ人にもフランス人にも、いい人もいれば悪い人もいるという描き方で、ドイツ人=悪にしてないことだなと思います。

 

あかちゃん(綺城ひか理)ジョルジュは難しい役ですね。初日映像の切り取り方が酷すぎてもう少しなんとかならなかったんですかね。

めっちゃ器が小さくてつまらない男みたいに見えましたからでも人はそんなに単純じゃないよ、という役でした。

あかちゃんにしては前半部分の説得力が足りてなかったので、これからに期待しています。

 

難しいと言えば、ほのかちゃん(聖乃あすか)の役は大変だっただろうと思います。

狂言回しで一人だけ現代人ってだけでも大変なのに、無言で舞台にいる時間が結構長い

エリザのルキーニみたいに登場人物に関わることは無いんですが、出来事の語り部として、当時の人たちの中に混ざったりもしていて

居方が難しかっただろうなと思います。

 

ひとこくん(永久輝せあ)の使い方は上手いな、と思いました。若干ご都合主義な感じもありましたけど

最初にナチスの文化統制副官として現れますが、元々ベルリンのラジオ局でエンタメ部門を担当してた設定なので

問題を起こして飛ばされる時も納得できるというかストーリーの主軸へのかかわり方が自然でしたね。

 

正直時代が時代なので、誰か死ぬよね?これはフラグでは?とドキドキしたんですが、意外と大丈夫でした

誰も死なない、というわけでは無いですが

なかなかドラマチックな結末で良かったです。

 

ちょっと意外だったのは、かれーくんマルセルが旅立たなかったことアメリカ留学を夢見てレビュー小屋で働いてたので、

戦争が終わったら、まどかちゃんカトリーヌに見送られてアメリカに旅立つところで終わるのかなと思ったんですよね。

退団公演あるあるじゃないですか

でもそうしないところが、マルセルが成長したということなんでしょうね。


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